宛先:ソー・オーディンソン
差出人:トニー・スターク
ソーーーーー!
お前から返事がくるのは、スティーブと同じくらい可能性が低いとわかってる。だが閉鎖された昔の作業場に行って、はしゃいでたらふと気がついたよ。どれほどお前に会いたいと思ってるか!お前も合流して、ハンマーを振り回さないか?ひとりでヤギの乳を飲んでてもいいけど、やっぱり一緒に飲まないとな。
最近は忙しいんだ!新しいスーツの設計が捗らないんだよ。バーチャルだろうと人間だろうと、ちゃんとした助手がいないと手が進まない。
ニューヨークでお前の目撃情報があったとマリアから聞いた。それか、お前のようにデカくて、鬱陶しいくらいハンサムな奴を見かけたってことだ。俺は本人だったと信じたい。そうじゃなきゃ、お前はあのルネサンスフェアのような世界に帰ってしまって、二度と会えないってことになるからな。
正直、まだお前に対する怒りは消えてない。とんずらしやがって。おかげで俺は何ヶ月もふさぎ込んでた。いつまでもそうしてられないから、乗り越えたけどな。俺は復活した。とはいえ、寂しく思う。お前は今どこにいる?
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