ソーからのメッセージ
「星々の巨人のサガ」
我々には、その未知の芸術家たちが作品の仕上がりを見るために戻ってくるとわかっていたが、千年も待つことになった。その間にヨトゥンヘイムの大戦争があり、それでも我々は待ち続けた。神々は世界を飛び回り、戦い、酒を飲み、騒いだ。アトランティスの盛衰を目にしたが、それでも我々は待ち続けた。
いや、今はアトランティスについて詳しく語るときではないな。
我々は、彼らと対峙する準備ができていると思っていた。だがそれは間違いだった。彼らは星々からやって来た。1人の戦士の姿をして。雲を消し飛ばし、世界をひとまたぎにする、鉄とガラスの王者だ。そのスタージャイアントからミッドガルドを守るべく、我々アスガルドの英雄が結集した。
そして多くの勇敢なるアスガルドの民が、ヴァルハラへと行くことになった。スタージャイアントは見たこともない恐ろしい武器で戦い、我々は日夜問わず空を飛び回って奴と戦った。ついに我々は、スタージャイアントを世界の外へと追い出した。そこで奴は、来たるべき日まで眠りに――
まさか真に受けてはいないだろうなバナー。こうした物語を頭ごなしに信じるべきではないぞ。まあ、私は現場にいたからな。確かに我々はスタージャイアントを倒したが、本当のことを知りたいというのであれば…あれは、遠い昔の栄光で、真実はうやむやになっている。