ブルースの日記
「終わりだ」
モニカは行ってしまった。他の誰が去っても、最後までそばにいてくれると思ってた人が。別れの言葉さえなかった。僕が何をした?
本当は怒りたい。でもあるのは、罪悪感と羞恥心だけだ。僕は公聴会で大口を叩き、みんなを失望させた。取り消すことはできない。もうおしまいなのかもしれない。
僕の中の奥深くで、何かが沸き立ってるのを感じる。あいつがいる。僕が引き起こしたあらゆることに苦しめられて。あいつに屈してしまいたい。地獄だ。僕は押しつぶされ、あいつもウンザリしてる。すさまじい重力が、僕とあいつをえぐってブラックホールを作ったみたいだ。2人とも虚無に呑み込まれた。
かつては、僕の幸福感があいつを抑制し、あいつは逆襲していた。だが今回は…あいつが勝てるかどうかも、あいつに勝って欲しいかどうかも、わからない。
僕たちにとって安全な場所へ行かなければ。答えを探せる場所へ。