ムジョルニアの記憶 #1
ジェーン:ソー、なぜここに?
ソー:お前の力になるためだ。看病しに来た。
ジェーン:アスガルドにガンを治す魔法の薬があるって話なら、歓迎なんだけど。ニュースは見た?アベンジャーズが復活したんですって。新しいヒーローも増えて…
ソー:私にはもう関係ない。
ジェーン:じゃあ、アスガルドのために戦えるわね。
ソー:まるで帰らせたいような口ぶりだな。
ジェーン:私はもう長くない。味覚がおかしくなったし、ほとんどの時間寝て過ごしてる。記憶力も落ちた。だけど…だけどあなたに看取られて死ぬなんてごめんだわ。そんなことをしてる暇はないはずでしょう。世界にはあなたが必要…アベンジャーズには、あなたが必要なの。
ソー:いや、私はもうハンマーを置いたのだ。二度と…手に取るつもりはない。
ジェーン:AIMが軍を作ってるのよ!アベンジャーズを叩き潰すまで、タールトンとモニカは止まらない。わかってるでしょう。
ソー:頼む、もうその話はやめてくれ。
ジェーン:いい、ソー!私を言い訳にするのはやめて!あなたを必要としてる人がいるのよ。
ソー:それはお前だろう!
ソー:ジェーン…?
ジェーン:ムジョルニアよ。
ソー:どういうことだ…?
ジェーン:力があるのに戦わないなら…あなたに責任を果たす気がないなら…私が代わりにや
る。