さよなら N.ロマノフ

さよなら
N.ロマノフ

ここまでね。アベンジャーズと同じように、もうおしまい。一線を越えてしまった。これで存在に気づかれる。あとは時間の問題。カマラのことがなければもう少しここにいられたけど、あの娘に文句言っても仕方ない。カマラはよくやったわ。

見捨てるなんてできない。

何ヶ月も前に準備は整った。あとはその時を待つだけ。誰かに言われる前にいなくなる。そしてその時を待つのよ。

一番嫌な段階ね。もうすることがなくて、動くタイミングでもない。編み物でもしろって？

次に何が起こるかはわからない。でも重力のような何かを感じる。もう家には帰れない。スティーブの言ったとおり。それでも、帰る場所を新しく作ることぐらいはできる。

私たちは、それぞれに起きたことを受け入れなくてはならなかった。お互いに手を取り合ってそうするなんて、考えられなかった。そんなことをしても、意味はなかったと思う。 もうアベンジャーズには戻れない。でも新しい何かになら、なれるかもしれない。

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