銀と金

Last-modified: 2022-09-25 (日) 04:50:41

銀と金

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親愛なるペギー

なんだかバカらしくなってきたよ。僕はみんなから必要とされているのか、僕は任務にふさわしいのか、そんなふうにずっと悩んでいたことがね。

僕なんて必要ないんだ。バラバラになったアベンジャーズを再び1つにまとめたのは僕じゃない、10代の少女だった。子供の頃から僕たちに憧れ、それを自分に投影させた少女だった。

彼女はブルースとトニーの仲を取り持ち、アベンジャーズを再び集結させた。僕が眠りから覚めるころには、アベンジャーズはすっかり元通りになっていた。僕は何もしていないんだ。君に今のアベンジャーズを見てほしい。懐かしくも新しいアベンジャーズを。任務を成功させて喜んでいる姿を。彼らはそれだけの価値あることをしていた。彼らを心から誇りに思う。

僕が今この船を去って永久に戻ってこなくても、みんなは歩み続けて世界を救うだろう。何度でも。それは言うまでもない。そう考えると誇らしさで胸がいっぱいになるんだ。

もちろん、出ていったりはしない。夢にも思わないよ。僕が必要とされていないからといって、僕が皆を必要としないわけじゃない。

君のこともだ。それではまた。

スティーブ


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