ムジョルニアの記憶 #2

Last-modified: 2022-10-29 (土) 01:27:10

ムジョルニアの記憶 #2

音声ファイル

ソー:眠れないのか?

ジェーン:世界線を飛び越えた副作用かも。そっちこそ夜更かし?

ソー:深夜のスパーリングだ。スタークの奴に、新しいスーツの電気耐性をテストしたいと頼まれてな。

ジェーン:それで、判定は?

ソー:一から作り直せと言っておいた。

ジェーン:ご立派。

ソー:それでは、ソー。お前の世界の話を聞かせてくれ。少なくとも数時間は、あっという間に過ぎそうだ。

ジェーン:あいにく、あまり楽しい話じゃないわ。私のアスガルドは滅びた。万物の父が正気を失い、万物の母を閉じ込めて、アスガルドを内戦へと導いたの。何とかして止めようと全力を尽くしたけど、結局は力が及ばず…

ソー:ラグナロクだな。

ジェーン:オーディンソンに聞いた話とは違ったけど。オオカミや大蛇と戦うんだとばかり思ってたのに、単なる神同士の争いだった。ミッドガルド人をとやかく言えないわ。

ソー:父は…どうなった?

ジェーン:オーディンは止まる気配がなかった。ミッドガルドを侵略するという噂もあった。だからヨトゥンヘイムでロキに会ったの。ロキと取引して…一緒にオーディンを倒した。

ソー:弟は信用できない。

ジェーン:それは重々承知の上よ。

ソー:取引の内容は?ジェーン。弟に何を与えた?

ジェーン:約束をしただけ。オーディンソンを見つけてムジョルニアを返すって。雷の女神はもうおしまい。

ソー:ならば、我々は運に恵まれたな。お前がハンマーを手放すのはもったいない。

ジェーン:不安は…ないの?

ソー:まさか。ジェーン・フォスター博士をおいて、他に適任者は思いつかない。


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