スティーブ・ロジャースへ

スティーブ・ロジャースへ

スティーブ、キャプテン、アベンジャーズの一員、そして友よ。

お前がヴァルハラで偉大なる戦士たちと楽しく宴会をしていると思えば、私も少しは心が晴れる。お前は間違いなく偉大な戦士だ。

お前を亡くしたことで、私は己の欠点に気づかされた。私が栄光を求めていたのに対し、お前は神々でさえ恥じ入るほどの模範を示していた。お前が人間の命を救おうとしていたのは歴史に名を刻むためではなく、どれほど無知で卑しかろうとすべての命に価値があると信じていたからだった。

私はずっと父上の導きを欲していたが、求めていた答えはすぐ近くにあったのだ。そう、お前の中に。そしてその精神は今、私の中にもある。私は世界を歩き、命を救い、善行を成そう。どの命にも価値があると信じて。

お前に敬意を表して、少しでもお前に近づけるよう成長しなくてはな。ヴァルハラの野で再会するとき、お前に誇りに思ってもらえるように。

かの地でふたたび会おう、スティーブ・ロジャース。

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