遠坂凛の令呪

Last-modified: 2020-11-18 (水) 22:45:01

2015年8月17日(水) ~ 2015年9月16日(水)に行われたFate/stay night [Unlimited Blade Works]タイアップイベント期間中に販売されたFate/stay night [UBW]ボックスから入手できる手装備。

第五次聖杯戦争に参戦したマスター、遠坂凛の令呪。令呪の力を使うと遠坂凛と契約したサーヴァント、アーチャーの力を借りる事ができる。スキルショートカットウィンドウに登録して一日に3回まで使用できる。召喚者が他の地域に移動すると消えるので注意。(染色不可)

  • 一般的な手袋と同様に、インベントリサイズ2X2・防御1・保護0・耐久10という見るべきところのない平凡なもの。しいて言うなら装備品としては非常にシンプルで、装備すると右手に◎と|を足したような「令呪(れいじゅ)」が刻まれるというもの。
  • この遠坂凛の令呪を装備している時に限り(アバタースロットでは不可)、後述する「アーチャー召喚」を使用することができる。

アーチャー召喚

  • ショートカットウィンドウから使用するか、直接装備をCTRL+左クリック、または右クリックして「使用する」を選ぶことで即時発動する。
    サーヴァント「アーチャー」を召喚し、使役する。出現と同時に自動で敵を索敵する。認識後は「UnlimitedBladeWorks!」のセリフとともに専用スキル「無限の剣製」を行い、認識した敵が倒せていない場合は追撃を行うこともある。
    • 出現した直後に超高速で索敵・認識するが、認識範囲自体はかなり狭い。
      「無限の剣製」終了時に最初に認識した敵が倒されているか、出現後に周囲に敵を感知出来なかった場合に帰還する。1日3回までの使用制限があり、この制限回数のみ召喚することができる。この使用制限は地球時間午前7時に最大まで回復するが、最大回数を超えて累積させることは出来ない。

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)

  • スキル「無限の剣製」は前方のやや広い攻撃範囲に1200ダメージ*5回の物理射撃(レンジアタック)属性の連続攻撃を行う。このダメージは極端に保護が高いか、ナチュラルシールド3以外では軽減することが出来ず、またのけぞりやダウンは無効化できない。
    • 攻撃範囲はアーチャーを中心におおむねデュアルガンの通常攻撃が届く程度の範囲。
  • 衛宮士郎の令呪と同様にターゲットはサーヴァント側に依存するため狙ったところに発動させることは非常に難しい。しかし、あちらとは異なり横幅がやや広いため軸がずれていても当たりやすい傾向にある。
  • このスキルによる最も大きな恩恵は、発動時間が長く敵のターゲットを取れる点にある。
    「無限の剣製」による複数回攻撃はかなり高い確率で敵を引きつける効果があり、終了直後に帰還するためターゲットの状態をリセットすることができる。そのため仕切り直しに向く。
    一方、その特性からパーティープレイ時に考えなしに使ってしまうと味方のターゲットが入れ替わったり混乱の元となりやすい。
  • また、「無限の剣製」にはダウンゲージの蓄積があるため、たいていは3回当たった時点で吹き飛んで範囲外に出てしまうか、4回目でダウン状態の無敵を誘発してしまうなど、全弾が直撃することはまれ。それどころか発動するタイミングによっては1回しかヒットせず、最低のダメージ1200を与えるにとどまったりすることも少なくない。
    • しかし逆に影縛りフローズンブラストアイスドラゴン召喚攻撃のような敵を瞬間的に拘束するスキルを併用すれば最大のダメージは狙いやすい。
    • ダウンゲージ蓄積の特徴からブレイズのダメージを飛躍的に高めることも可能。武器を選ばず、かつ同時に行動ができるからこその連携も視野にはいる。
  • このように使いづらい点が目立ち、1日3回までという回数制限に加えてダメージも奮わないことからおおむねファン向けアイテムの範疇に収まっている。とはいうものの、発動に武器の種類を問わない、即時発動、パッシブディフェンスを無視する特性という意味では他にないプロパティを持っている。また、回数限定だが消費はせず、耐久の摩耗以外では使用制限がないという点は評価できる。そのあたりを加味すると、バランスを崩すほどの大きな影響はないものの、極めて限定的ながらピンポイントで輝くような使い方もできるというツウの一品と言ったところか。
    • 「召喚」であるため試練の洞窟のような召喚不可エリアでは使用が出来ない。ドラゴンの咆哮で強制解除されるかどうかは検証中。
    • 一部のファンによると、使用時に「詠唱」がないことや、テーマ曲がかからないことが不評という話がある。気持ちはわかるがさすがにそれはちょっと無茶ぶりである……。
      • ちなみにテーマ曲は「EMIYA」。Fateシリーズではおなじみの「処刑用BGM」として知られ、「かかれば必ず勝つ」とまで言われる勝利フラグなのだとか。多くのバリエーションがあり、とてもかっこ良い。

その他関連情報

令呪

  • 極めて重要かつ膨大な設定があるため、詳細は原作の視聴を強くお勧めするが、簡単に解説しておくと「聖杯戦争に参加する資格者が聖杯から与えられるもの」「資格者はマスターと呼ばれ、サーヴァントと呼ばれる英霊と契約し、これを使役する力を得る」「マスターはサーヴァントに対し3回の絶対命令権を持つ」というもの。パッと見ただの記号だが、刻まれた令呪には膨大な魔力が込められているという。

サーヴァント「アーチャー」

  • 銀髪に真紅の衣装を纏った男性のサーヴァント。両手に干将・莫耶という短剣を持ち、二刀流で攻撃する。強力な「無限の剣製」「投影魔術」という特殊な能力も備え、「最強のサーヴァント」と呼ばれることもある。
    • アーチャー(弓兵)*1なのに弓を使わないというのはFate/stay nightでは定型文と言われており、なぜ彼がこれほどの能力を持っているのか、そして何者なのかは原作で明らかにされる。作中最重要人物であり、Fate/stay night[UnlimitedBladeWorks]の物語の核心に関わる非常に重大かつ重要なネタバレを含むため、ここでは記載しない
      • 彼の用いる「投影魔術」は非常に特殊で、ただ物品をコピーするだけではなく本来の持ち主の経験や力量といった個人の能力さえもコピーしているため、弓兵といってもその戦闘力は並の剣士の比ではない。
        ただし、彼の投影魔術は武器(特に刀剣類)に特化しており、あらゆる武器を瞬時に解析して複製を可能にできる反面、それ以外の鎧や盾といった物品に対しては3~4倍の魔力を必要とする。また、複製した装備はランクが1段階下がり、オリジナルの武装と比べて必ず劣化するという弱点もある。
      • アーチャーなのに弓を使わない(全く使わないわけではない)というのは、マビノギでは別段珍しいことではない。近接エルフをはじめ、意外とそういう意味ではマビノギとの親和性は高かったりする。
      • 実は弓を使えば百発百中。加えて「偽・螺旋剣」を矢に見立てて打ち出すなどのとんでもない使い方をしている。彼は目的達成のために「最も成功率の高い手段」を選ぶため、剣が有効であれば剣を、弓が有効であれば弓を使い、「弓兵だから弓を使う」というこだわりを持たない。きわめて合理的な成果主義である。
    • ちなみに「召喚スクロール-アーチャー」で呼び出せるものは無限の剣製を使わないがプレイヤーを追従し、3分の間使役することができる。こちらはカウンターやスマッシュを申し訳程度に使ってくれるが、そもそもの火力がかなり低い。とても残念である……。
  • 原作では非常に人気のあるキャラクターで(ネタ扱いもそれなりにされているが)、男性キャラクターでは人気No.1。そのアーチャーが呼び出せるというだけでも満足というマスターも少なくない。

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)

  • タイトルロールであるUnlimitedBladeWorksを冠した大魔術。作中では二人(うち一人はアーチャー。もう一人はタイアップにも名を連ねている人物。)の持つ固有結界。結界内部は夕暮れの空に巨大な歯車、地面に突き立てられた無数の剣と果て無き荒野という光景が広がる心象世界(スキル発動時に足元に広がるものがそれ)。この結界内に格納された武器を複製し、次々に発射して攻撃する範囲攻撃。

固有結界

  • 固有結界とはある種の非常に特殊な能力で、例によって膨大な設定があるためここでは簡単に記述すると、「術者の内面世界で現実世界を侵食する」という極めて強力な魔術で、遠坂凛によると「禁呪レベルの大魔術」だという。この結界は敵にとっては完全に術者の領域内に閉じ込められることになり、しかも世界そのものを書き換えているため基本的に防ぐすべがない。弱点は莫大な魔力を消費すること。侵食された世界は「世界そのもの」が「元に戻ろうとする」作用を受けるため、発動はもちろん維持にも魔力が必要になる。当然魔力が尽きればその時点で結界が解けてしまい、その後は非常に不利になってしまうという諸刃の剣でもある。
  • ちなみにアーチャーはある理由によって「世界を侵食する」にあたって魔力を必要としない、または極めて軽微なため、作中ではホイホイ使っていた。
    彼はこの固有結界『無限の剣製』、”無限の剣を内包した世界”から外界へ「投影魔術」によって複製し取り出すことができる。コピー品のためにいくらでも、惜しげもなく”使い捨て”することができる。マビノギのRPで所持しているスキル「偽・螺旋剣」はこの投影魔術によってコピーした偽・螺旋剣(カラドボルグII)を矢に見立てて打ち出し、着弾点で破壊と共にエネルギーを放出して大爆発を起こす。この「コピーした宝具をぶつける攻撃手段」は「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」と呼ばれているが、彼の代名詞ともなっている。
    • この「コピー品」「使い捨て」という戦いぶりを他のサーヴァント達から辛辣な評価をされているが、彼は自身を「目的達成のための装置」としてしか見ていないため、いかに効率よく確実に目的を達成するかという点において、そうした目的達成以外の観念を「犬にでも食わせろ」という毒舌でもって答えている。

*1 Fate世界でのアーチャーやセイバー、ランサーといった呼び名は「クラス(職業)」の呼び名であり、サーヴァントにはそれぞれ本当の名前が存在している。これを真名という。