そして次の目標へ! 前編
話者 | セリフ | 備考 |
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アルヴィン | でぇええいっ! | |
はっはっは 雑魚など相手ではない! | ||
クリス | アルヴィン やるではないか。 | |
これで残るは ヤツだけだな。 | ||
アルヴィン | ふははは! さすが 優秀なオレたちといったところか!! | |
スズナ | アルヴィンさん。 気を抜かないでください。 | |
まだ 戦いは終わっていないのですから。 | ||
ルシール | 確かに スズナさんの言う通りね。 | |
お話しは 後にしましょう。 | ||
エリック | ……とはいえ 多勢に無勢。 おとなしく 投降してはいかがですか? | |
ブラッド | ……断るぜ。 | |
ここは 引き下がるわけには いかねえ 場所なんでな。 | ||
ステラ | 威勢のいい 言葉じゃのう。 | |
ブラッド | ……なんだ 貴様は? | |
ステラ | なぁに。 見ての通り ただの増援じゃよ。 | |
そうじゃろう カミラ? | ||
カミラ | まあ そんなところだな。 | |
シロエ | わたしも いますよ! | |
ブラッド | ……貴様 確か クロエの!? | |
シロエ | ええ その通りです。 | |
クロエの姉として まずは あなたを捕らえさせていただきますよ。 | ||
そして アジトの中にいる クロエを捕らえて じっくりとお話しを……。 | ||
クロエ | 誰が 誰を捕らえるですって? | |
シロエ | クロエ……! それに……。 | |
ブラッド | お前ら オレがすぐに戻って来なかったら 逃げろと言っていただろうが。 | |
クロエ | わたしは そうしようと 言ったのですけどね……。 | |
ヴォルテリア様が それをよしと しなかったのです。 | ||
ヴォルテリア | ちょ ちょっと! そ そんなことは どうでもいいでしょ! | |
それより アイツらをどうにかするわよッ! | ||
クロエ | それにしても……。 | |
見慣れぬ顔から 見知った顔まで 勢揃いですね。 | ||
ステラ | クロエ お主たちは 此処で 捕らえさせてもらうぞ。 | |
クロエ | あっはっは! わたしたちを 捕らえるですと! | |
まさか なんの対策もせずに わたしたちが 出てきたとお思いですか? | ||
シロエ | なっ……!? | |
ステラ | なんじゃ あれは……? | |
エリック | とても 強い……。 そして 不気味な力を感じます……。 | |
クロエ | 予定よりも 少し早いですが わたしたちの目的を 果たすためです。 | |
ここで あなたたちを 倒させていただきますよ! | ||
エリック | くっ……! こんな事態 想定外ですよ……! | |
ステラ | 焦るでないっ! | |
予定よりも早いと言っておったじゃろう。 それはつまり 完璧ではないということ。 | ||
付け入る隙が きっとあるはずじゃ。 | ||
シロエ | その通りです! | |
あなたがたは 素晴らしい指導者から 多くのことを 学んできました。 | ||
きっと なんとかなるはず……! | ||
いえ……。 | ||
その力を 存分に発揮して なんとかしてください! | ||
アルヴィン | そうだな。 | |
オレたちなら なんとか出来るはずだ! | ||
クロエ | くっくっく……。 果たして そう簡単にいきますかね? |
そして次の目標へ! 後編
話者 | セリフ | 備考 |
---|---|---|
カミラ | わらわの 煉獄の炎を味わうといい! | |
さあ 今のうちに 早く トドメを刺すのだ! | ||
アルヴィン | わかっているッ! | |
はっはっは! | ||
見たか これがオレの実力だ! | ||
エリック | まったく……。 | |
こうして 勝てたのは あなただけの力では ありませんよ。 | ||
ここにいる みなさんの協力と 先生に日々ご指導して いただいたおかげです。 | ||
トドメだって カミラの サポートあってのものですしね。 | ||
カミラ | フッ……。 | |
どこぞの誰かに 太陽の出ているうちから 外に出され 不愉快 極まりなかったが…… | ||
いい気晴らしになったぞ。 | ||
クロエ | ぐぬぬぬ……。 | |
残念ながら 力が足りなかったようですね……。 | ||
シロエ | クロエ 覚悟を! | |
あなたの企み ここまでにして もらいますよ! | ||
クロエ | やなこったですよ! | |
シロエ | なんですとっ! | |
クロエ | ということで 撤退! 撤退です! | |
シロエ | あれは ソルストーン! | |
スズナ | くっ……。 なんなのですか この光は……? | |
ステラ | どうやら 使い古したソルストーンに 魔力を篭めて この光を放ったようじゃな。 | |
クロエ | ふふふ こんなときのために 用意しておいたのですよ。 | |
アジトを制圧されたくらいで わたしは 諦めません。 | ||
絶対 いつか リベンジ させてもらいますからね!! | ||
シロエ | あっ! | |
クリス | いったい どこに……。 | |
エリック | 倒したはずの者たちも どこにも いませんね。 | |
カミラ | 気配もせんな。 | |
ルシール | でも あの黒猫ちゃんの 魔力の残滓は感じるわ。 | |
ステラ | どうやら あの黒騎士や 仲間と一緒に どこかにワープしたようじゃな。 | |
ルシール | 残念だわ……。 あの黒い子も モフりたかったのに! | |
シロエ | ……そ そこなんですか? | |
エリック | まあ とりあえずは このアジトを 抑えられただけでも 良かったと思いましょう。 | |
すぐに体制を立て直すのは 難しいはずですしね。 | ||
シロエ | 体制を立て直すのは難しい ですか……。 | |
本当に そうだといいのですが……。 | ||
- | 黒騎士と戦った その日の 夜のこと……。 | |
シロエ | 学園長様……。 やはり クロエは……。 | |
ステラ | ……うむ……。 もはや 疑うべくもない。 | |
堕天使ルキフェルの復活…… その方法を ヤツは掴んでおるな……。 | ||
カミラ | どうやら ちょうどよかったようだな。 | |
ステラ | なんじゃカミラ。 お主がここに来るとは 珍しいのう。 | |
カミラ | 今 貴様たちが しようとしていた話を わらわもしに来た。 | |
そもそも 真昼間からあんな場所に連行しておいて 大事な話から わらわを のけ者にするでないっ! | ||
ステラ | すまんすまん。 協力感謝じゃ。 | |
カミラ | ……で まずは あの黒騎士のことだ。 | |
まあ 中が入っておらぬ鎧に 黒騎士と名付けるのも おかしな話だが。 | ||
ステラ | やはりお主も そう見るか。 | |
カミラ | ああ。確かに 堕天使の力は感じるが ヤツ本人の気配はない。 | |
そもそも そう簡単に 堕天使の魂が 復活できるはずもないのだ。 | ||
シロエ | 恐らくあの黒い鎧は 一種のゲートだと 考えられます。 | |
つまり あの鎧は 魔大陸に封印された 魔王樹に繋がる エネルギーのバイパス……。 | ||
カミラ | まずは 鎧を通じて ソルストーンの力を 魔王樹に送ろう ということか。 | |
シロエ | はい。恐らくは。 | |
ステラ | だが それだけでは 堕天使が 完全な復活を遂げることはない。 | |
クロエは その先の方法も 見つけ出したと 考えるべきじゃろうな……。 | ||
シロエ | だとすると…… 我々は いったいどうすれば……。 | |
ステラ | 堕天使の復活は 絶対に止めなければならん。 | |
じゃが慌てることはない。 | ||
それを防ぐための力は 順調に育っておるからな。 | ||
……というわけじゃ 先生。 | ||
今の ワシらの 話を聞いて おったじゃろ? | ||
この聖樹を護るのはもちろん ヤツらに ソルストーンを渡さないこと。 | ||
その上で ヤツらを捕らえること。 それらが うまくいくかどうかは 生徒たちの成長…… | ||
すなわち お主の指導にかかっておる。 | ||
これからも しっかりと 生徒たちを導いてやってくれ。 | ||
この学園と この世界のためにな。 | ||
- | 『始まりの物語』 ~完~ |