宛先:スティーブ
差出人:バッキー
よう。俺だ…バッキーだ。知ってるよな。ええと…
お前があそこに立ってるのを見たときは…お前が俺を施設から連れ出してくれたときは…とにかく…ほんとに…信じられなかった。
この件のプロトコルは一体どうなってるんだ?俺が死んでないと知って、何をした?奴らに「復活おめでとう」のメッセージカードかなんか送ったのか?
こんなの…全部間違ってる。くそっ、スティーブ。俺はお前の葬式に行ったんだぞ。お前がいなくなって、アベンジャーズは…ばらばらになった。俺は…自分を見失った。ナットは姿を消し、ソーはマザー・テレサになり、スタークは会社を失った。まあ、あれは見てて楽しかったけどな。だが…一体なんでそうなったのか…
身元保証人のお前がいなければ、元ロシアのスーパーソルジャーの俺なんて誰も信用しない。まだ役立つはずだと考えたのはヒルだけ。行方不明のインヒューマンの手がかりを片っ端から追跡させられたよ。彼女の猫の世話をさせられたことも1、2回あったな。恐らく俺を暇にさせまいとしたんだろう。
だが…生きたお前を最後に見た人物、タールトンのことがどうしても頭から離れなかった。答えが欲しかったんだ。AIMに見つかったのも、たぶんそれが原因だ。奴の居場所に関する嘘の情報を与えられ、気づけば2年が経っていた。
奴らのために何をしたのか、詳しくは知らない。だが、思うに…本当にひどいことだ。俺は奴らの邪悪な実験のためにインヒューマンたちを誘拐していたんだ。
最高に馬鹿げたメッセージだな。なあ、色々と悪かった。また…また話そう。いいだろ?今度は直接。
お帰り、スティーブ。それと、次に会ったとき、出会い頭のハグがちょっと強くなったとしても…いや、それはないな。
じゃあな。