アベンジャーズ対地下水道にいる悪のトカゲ・パート9

Last-modified: 2022-05-22 (日) 05:09:57

アベンジャーズ対地下水道にいる悪のトカゲ・パート9

音声ファイル

大乱闘に終わりが見え、キャプテン・アメリカはハルクに「よくやった」と声をかけた。近づくと、ハルクはまだ卵をグチャグチャにしていた。

「キャプテン!」。ソーが危険を知らせる。背後で大きなトカゲが口を開けていた。下水道の暗闇に鋭いキバが光り、今にも噛みつこうとしていた。

ブラック・ウィドウはマンホールのふたをシンバルのように両手に構え、大きなトカゲを叩き潰した。

ゴーン…オーン…オーン…オーン!

キャプテン・アメリカはブラック・ウィドウに賛辞の視線を送り、「ありがとう」とお礼を言った。

ブラック・ウィドウはトカゲの体液でベトベトになったマンホールのふたを投げ捨て、「リズムをとる練習よ」と応えた。

「いいリズム感だった」キャプテン・アメリカがにやりと笑う。

「音楽など聞こえなかったぞ」と、ソーは困惑顔だ。

ハルクはただうなっていた。

「よし、大男。トニーの様子を見に行くか」キャプテン・アメリカのその声で、全員が来た道を戻った。


コメント