アベンジャーズ対地下水道にいる悪のトカゲ・パート7
ハルクはマンホールの方を向き、緑色の巨大な拳を頭上に振り上げ、打ち下ろした。小さなマンホールは破壊されて大きな穴になり、砕けた破片が下水道へと落ちた。残りのアベンジャーズを待つことなく、ハルクは真っ先に暗闇へと飛び込んでいった。
キャプテン・アメリカは、ソーとブラック・ウィドウを見て言う。「今回はハルクが案内役だな」
下水道に下りた3人は、ベトベトした物体の中にできたハルクの足跡をたどり、辺りを見回す。吐き気はなんとか抑えた。
「ここは…非常に不快な臭いだ」そう言って、ソーは片手で鼻をつまむ。
「すぐに出られるといいが」とキャプテン・アメリカも同じように片手で鼻をつまんだ。
下水道の分岐点でハルクが何匹かのトカゲと戦っている。トカゲたちは何かを守っていた――黒い点が浮き出た紫色の巨大な卵だ。その内のいくつかはすでにふ化し、中は空っぽだった。
キャプテン・アメリカが言う。「トカゲの出どころがわかったな」。
「どうする?」とブラック・ウィドウ。
キャプテン・アメリカは肩をすくめ、「僕たちが得意とすることをするだけだ」と言った。