猫屋敷

Last-modified: 2020-10-26 (月) 08:41:52

埼玉西武ライオンズの本拠地・西武ドーム*1の蔑称・愛称。「屋根付き」「自然共生(強制)型球場」とも。
なんJに限らず野球ch野球板など、古くからネット上では広く用いられている別称でもある。


概要

西武ドームは「山を削って作られた屋外球場に屋根を被せる」という類を見ない方法で完成した野球場であり*2、外壁が部分的にしか存在せず、外壁のない部分は骨組しかなく吹きさらしなど中途半端な特徴を備える*3。この中途半端な構造としたのは税法上の理由とされ、完全ドームとするよりも固定資産税を節税できるからであるとされている。しかし国税庁は西武ドームの屋根を完全ドーム球場と同等であり、固定資産税上でも優遇できないと判断したため、半ドームとした本来の目的であった節税の意味が無くなってしまっている。

このため「ドーム球場ではなく屋根の付いた奇怪な何かだ」という意味合いで、ライオンズの別名「猫」と組み合わせて「猫屋敷」という呼び方が生まれたものと思われる。
元々は蔑称という意味合いが強かったが、現在では普通に西武ファンも使用しており愛称となっている。


特徴

この中途半端さから、巨大な扇風機やスプリンクラーは存在するものの本来ドーム球場の長所の一つであるはずの空調設備は設置できず、かといって屋根があるため屋外球場のような風通しや解放感があるわけでもない。春先・秋は極寒、夏場はサウナ*4*5、さらに荒天時には雨風が吹き荒ぶ有様*6。観戦する側にも酷な立地環境のため、西武が日本シリーズに進出すると「何も知らない○○ファンが凍死する」というスレが立つ。

また球場の所在地は埼玉県所沢市*7の中心部から離れた郊外にあるため、埼玉県内からですらアクセスが不便*8であることなど、不評を買っている。
しかも、地形と最寄り駅・西武球場前駅の位置の都合で出入口が事実上バックスクリーン裏の1ヶ所にしかない*9上、山を削って作られたことから内野席へ行くルートは急な坂道となっておりウォーキングコースと言ってもいい*10
外野席は殆ど芝生席。2019シーズンより1人70㎝×100㎝のスペースに区切られた。「『立つ→座る』を繰り返すスクワット応援」を行う広島東洋カープファンからは不評の模様。また比較的空いている日だと、芝生席に飛んできたホームランボールに観客が群がる光景が中継で映ることもある。

とはいえ郊外故に自然が豊富。春は桜が美しく咲き誇り秋は紅葉が素晴らしい*11。またスタジアムグルメが特徴的*12で種類も豊富、グルメに期待する観客は満足できるだろう*13

また、西武狭山線またはレオライナーこと西武山口線の臨時ダイヤにより最低でも池袋方面や新宿方面へ出ることができるので、東京都心方面のアクセスは便利である。系列の西武バスも多摩都市モノレール上北台駅・JR立川駅まで臨時バスを運行する。
ただし狭山線・山口線共に単線区間で、運行間隔が開き列車本数を増やせない事情がある。これが原因で混雑が酷く遅延が発生する為、試合またはイベント終了後約1時間前後は帰路に就くべく集中する観客を捌ききれず西武球場前駅内外で滞留が発生する場合があるので注意が必要。*14

関連項目



Tag: 西武 球場 交通機関


*1 ネーミングライツにより名称は何度か変更されており、2018年~現在はメットライフドーム。
*2 1979年に屋外球場「西武ライオンズ球場」として開業、当初から屋根を載せられる設計となっており、これを利用し1998年にスタンドに屋根を設置して「西武ドーム」と改称し、翌1999年にフィールドも屋根で覆う工事が完了した。なお、屋根は東京ドーム同様テフロン材を採用している。
*3 この特徴から、国内で唯一ドームなのに場外ホームランが出る。また消防法上、密閉されていないので屋外扱い(=火が使える)になっている。
*4 2020年8月15日には中村剛也(プロ19年目)が試合前練習で熱中症を発症、翌日まで欠場した。
*5 「西武からFA移籍する選手は猫屋敷の過酷な環境が嫌だから他球団でプレイしたがるのでは」とも言われている。
*6 オープン戦など季節によっては雪が降り場内に吹き込む場合も。2018年オープン戦はドームなのに2℃になった日があり、投手陣が寒さで練習できなかったエピソードがある(そもそも野球自体冬場に向かないスポーツと言える)。なお、屋根が未完成だった1998年シーズンは、日本シリーズ第3戦など雨天による試合中止が数試合存在したが、完成後の1999年以降は「荒天時に雨風が吹き込んで試合が中止になることがある」ということはなく、今までに雨天中止になった試合はいずれも台風や豪雨による交通機関の乱れや観客の安全を考慮してのものである。
*7 外野スタンドの外側にある道路が東京都と埼玉県の都県境になっている。なお都道府県庁所在地でない都市に本拠地があるのは、西武の他に阪神タイガース(甲子園球場、兵庫県西宮市)がある。また現在移転予定のある球団として北海道日本ハムファイターズ(きたひろしま総合運動公園に建設予定、北海道北広島市)がある。
*8 そもそも埼玉県内で西武線が他社路線と接続している駅が3駅(本川越、東飯能、西武秩父)しかない。特に埼玉県のJR沿線からは一度池袋または新宿に出て乗り換える、JR武蔵野線で新秋津駅(西武池袋線秋津駅と徒歩連絡)まで出る、川越駅から本川越駅に乗り換える方法があるがいずれも非常に不便である。
*9 バックネット裏にも一応出入口が存在し、駐車場の利用には便利である。しかし車で来場する観客が少なく、電車客にとっては駅とは真逆の方向となるため、あまり役に立ってない模様。
*10 外周ではなく中央の通路を使えば坂道を上らなくてもよい構造にはなっているがあまり役に立ってない模様。
*11 ただしその分ハチなどの虫がグラウンドにやって来ることもあり、外野手が虫の場所にボールが飛んできませんようにと念じたエピソードが『ジョブチューン』で明らかになっている。また、夏休みが終わりに差し掛かるくらいの球場には大量のセミの死骸が落ちている。
*12 一般的なドーム球場では消防法の規制により直火調理ができないが、壁がない西武ドームは対象外なため外野外周の飲食店ブースでは直火を使用した出来たてアチアチの料理が提供される。
*13 ただしコンビニは駅前の1店舗しかなく、試合前やイベント開演前は大混雑となる。
*14 野球の試合であれば、日によるが途中帰宅する観客や試合後イベントまで参加する観客など帰宅タイミングがばらつきひどく混まない場合もある。ただしコンサート等のイベントでは野球に比べ定員も多く満員が殆どで、ほぼ全員同じタイミングで帰宅するため、駅前ですらまともに動けないレベルの滞留が発生する。