スライム

Last-modified: 2023-06-28 (水) 01:54:05

スライム【すらいむ】(モンスター)

nolink

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ついにマビノギにも スライムがあらわれた!▽┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  • 中世ファンタジー作品においておなじみのモンスター。
    某国産RPGにおける名物ザコモンスターの影響で、特にRPGにおいては定番であるモンスターと言えるが
    その実力や見た目は作品によって大きな差異が生じており
    必ずしも弱いとは言えない。
  • 傾向としては、物理攻撃に対して頑丈だったり、分裂したり、単にむちゃくちゃ弱い。これらのパターンのどれかが当てはまることが多い。
    また、マスコットキャラクターになっていたり、味方になったり、むしろ主人公だったりというパターンもさほど珍しくない。
    亜種が作られていることも多く、その場合はなにかしらの個性がつけられている。
  • マビノギでは洋ゲーのようなドロっとしたスライムではなくドラクエのようなグミタイプのスライムである。

マビノギのスライム

  • マビノギにおけるスライムは、一般的にはテフドゥインミッションの1種「フェスピアダ」のモンスター
    という認識が強いが、これよりも前からスライムは登場している。
    • ハロウィンイベントで「ハロウィンスライムミニドール」がドクロを頭にのせた、いかにも”マスコット然”とした顔で登場するスライムが出てきたり・・・
    • リニューアルされた昇段の「乱れ苦無」の昇段試験では、倒すと分裂する「ジャイアントスライム」が登場。
      昇段らしく、分裂する仕様と乱れ苦無のスキルの性質をうまく利用しなければ合格は難しい。
      ちなみに、倒すと分裂する性質を持つ敵は実はこれが初めてだったりする。まあ、スライムらしい話ではある。
  • とまあフェスピアダ以外にもスライムは登場するが、とりわけ存在感が大きいのはやはりフェスピアダのスライムだろう。
    • フェスピアダのスライムは3種類。「ファイアスライム」「アイススライム」「ライトニングスライム
      エレメンタル的な属性名だが、特に属性ダメージを軽減したり属性ダメージを与えてきたりということはないようだ。
      属性要素自体はせいぜい使ってくるボルト魔法程度。しかし…
    • その戦闘力は、テフドゥインのモンスターということもありかなり凶悪
      インスタントキャスティングで即座にボルト魔法を撃ってくる事に始まり、
      足もそれなりに早い。
      だが何より目立つ能力はノータイムワープ。ダメージを受けながらでも急に、エフェクトもほぼなくワープしてくるため
      位置ずれかどうかも分かりづらい。
      打撃の攻撃力も高く、フェスピアダのモンスターの例に漏れず油断のならない相手。
      • このワープ能力のため一方的な攻めを成立させづらい。誘惑やスピスラで集める戦術は、漏れてしまう可能性を考慮しよう。
  • そして、ファスピアダのライトニングスライムは上で解説した内容以上に
    とりわけ厄介な性質を有する。
    ライトニングスライムはダウンすると数秒無敵になるというギミック的な能力を有しており
    これがライトニングスライムを「普通にやるとなかなか倒れないモンスター」たらしめている。
    特にダウンする攻撃をし続けていると、ずっと無敵になって延々ダメージを0にされ続けてしまう。
    パワーのあるスキルの大半はダウンを引き起こすスキルでもある事が災いし、知らないとずっとダウンさせ続けてしまう事も。
    パーティープレイではかなり発生しやすく、初見だと高火力の持ち主でも頭を悩ませてしまうことだろう。
    そうならないように、なるべく事前に対策を把握しておきたい。
    • ダウンではなくノックバックであれば無敵は発生しないのだが、間を置かずに殴ると強制ダウンとなってしまうためやっぱり無敵化する。
      問答無用の一撃で倒すかほぼダウンさせないチェーンインペイルで戦うのが無難であるか。
      なお、フレイマーの最終段をキャンセルすればダウンすることもなく継続的にダメージが与えられるのでテクニックとして練習しておくと役に立つ。
  • このように、フェスピアダでは雷は非常に厄介なモンスターだが
    火と氷はむしろ"これでまだ優しい部類"というのがピアダのこわいところ。
    • アイススライムは難易度と共に移動速度が上がり、ファイアスライムはハード以上から自動回復機能が付くという特性がある。
      アイススライムはその名から想像できないがなんとフローズンブラストで凍るお前そこは氷に強くあれよ
      そのため一番対処しやすいスライムだが問題はファイアスライムの方である。
      驚くなかれ、その自動回復量は秒間約3000~5000。あの悪名高いメインストリームのドッペルゲンガーもびっくりの超回復である。
      しかも負傷までまとめて回復するためもたもたしているとあっという間に全回復されてしまう。
      ライトニングスライムが厄介なモンスターであるならファイアスライムはうっとうしいモンスターである。
  • フェスピアダのペット探検隊のクエスト名もスライムを結構強く意識しており、
    ノーマルが「スライムって簡単だな」、ハードが「スライムが問題ではなかった」
    …流石はRPGの定番モンスターか。ネタにしやすかっただけかも
  • ちなみに変身マスタリで変身が可能。キチンと3色いる。
    …だが、変身マスタリ実装時にはいなかったモンスターであるせいか
    倒しての収集は出来ず、変身メダルを使わないと収集が出来ない。

スライムよもやま話

  • 由来はどろどろしたもの、ヌルヌルしたものを大雑把にしめす言葉であり*1、『スライム』という厳然たる定義があるわけではない。D&Dなどのテーブルトークゲーム時代から登場している、わりと歴史あるモンスター。
    モンスターとしてのスライムはダンジョンや洞窟などの、暗くじめじめしたところに生息し、四肢を持たないため動きは鈍く、基本的には天井や壁などに潜み、無用心に近づいた敵に覆いかぶさって窒息・消化するのが主な攻撃方法とされていた。場合によっては強酸性であったり、毒を持っているなどの致命的なものもあった。
    • この攻撃を受けると大質量の液体に取り込まれることになるため、ほぼ脱出することは不可能で「不意打ちが成功すれば必殺」というトラップ系モンスターとしての脅威度は高かった*2
      一方、初撃を外した場合は無防備な状態を晒すことになり、たいてい魔法使い(マジックユーザー)の餌食になってしまう、まさに一か八かのギャンブラーであった。
  • ところがテーブルトークゲームのような多角的な視点から展開するゲームからテレビゲームへと世の主流が移っていく過程で、スライムの必殺技はゲームとしての再現が非常に難しく、結果、某国産RPGのように真昼の草原で正面切って殴ってくるようなスライムとしてアレンジされることになってしまった。
    強みをすべて投げ捨てて挑んでくるスライムは脅威でもなんでもなく、当然のようにやられキャラ化してしまったというわけだ*3*4
  • ちなみに某国産RPGではザコ中のザコ、やられ役オブやられ役だが、マビノギと同じく韓国製のMMO「ラグナロクオンライン」にも『ポリン』という似たようなキャラクターが登場する。ぷるぷるしたゼリー状の姿最弱だがマスコットキャラクター様々なバリエーションがあるといった共通点がある。
    • 逆に某国産『戦車と犬のRPG』では物理攻撃が殆ど効かず、分裂するわ属性攻撃をやってくるわ、状態異常を使ってくるわのいやらしいモンスターとして登場している。

*1 つまり某国産RPGでは「バブル」や「はぐれ」のほうが原典に近いということになる。しかしいまやスライムといえば「先端がとんがったぷるぷるしたアレ」というイメージが非常に強い。こうした認識の変化は珍しいことではないが、たいへん興味深いところではある。
*2 味方がいればその限りではないが、救出するために火炎魔法や松明の火で燃やしたりすると内部の味方にもダメージが及ぶことがあり、基本的には「食らわない」以外の対策はなかった。
*3 本来物理攻撃が有効でないスライムが簡単に殴って倒されるのは「明るく開けたところにいるため水分が蒸発してゼリー状になっているから」という解説がなされていたりする。
*4 やけに硬かったりやたら素早かったりスライムらしからぬスライムも……。