宛先:トニー・スターク
差出人:ジャスティン・ハマー
トニー。
申し訳ないが、内心ではこの瞬間を非常に楽しんでいる。君からもらったメールは何度も読み返した。君が詩的に自分を卑下しているのは愉快だったし、謙遜しようと必死な姿は実にチャーミングだったよ。あれが本心だとは思わないが、目的に関しては本気だと思っている。
この件が困難の極みだというようであれば、もう少し君を踊らせておくところだったが、それではスポーツマンシップに欠ける。それに、偉そうな勝者は嫌われるからな。それは君が一番よくわかっているだろう。
立場や状況を考えると、僕たちはお互いに助け合うことができるだろう。君は、僕のビジネスパートナーにふさわしいからな。それから君の言うように、彼女が苦しむ姿を見ることができたなら実に楽しいだろう。
だが、もし君が僕をだますつもりなら、その場で君を彼女に引き渡す。僕は本気だぞ。そうなれば君も困るだろう。彼女は君が思う以上に恐ろしい女だ。
ここから先は用心した方がいい。