「そうかしら? 私はこれくらいの控えめなデザインが好きよ。」
風雅はゆったりと歩を進め、ガラス越しにディスプレイされたワンピースを見つめる。白いレースが施されたそのドレスは、まるで彼女の上品さを引き立てるかのように繊細だった。
「そうか? 個人的な意見になるが、風雅はもっと目立つのを着てみてもいいと思うぞ。意外と派手な方が似合うかもしれない」
ソナタはウィンドウを目で軽く叩き、にやりと笑った。
「まあ、姫の言うことも一理あるけれど、派手すぎるのは少しなんというか…疲れるのよ。」
二人はそのまま、楽しげに話しながら次の店へと向かう。ソナタが先行し、風雅はその後ろを歩く。その様子は、まるで全く違う二人が、同じリズムで歩調を合わせているように見えた。
「なら、次は姫が選んでみて。」風雅は微笑むと、ソナタの腕を軽く引いた。
「おまかせあれお嬢様、最高の一着を選びましょう」
──『StrawberryHamburgSandwich』より抜粋