宛先:ブルース
差出人:トニー
ブルース、チームに参加してくれて嬉しいよ。お前がウエスト・コースト・イニシアティブに賛成してないことは知ってるし、懸念してる点についても聞いてる。
本当だ。こんな気持ちになったのは、アベンジャーズの結成以来初めてだ。自作のパラシュートで初めてスカイダイビングするときみたいに、喜びと誇りと恐怖がいっぺんに押し寄せてくる。
ああ、俺は完全に怖気づいてるよ。アベンジャーズだけじゃなく、スターク社の命運がかかってるんだ。俺は身も心も全て捧げてきた。いつかこの決断を後悔するときがくるかもしれないって考えると、夜も眠れない。でも、お前と日々、テリジェンプロジェクトに取り組んで、歴史を動かしてるって事実は何にも代えがたい。自分の意志でよりよい未来を築いていく。二人の力でな。そう考えると胸がいっぱいになるよ。
このことを誰かに話したら、クリントが30歳になったときのバースデーケーキのこともバラすからな。俺は忘れてない。じゃあな、友よ。