宛先：ブルース・バナー 差出人：カマラ・カーン

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ねえ、博士。こないだ提案してくれたことについて考えたんだけど、どうしてもまだ決断できないの。ごめんね。

本人の同意を貰わないで、家族にインヒューマンの遺伝子検査を受けさせるなんて…ゴミ箱をあさったりすれば、バレずにサンプルを採取できるってのはわかってる。でもそのほうがイヤな感じしない？

それに、もし家族にインヒューマンがいるってわかったらどうするの？あたしの気味悪い遺伝子が誰から受け継がれたのかもわかっちゃう。アミーかもしれない。それを知ってどうするの？あたしたち家族は、それを知ってどうすればいいの？アミーは何かの名簿に追加される？今はまだでも、いつかはそういうことになるんでしょ？

話してたら、余計にやりたくなくなったよ。やっぱり、断る。自分や自分の遺伝子は変えられないもん。博士にはいろんなことができて、それはすごいと思う。でも結局決めるのは本人だから。検査したって、どうせインヒューマンであるかどうかしかわかんない。だったら、誰だってそういう可能性を持ってるって思うことにするよ。

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