7:AIMサーバーに保存されていた音声メモ
マーク・ラクストンによる録音
ここ数週間、スマイスが「新しい設計図はまだか」とうるさい。それ以外のことは頭にないかのようだ。彼が天才なのは認めるが、スパイダーマンに対する執着にはうんざりする。この数日は特にひどい。もうすぐアリスターの命日か…いつも以上に手が付けられないのはそのせいだろう。
アラン・ケミカルから新たな資金を調達しようと思う。親父はリズしか見ていないから、あと数回はAIMのために物資をいただけそうだ。先週、荷物がいくつかなくなったのは知っているが、犯人の目星はついている。あのクモの糸が動かぬ証拠だ。
スマイスにスパイダーマンの話を延々と聞かされたのが役に立ったのかもな。
ああ、もっとコーヒーが欲しい。今夜中にもう1つ、スマイスに修正を頼まれていることがある。毒素の放出をもっと増やせと。だが、全部すぐに終わる。終わったらマウイ島が待っている。プライベートジェットでひとっ飛びだ。
ラクストン