VIP/パートスレ

まずVIPという板の特徴について

2chのニュース速報(VIP)、通称VIPにおいては、書き込みが無い場合、だいたい30分から1時間でスレッドが落ちる。
なんJの古いバージョンの板みたいなもんである。そしてなんJが何も実況しない板であるように、ニュー速VIPも別にニュースの速報を語り合う板ではない。
上の「スレッドがすぐ落ちる」という特徴のため、特定のスレッドが1日以上生存する事は殆ど無い。

それに逆らって生まれた「パートスレ」とは

ところがVIPに、年単位で存在しているスレッド、正確に言えばスレッドを乗り換え続ける事によって年単位で同じ住民が同じ話をしているスレッドが存在する。それがパートスレである。リダンツスレ、ブラウザゲースレ等。正確な数を数えたことはないが数十スレはあった。

どうしてそんなものが発生してしまうのか？スレッドによって経緯は違うだろうが、概ねこのような経緯を辿っていると思われる。
①あるスレッドが爆発的に住人の人気を集め超速で>>1000に到達する
②まだその話題について語り足りないので次スレが立つ、また>>1000に到達する
③>>1000まで到達する勢いは少しずつ下がっていくが、それでも落ちない程度の速度は維持し続ける
④その内住民の中に、「居心地がいいのでこの話題についてこの雰囲気でずっと語り合いたい」という人間が相当数誕生してくる
⑤その数が非常に多かった場合、自宅警備員?、昼夜逆転した大学生等により、常に24時間書き込みがあり、スレッドが落ちず、数日かけて>>1000に到達し続ける（というかその程度の人数を確保できたスレッドだけがパートスレになれる）
⑥パートスレ化

しかしこのようなスレッドは、一期一会のクソスレを基本とするVIPPERからすれば完全に目障りな存在であり、更にパートスレはだいたい内輪ネタの蠱毒と化していることから馴れ合いの雰囲気が尚VIPPERの全体的な相性とは悪く、パートスレという概念自体へのアンチも多かった。埋め立て爆撃等も定期的に行われ、したらばに避難所を作成してほとぼりが冷めてからVIPに帰ってくる等の応酬が度々行われた。
この為、ブラウザゲースレを除いては、せめて他のVIPPERの邪魔にならないようにと、ほとんどの場合sage進行で板のスレッド一覧の底に埋没していたように思う。

パー速の誕生と拒絶、パー速のその後

最終的に、パー速VIPというパートスレ専用の板が外部鯖に建てられ、パートスレの皆さんはそこに移住してくださいという事になる。

……だが……

実際問題としてこちらに移住したパートスレは恐らく一つも無かった。

何故か？理由は明白である。みんなVIPでやりたかったからである。

非常に身勝手な話ではあるが、こう考えてみて欲しい。
あなたは宝くじで2京5000兆円当たって今六本木ヒルズの高級マンションの高層階に住んでいる。
ところが、ある日突然、謎の力によって六本木全体が群馬県の中央にワープさせられてしまう。
確かに部屋から窓を見渡せば、目の前には昨日と何も変わらない、あの豪華な六本木ヒルズの風景が広がっている。
でもそこは群馬県なのである。
あなたは目の前の豪華な光景、至れり尽くせりの生活で現実を誤魔化そうとする。
だけどやっぱりそこは群馬県なのである。
当時の我々にとってのVIPとパー速の違いというのはそんな感じである。

これがほとんどのパートスレがVIPから頑なに移住しなかった原因であり、何度埋め立て爆撃を食らっても執拗にVIPでやり続けた理由であった。*1
そしてパー速は結局、本家VIPのスレ落ち速度に耐えきれない過疎化したパートスレや（VIPで○○のゲームやろうぜ等）、VIPに1スレ目を立てて相談したものの次の報告が数日後になりそうな短期スレッド等が使う場として受け入れられるようになる。

ちなみに、パートスレを維持する住民の意思がどれくらい硬かったかというと、私はブラウザゲースレとvipthに住んでいたのだが、3～4年くらいの間>>1000到達以外で1度もスレッドが落ちなかったくらいである。保守?をするまでもなく誰かが四六時中張り付いて会話しているのである。

四大魔境

ブラウザゲースレ、VIPPERが東方projectで～スレ(vipth)、ローゼンスレ、ハルヒスレが2007～2010年頃にVIP四大魔境と呼ばれていた気がする。
ブラゲスレとvipthが四大魔境だったのは間違い無いのだが、残り2スレについては正直記憶があやふやなので間違っているかもしれない。正しい四大魔境をご存じの方は何らかの方法でご連絡ください。
ローゼンスレではなくmhpスレ(モンスターハンターポータブルスレ)であるとの情報を頂きました。ありがとうございます。
たしかmhpスレはmhpの話を全くしていなくて何故か雑談だけで延々とスレッドが続いている完全に意味不明な空間だった気がします。