宛先:AIM理事会
差出人:モニカ・ラパチーニ
責任をなすりつけ合うのはやめて。私が全ての責任を取る。
ヘレン・ゲーブル博士は教養はあるけれど、アスガルド・イニシアティブとはもともと無関係よ。思い当たる点はたくさんあったわ。厳格で規則一点張り、意図せず言葉の端々に現れる宗教的な視点、子供時代の経験。そのすべてを知った上で、私が彼女を責任者に任命したの。宗教に異常にのめりこむことぐらい、予測できたはずよ。
ゲーブル博士が盗んだ遺物を何に使うつもりでいたのかはわからない。あれだけのAIMエージェントをどうやって味方につけたのかも。そう、そこが気にかかるの。でも、後悔はしていないわ。あの遺物の秘密を解くことができるのは、熱心な信者しかいないから。彼女が裏切る前に発見したもののおかげで、イニシアティブは大成功よ。