アベンジャーズ対地下水道にいる悪のトカゲ・パート10
通りに戻るとトカゲの死骸が山積みになっていた。アイアンマンがそこに腰を下ろしている。
「どこに行ってたんだ?」アイアンマンは、手柄を見せつけるかのような物言いだ。
「スクランブルエッグにした」とハルクがうなった。
「そいつは気持ち悪いな」とアイアンマン。
「それってもしかして、自慢のつもり?」と後ろからキャプテン・マーベルの声がした。振り向くと、そこにもトカゲの山がある。アイアンマンが倒したトカゲの山より、5倍ほどの高さがあった。
「ズルしたんだろ」とアイアンマン。いかにも不満げだ。
「いいえ、 全然」 キャプテン・マーベルが返す。
数日後、アベンジャーズはタワーに戻っていた。アイアンマンがリビングルームに駆け込んで来る。
「おい、みんな――」
ブラック・ウィドウはテレビの後ろからマンホールのふたを引っ張り出した。
キャプテン・アメリカ、キャプテン・マーベル、ブルース・バナー、ソーはみんな笑った。
アイアンマンは赤面した顔をバイザーで隠し、「お前たち、最低だな」と言った。
終わり