宛先:ジェームズ
差出人:ナターシャ
ジェームズ
議会聴聞会であなたのことを見た時から、話したがっていることはわかってた。あなたのそういうところが好きなの。あなたの表情を読み解くのは、私ひとりだけが解読できる暗号のようなものだから。
手紙なんて臆病者のやり方なのはわかってる。でも仕方ないの。これからしばらくの間、秘密裏に動かなきゃならない…ケジメをつけずには行けないと思ったの。
だからこれが私の精一杯よ。
ごめんなさい。
ごめんなさい。あなたの私への気持ちが、ロシア人たちがあなたの心を壊さなくてはいけないと考える証になってしまって。
ごめんなさい。スティーブがあなたを復活させた時に知らないふりをして。
ごめんなさい。あなたから彼を奪って。
愛してるわ。
ナット