ブルースの日記
「みんな、おやすみ」
僕には何も残ってない。血のつながった家族も、家族のような仲間も。僕はモニカに裏切られた…当時はあの、明らかな嘘に気付けなかった。耐えられない、この苦しみには。胸が押しつぶされそうだ。そしてみんなに責められる――サンフランシスコで起きたことに関して、僕は彼らを責めなかったのに。再び彼らと会うことがあるかもしれないが…すでに僕らの間には高い壁がある。傷痕と敵意によって建てられた、高い壁が。
僕は疲れた。あいつが出てこようとしてるのがわかる。あいつに屈してしまいたい気分だ。
彼には、僕よりも長生きする資格がある。この体を共有するのは終わりにしたい。
みんな、おやすみ。