宛先:シュリ王女 差出人:ザワヴァリ

Last-modified: 2022-09-26 (月) 00:12:04

宛先:シュリ王女
差出人:ザワヴァリ

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歴史を研究する者として、ご自身のルーツを大事になさる王女の姿勢には敬意を表します。しかし…3人のブラックパンサーが去るのを見た者として、ご忠告申し上げたいことがあります。

あなたが歩もうとしている道を、たくさんの目が見守っている。ですが、その全員があなたを認めているとは限らない。これはワカンダの偉大な歴史における汚点であり、この国からジャバリ族が追放された原因でもあります。代々のブラックパンサーのもと、数千年にわたって続いた団結は、父君の代で崩れました。父君に落伍者の烙印を押したがっている者もいます。その一方で兄君のように、ティ・チャカはすでに国の内側に入り込んでいた病を受け継いだのだと信じる人々もいます。

父君は偉大な方でした。しかし…偉大な人間はいつの時代にもいるもの。兄君がティ・チャカを理想としているからといって、あなたもそれに倣う道理はありません。いつまでも悲しみに暮れる家は、家そのものが永遠に失われる危険と隣り合わせ。民は神話に生きるのも許されましょうが、あなたは違います。

こんなことはとっくにご存じでしょうし、ティ・チャラを父君の影から解き放たんと、もう動いておられるのかもしれません。その志は誠に尊い。しかし、それがうまくいった後の準備は出来ていますかな?


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