宛先:ラパチーニ博士
差出人:ユリシーズ・クロウ
ラパチーニ博士
提案書を読んだ。率直に言って、失望したよ。天下のアドバンスド・アイデア・メカニクスが夜の闇に紛れてワカンダに忍び込む?そして捕まらずに逃げられれば御の字だと?そんな話のどこにドラマがある?見せつけてこその力だろ?
いいか、ご所望のヴィブラニウムを手に入れる唯一の方法は、ブラックパンサーとその取り巻きどもをひざまずかせ、恐怖に震えあがらせることだけだ。あんたには人員も技術もある。足りないのは唯一、俺だ。
大規模な侵略になる。地球上の全ヴィブラニウムを支配したいんだろ?わざわざ競争相手に持たせてどうするんだ。もっとも、それだけの大金を積めるライバルもそうはいまいがな。
いいか、俺に軍をよこせ。そうすればヴィブラニウムはあんたの物だ。
いい返事を期待してるぞ。
クロウ