モニカのメモ「最優先指令」

Last-modified: 2022-09-25 (日) 05:22:26

モニカのメモ
「最優先指令」

音声ファイル

インヒューマンのゲノムを作り出したエイリアンと、湾の底にあったロボットの作成者が同じ種族だと仮定すると、大まかなタイムラインが浮かび上がる。

人口が数千人にまで減少する地球規模の大災害が発生し、その直前または直後に来訪者がやってくる。彼らは生き残った人間の一部を連れて行き、何らかの理由でDNAを操作した。インヒューマンのゲノムは、活性化するまでは休眠状態となっている。そして人口が再び増え始めた。インヒューマンも、そうでない人間も同様にだ。

数千年後、彼らはロボットを送り込んでくる。実験の経過観察が目的だろう。ロボットは見たこともない武器を所持していたが、システムのほとんどは観察と記録を目的としたものだった。

しかしそれも、地球に到着した際に何者かに捕まり、湾の底で休止させられることになる。ここで現れた存在が気になる。この件に大きく関わってくるだろう。

破壊される直前、ロボットは通信を送った。この信号は複雑で、未だ解読できていないが、どの方向に向けて送られたかは判明している――マゼラン星雲の辺りだ。

以上のことから、ほぼ間違いないであろう結論に達する――遅かれ早かれ、彼らは戻ってくる。


コメント