現在2018年04月25日、NTTが有害サイトをブロッキングするとかどうとかで揉めてるところ。
NTTを「みかか」と表記するツイートが散見されるため当時主に使われていたzipのパスワードの解き方について書いておく。(「みかか」は最も有名なものの一つである。)
網羅的だけどそこまで役に立たない過去のまとめページ
その1
その2
これで大体全部行けるんじゃねえ?と思うけど、3点欠点があるので補足しておく。
①この中で使われていたのはほぼ決まっていた
以下の項目では特に使われていたものを抜き出して使い方を書いておく。
パスワードは○○をみかか
「みかか」という単語の由来は、「NTT」をかな入力モードで打つと「みかか」になることから。
○○の中身がひらがなであればアルファベットに直し、アルファベットであればひらがなに直してコピペして解凍しろということ。
パスワードは愛
投稿者の当日のID。
パスワードは今日の8
当日の年月日。例えば今日は2018年04月25日なので、私が「今日の8」と言ってzipファイルをアップロードしたらパスワードは「20180425」。
パスワードは目欄
メールアドレス欄に書いてある。
パスワードは基本
明記するまでもなくその板の住民なら「基本と言われたらあの文字列を入力すれば良い」と誰でも知ってる常識だからそれを入力しろということ。外部者がファイルを開くのを阻害する意味もある。例えばニュー速VIPで「パスは基本」と書かれていたら「vip」や「vipvip」と入力すればいいなど。*1
これは今でも一部の界隈で使われているかもしれない。
コメント欄にステルス
Winrar等のソフトを使ってzipファイルのコメント欄を覗くとパスワードが書いてあったりする。あるいはそもそもそのzipファイル自体が偽物で、本当のzipファイルがある場所への本当のリンクがあったりする。これを利用した自炊職人*2と板利用者の壮絶な知恵比べが行われていたりいなかったりした。
何より大事な事として、そもそも上の全てが全く役に立たないひっかけが存在する
「パスは今日の8」と書いてあるのに「20180425」と入力しても開かなかったり、
「パスは愛」と書いてあるのにIDを入力しても開かなかったり、そんな事がよくある。
これに対する対策が上の2ページに載ってないので書いておく。
非常に頻繁に行われていたこととして、「パスは今日の8」と書いておきながら、「20180425」をパスワードにするのではなく、「今日の8」という文字列それ自体をパスワードにする行為が頻繁に行われていた。他の全てのパスワードについても同様。
特に「基本」と書いてあった場合、基本パスワードは大抵大量に存在するため、何を入力しても開かなかった後に「基本」とコピペしたら開いたみたいな徒労を味わいたくないので、何かがうpされた時は絶対に文字列そのものがパスワードでないのを確認してから解読に移るのが常識であった。
②そもそもパスワードを特に使う以前に実際にzipに辿り着くまでに多大な困難を要していた
そもそもの問題として大抵何かが炊かれた*3時にアドレス自体が直貼りされることは少ない。
小女子殺す事件?や予告.in?と時代は前後するものの、当時はまだ神性六文字を書き込んだ瞬間即タイーホ?という時代ではなかった。それでもやはりアドレスを直貼りした場合に権利者に開示されてタイーホされるという事を恐れてか、アドレス自体は直貼りされなかったのである。(※私は徹頭徹尾ポエムを共有する掲示板で恥ずかしいのでポエムを鍵つきzipファイルに包んでアップロードしていた記憶の話をしています)
というわけで、アップローダ名とファイル番号だけとパスワードだけを書き込んで、「いや私はなんとなく書き込んだだけで何も知りませんよ」とシラを切れるようにするための防衛線でアップローダに辿り着いてファイルを特定するのがスレ住民の最初の難関だった。
……というのは半分建前で、
ぶっちゃけアップローダとファイルの特定が難しいのもパスワードが無駄に難解なのも自炊職人の承認欲求を満たすためのお遊びに過ぎなかった。当時は自炊できる人間というのが少なかったのだ。本当に少なかった。どれくらい少なかったかと言えばほんの数ポエムで東方projectの人気投票で鈴仙・優曇華院・イナバの順位が爆上げになる程度には本当に少なかった。アレが新参ホイホイって言われてたのは狂気の優曇華院のせいじゃなくて某ポエムのせいなんだよなぁ……
というわけで、せっかく手間暇割いて自炊したからには承認欲求を満たそうという欲望があってかなくてか、当時のパスワードもアップローダ特定も無駄に手が込んでいた。
参考までに、ここに当時使われていた1rkというサイトがある。魚拓があるが、こちらで閲覧するのは無駄に重いし背景が正常に読み込まれないのでオススメしない。
ポエムを共有する掲示板の住民(繰り返し)は、主要アップローダのファイル名の接頭辞や略称を全て覚えておき、スレに該当する語句が書き込まれたらそのアップローダに何か怪しいファイルがないか確認しにいっていたものだった。
しかし流れの早いアップローダではどれがどれだか分からないので、ファイルサイズから推測するか(勿論異常に軽いファイルがあったらそれがポエムだってことだ!)、もしくはアップロードコメントや元ファイル名等から推測したりしなかったりしていた。
③そもそも拡張子が違います
本当は.rarファイルなのにわざと.zipファイルにしてアップロードしたりしたので当時のポエムを共有していた住民(繰り返し)は極窓等のソフトを常備していた。
当時を振り返りながら
記録に留めるためにざっと書いたので読みやすさなどは一切考慮していないけれど、本当にお互い酷い攻防戦をやっていたものだなぁと思う。
今は簡単にポエムが共有出来るので皆さん楽だなぁと思う。もうこのページも使われることなんて無いんだろう。