- 2013年8月15日から9月12日に行われた『マビノギ×ソードアートオンライン』タイアップ企画のひとつで、8月29日~9月12日まで限定発売された『ユイの心』を使用することで得られるサポートパペット。カテゴリーはアクセサリで、装備品としては初めての課金アイテムとなる。ちなみにお値段980NP。
- 主な機能は以下のようになっている。
・ウルラ大陸のダンジョンの扉を開くスイッチにエフェクトが表示されます。
・ダンジョンマップが表示されます。
・影ミッションでモンスターとスイッチの位置がミニマップに表示されます。
・アイスマインなどの設置物が表示されます。
・ユイのサポートアクションが追加されアクションを使用すると
周囲の敵にダメージを与えます。(再使用可能時間:現実時間30分)
・一定時間毎にマジックシールドがランダムで発動します。
・アイテムを右クリックし、日常会話設定をONにするとユイが話しかけてきます。
・アイテムを右クリックし、交易会話設定をONにするとインプの代わりにユイが話すようになります。
(公式HPより)
- 装備品としての性能も耐久10・防御3・保護3と地味に優秀だったりする。
解説 
- 『マビノギ×ソードアートオンライン』タイアップ企画で全プレイヤーに配布された「ユイフライングパペット」と良く似たグラフィックだが(厳密には顔付きがちょっと違う)、こちらは課金アイテム。その便利機能は「サポートプログラム」の名に恥じない高性能なものとなっている。
- 呼び名はプレイヤーの性別によって「パパ/ママ」となる。発言の端々に意味深なものがあり、彼女がどんな人物なのか興味が沸いた人は原作小説やアニメをチェックすることをお勧めする。
- 期間終了後はタイアップ限定品ということも考慮すると、同様の性能を持った別アイテムとして販売される可能性はあるが、「ユイ」として手に入る機会はほぼゼロと言っていい。原作ファンは買い逃さないように気をつけよう。
- 開封前の『ユイの心』の仕様から勘違いする人もいるようだが、開封後は別キャラクターと取引することや、個人商店での売買は可能である。いくら貴重とはいえ、保有するキャラクターの人数分購入したりする必要はないので注意しよう。
無論、溢れるほどのユイ愛から好きなだけ買ってしまっても問題ない。ただし、自己責任で。
- 開封前の『ユイの心』の仕様から勘違いする人もいるようだが、開封後は別キャラクターと取引することや、個人商店での売買は可能である。いくら貴重とはいえ、保有するキャラクターの人数分購入したりする必要はないので注意しよう。
- なお、カテゴリがアクセサリ分類となっているため、現時点の仕様では、重鎧装備時にヘビーアーマーマスタリ?のランクを上げなければ装備することができないことに注意。
また、同様の「フライングパペット」に属するアクセサリとは同時に装備できない。具体的には、「ユイフライングパペット」と「パンの風船」「ロナの風船」などである。 - 後に、「期間限定ハロウィンキューブ」から出現した「ベリササポートパペット」「オッドアイベリササポートパペット」という、ほぼ同一の性能を持つアイテムも存在する。
- これらは活性化時間(=使用可能時間)が120分しかないため、常に恩恵を得られるサポートプログラム-ユイとは比較にならないが、「オッドアイベリササポートパペット」には「青天の霹靂」という攻撃スキルがある。これはクールタイム300秒の強力な攻撃スキルとなっている。
各種機能解説 
マップ表示機能 
- ウルラ大陸のダンジョンのみ、扉を開けるスイッチを表示する機能がある。ペッカなどの危険なエリアで素通りしたいときはもちろん、多く敵を倒したい場合にわざと沢山出現させるなど、地味だが便利な機能。この機能はエフェクト簡素化を行っていると見えなくなってしまうことに注意。
- ときどき機能しなくなることがある。そんなときはユイを装備しなおせば大抵は正常に機能するようになる。極端にMOBサーバーが重いときにも発生しやすいとも言われている。
- 影世界においてスイッチ、敵がマップに表示され、隠された設置物を出現させるという超性能。特に敵がばらけて見落としやすい影ミッションにおいては頼りになる。
- 時期不明だが影ミッションの扉を開けるスイッチを表示する機能が追加された。
- 非常に残念ながら、通常のフィールドに埋められている遺物を発見する機能はない。いうなれば無制限アラトの実+影世界限定のLロッドといったところだろうか(それだけでも充分すぎるが)。
- 現状、大量のオブジェクトを読み込む「タルティーン制圧戦1・2」でユイを装備していると、異常な負荷がかかり、動きがカクカクするといった報告がなされている。これは仕様の可能性が高いが、位置ズレやラグといった弊害を産む。
ユイのサポートアクション 
- 「ユイのサポートアクション」は準備と同時にアクションが開始される即時発動のスキルで、地面から長大な深紅の剣を召喚し、前方をなぎ払って範囲内の敵に大ダメージを与えるという強力なもの*1。
- ハードやエリート相当の難易度のダンジョンでは物足りないかもしれないが、攻撃範囲がものすごく広い。また、動作開始と同時に無敵状態になり、召喚された剣が帰還するまでと、かなりの無敵時間が持続する。そのため、緊急時の回避や敵に囲まれた際などには切り札となるだろう。後述するが、この長い演出がアダになることもある。なお、再使用まで現実時間で30分というかなり長めのクールタイムが発生する。
- 発動と同時に自分中心の全方位に大ダメージを与える、まさに必殺技。演出は長いものの、実際には使った瞬間にダメージが発生しているため、瞬発力に優れる(ダメージ表示は演出終了後に行われているが、ライフの表示は発動した瞬間に変化している)。惜しむらくは効果音の類がないため、アッサリした印象になってしまっていることだろうか。
- しかし、強力であるがために大きな欠点が存在する。「○段沸き」のように次々に敵が出現する場合、次の沸きが始まっていても、長い演出のために一切の行動が取れず極めて不利な状況になってしまう。また、理由は良くわからないが攻撃が当たらない敵も存在している。アイススピアやフローズンブラスト、パウンディングのように完全な耐性を持っているようで、該当する敵の共通点などに関しては良くわかっていない。
かつては剣を「召喚」するためか、それまでに呼び出していた同行キャラクターを強制帰還させてしまうというペナルティが存在していたが、時期は不明だが程なくして修正されている。 - 原作では、召喚する剣の名称は「オブジェクトイレイサー」という。あらゆるモンスターをシステム的に文字通り消去する、管理者(GM)権限の一つ。
仮に原作を忠実に再現していたら、バランスブレイカーどころの話ではなかっただろう。
マジックシールド 
- 一定時間ごとに4種類のマジックシールドのどれかをランダムで展開する。意外とどうでもいい時に展開してしまうなどはご愛嬌。ここぞの時に発動してくれたのなら、それはもしかしたらユイの愛かもしれない・・・?
- プレヤーのものと比べると、効果中に他の動作ができるという点がもっとも大きなメリット。また、持続時間が極めて長く、エフェクトが消えてからも効果が残っていることが多い。思わぬところで硬直やノックバック、スキルのキャンセルを防いでくれることがある。運が良ければ、というレベルではあるが、命拾いすることもあるだろう。
- 街などの安全とされているエリアでは発動しない。
- ちなみに戦闘エリアにおいて、ある程度敵の傾向を見てマジックシールドを張ってくれている模様。実際、アイスボルトを使う敵が一切出現しないダンジョンでアイスマジックシールドを展開することは極めて少なく(検証中は確認できなかったという説もある)、何かしらの対応する攻撃を防ぐ一助にはなってくれるようだ。
- 仕様の可能性もあるが、マジックシールドを発動する時点でプレイヤー側が準備しているスキルをキャンセルしてしまうという大きな問題点を抱えていた。これはファイアボールなどの長めの準備時間を必要とするスキルや、マリオネット操縦術やファイナルヒットなどの持続するタイプのスキルを強制的にキャンセルしてしまうというもので、おおむねランダムに発動するため場合によっては致命的な状況にもなりうるものだった。
- これはのちに本国で改善され、「スキル準備中にマジックシールドを使わなくなる」変更が加えられた。日本へは2017年(おそらく9月20日のシステムアップデート時)に導入され、現在ではよほどタイミングが悪くなければ以前のようなスキルキャンセルは起きないようになっている。
- その後徐々にサポートパペットのラインナップが更新され、現在では多種多様なものが実装されている。それによってかつての超レアアイテムゆえに知名度が低かったサポートパペットの弊害――すなわちマジックシールドによる極稀に起きるスキルキャンセルと、何より視界を遮るというデメリットが広く知られるようになった。そのためか2019年9月25日のアップデートで「マジックシールド自動展開のON-OFF」機能が実装。これによって不要なところでマジックシールドを展開して敵が見えづらくなるなどのデメリットはほぼなくなったといえる。
会話機能 
- 会話機能は、画面左上にユイ用のウィンドが開き、あれやこれやとおしゃべりをしてくれる。交易インプ並の頻度で喋るため、(いい意味でも)うるさい。プレイヤーによっては邪魔に感じるかもしれないが、ころころと変わる表情を見せてくれるユイに癒されること請け合いである。なお、現在の仕様ではこの機能はログアウトするたびにリセットされてしまう。後述する誤破棄のこともあり、仕様変更が望まれるが・・・。
- なお、本機能で交易中に「海の向こうからドラゴンの反応があった」と意味深な発言をする。原典であるソードアート・オンラインでもドラゴンの登場する話はあったが、マビノギで、海の向こうの大陸(=イリア大陸を指す。交易はウルラ大陸でしか行われていないため。)にドラゴンの反応といえば……。
- 交易商人達からは、交易インプを黙らせる機能とも称しているとか。確かにウザかわいい(?)インプとかわいい女の子であれば後者を選ぶことは無理からぬこと*2。インプの明日はどっちだ。
- 一部のプレイヤーには、初心者精霊のアイリを思い出すという声もある。精霊武器としてのアイリが望めないのであれば、こうした形でも復活させてほしいというプレイヤーも少なからず存在するようである。
- なお、「破棄」項目があることにくれぐれも注意。密封してあっても破棄はできるため、間違えて破棄してしまうことなどは当然ありうる*3。破棄の前には確認画面が出るため即座に消滅してしまうわけではないが、マビノギの運営方針では不具合以外でのアイテムの補償はない。後悔しないように頭の片隅に置いておこう。