モニカの研究メモ
術後3日目
被験体には薬物を投与し、昏睡状態にしてある。これでひとまずは、穏便に実験を行える。被験体の特殊能力を評価する方法は検討中。注意して行わなければ、この場所が露見して計画ごと水泡に帰す。
やり方はいくつかあり、どうするべきか(あくまで仮定の話として)何人かの専門家に相談した。被験体にアダプトイド・プログラムを実行するべきだと言う者もいたが、彼の能力は人間の生理学に縛られている。
彼を起こすべきだと言う者もいた。でも、私はあの破壊力を目の当たりにしている。彼が真空の宇宙空間にいたとしても、無害と呼ぶにはほど遠い。