SF2
年代 | 1247年 |
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テキスト | 術発祥の地と言われるヴァイスラント。ここでウィルは大きな発見をする…… |
発生条件 | グラン・ヴァレを越えてクリアー済み シナリオ出現数3未満で上陸をクリアーする |
所在地 | 概要 |
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【氷のメガリス】 | ヴァイスラントヘ向かい、氷のメガリスを発見する |
ディガーとしての名声を獲得するにふさわしい大仕事に挑むべくヴァイスラントへの関門をついに突破したウィル一行。
デビューを支えてくれた大先輩ナルセスとも別れた今、新しい仲間を必要としていたこのタイミングでラウプホルツの酒場にて【パトリック・ボジオ】という変わり者の冒険者を見かける。目的地が一緒だったことで意気投合してそのまま南下、一路ヴァイスラント地方の土を踏む。
術発祥の地ヴァイスラントの名は伊達ではなかった。
そこらじゅうの民家で貴重品のクヴェルが当たり前のように使われているのだから。
なんと店で販売までされており*1、この暖炉に使えるクリーンな燃料【ホットストーン】が今ならなんと10,000クラウンポッキリですよ! 高ぇ!
そして酒場でラベールの探し人がついに見つかった。彼女の弟である【ウィリアム・リジェ】はあろうことかウィル・ナイツとは名前も職業も同じという奇遇であった。
地元の村で必要な武器の資質をなにひとつ持たず生まれた彼は、そのコンプレックスを晴らすべく一旗揚げて見返してやりたい一心で、とうとう単独でメガリスの調査ができるまでに至った。
この男、実に洞察力が鋭く、【クヴェル】と【メガリス】の作り主が同じであることを看破したのである。
そのうえ古代の【ハン帝国】の発展理由まで知っているこの男、侮れない。
ウィルにとってもまさかのメガリス、これこそ大仕事にふさわしい目的地。
その道程はウィリアムが整えてくれたも同然だった。
湖のど真ん中に孤立して凍りついたメガリスは渡れるチャンスが厳しかったが、観測用テントでバッチリ調査済み。すぐに氷の道ができあがり、一行はついに大型メガリスの探索へ踏み込む。
だが、巨大なクヴェルに例えられるほど未知のメガリスの危険性は想像以上だった。
最深部でいきなり意識さえ保てない頭痛に襲われ、全員が一斉に倒れ込んでしまう。
かねてから慎重派だったラベールの懸念が的中したが、しかしこれを解明するのが本番。
タイクーンの名はちょっとやそっとの探索では得られない地位なのだ。
ほどなくして全員目を覚ましたが、みな口々にウィルが助けてくれたとお礼を言う。
当のウィルは自覚がなく、ただ皆を助けなければと必死だっただけと言う。
しかしそれこそがこのメガリスの機能であり、気づかぬうちに正しく機能を引き出したウィルの手には証拠として新しいクヴェルがその手に握られていた。
それを誰よりも鋭い目で見ていた男がいた。
同業のウィリアムである。
彼の勘は再び冴え渡り、メガリスの作用を正確に見抜いた。
正体は思念の実体化。ならばと彼は——
村の皆を見返す称号「タイクーン」の獲得を望んだ。
けれども称号は他人から認められるものであって、なろうとしてなるものではない。
まして彼の頭はタイクーンという意味に具体的なビジョンを思い描いているわけでもない。
そんないい加減な気持ちで、人類には過ぎた規模のメガリスに願い事をするとどんなことになるか——
答えはすぐに現れた。
彼はこの瞬間から、確かに「偉大な」存在になった。
人としての意識を全部捨てられた、タダの巨大な化物となる形で。
術文明の考察やメガリスへの道のりでは大いに活きた彼の洞察力が、かえって破滅のトリガーになってしまったのだ。
そこから先は壮絶な脱出劇であった。
逃げても逃げても追いかけてくる怪物【メガリスビースト】、しぶとさはこれまで出会ったモンスターとは比べ物にならない。
どうにかメガリスの外へ逃げ出し、ヴァイスラントの陸地へと戻ったその時、メガリスへ繋がっていた氷の道が再び湖へと沈む。
だがメガリスビーストは先程までの勢いはどこへやら、まるで湖を躊躇するかのように足を止めていた。
皮肉にも、人だった頃に泳げなかった“ウィリアム”の面影を残しながら。
こうして、タイクーンの称号はクヴェルとメガリスの解明調査を持ち帰ったウィルの手に渡ることになるのだった*2。
メインキャラクター
人物 | 年齢 | HP | LP | WP | JP | 備考 | ||
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最大 | 回復 | 最大 | 回復 | |||||
【ウィリアム・ナイツ】 | 27 | 305 | 19 | 47 | 1 | 50 | 2 | - |
【コーデリア・エメリー】 | 27 | 315 | 14 | 58 | 2 | 41 | 1 | - |
【タイラー・スティーブンソン】 | 37 | 375 | 18 | 68 | 2 | 31 | 1 | - |
【ラベール】 | 28 | 262 | 18 | 56 | 3 | 36 | 2 | - |
【パトリック・ボジオ】 | 17 | 385 | 12 | 53 | 4 | 21 | 1 | - |
【ウィリアム・リジェ】 | 30 | 260 | 12 | 45 | 1 | 30 | 1 | 装備回収屋不可 |
攻略
ウィル編前半の最大の山場。
激戦になるので、ラウプホルツの酒場で忘れずにパトリックを加えたい*3。
ここで販売されている【かしの杖】は価格とチップ交換率が黒字になる優れものだが、あいにくチップ交換屋がないので無限換金はできない。残念。
一方ヴァイスラントでは【ホットストーン】が1個10,000クラウンで販売されている。優秀なクヴェルを購入できる貴重な機会*4。
ツールも優秀で、水耐性がある水のツール【超水結晶】は終盤まで使える逸品。水耐性はここのボス戦で必要になるので人数分欲しいが、このあと1つ拾えるので、シナリオ進行順によるが購入数は自分のプレイスタイルに合わせて考えたい。
基本的に買い物はヴァイスラントを優先すべきだが、一方通行になるので事前セーブして両方のショップを見比べるといいだろう。
ヴァイスラントからメガリスへ行くには酒場でウィリアムを加えること。ただし彼は装備品回収屋の対象外なので、貴重なアイテムだけは絶対に持たせないように。
道中となる【氷河】では確定LPブレイクをかましてくるポーラドレイクがかなり危険。
油断してLPを大幅に減らしたらいったんヴァイスラントへ退却して休もう。
小さいテントを調べればメガリスへの通路が繫がるが、先は長い。
挨拶代わりといわんばかりに、狭すぎる通路に氷河ガエルが多数行く手を阻む。
有利な交渉が狙えるのが救いなので、全体攻撃+状態異常の【毒音波】があればすぐ終わる。
拾い物が多く、【バーサーカーの斧】【氷晶の杖】【ピットスパイダー】【静弦の弓】【氷河の盾】【グリーングラス】が手に入る。最後まで使っていける逸品も多い。
氷のメガリスの建物に入ると、先ほどとは大きく勝手が違い、ただ闇雲に探索するだけではアイテムを回収しきれない。
中でも菱形の通路が厄介で、【無限ループ】が偽ループと混ぜて設置されている悪質な仕掛けがある。
ループを抜けてもアイテムが手に入るとは限らず、それでいてループ自体は簡単に抜けられるので、ノーヒントではここにアイテムが有ることさえ気づかないこと多々。
そのうえ、敵がいる方向に正解があるわけでもなく、「正解は困難な道の先にある」という古典的なRPGのお約束をバッサリ無視した構造になっている。
正解を探る方法は、床の縁をゆったり流れる光。これが流れていく方向へ歩けば、そのワープゾーンの先にアイテムが隠されている。
先程の超水結晶に加え、クヴェルの槍である【ビーストランス】。
最深部では奥の扉に近づくとクヴェルのアクセサリ【夢魔のメダリオン】が自動で手に入る。
ただこの頃になるとアイテムがいっぱいになっていることも多く、入手機会を逸すると再入手できないので、アイテム欄の空欄を充分確保して臨みたい。
同時に、遅くともここまでにウィリアムの装備を全部回収しておこう。
その後は最深部のドアが開くようになるが、ここにいるウィリアムに話しかけると彼は永久離脱、そして前半最大のボス戦【メガリスビースト】との戦いに。
お供を2体呼び出して連携で攻撃してくるので、お供を無力化しつつ本体を叩いていこう。
全体ダメージ+マヒの危険な攻撃を仕掛けてくるが、これは水耐性でシャットアウトできる。
ある程度ダメージを与えるとコマンドに「退却する」が追加されるので、粘らず素直に退くこと。
このボス戦は全部で3回あるが、実質的なボスのHPは1戦目だとザコ並しかない一方、2戦目・3戦目では急激に跳ね上がる。
3戦目のHPは直前のシナリオで戦ったヴォルカノイドの比ではない。
そこにお供の連携が加わればたまったものではないので、お供を呼び出されず無力化するには【スリープ】があるといいだろう。それを【パーマネンス】で自然解除できなくしてやればただの置物になる。パーマネンスが先に掛かっても問題ない*5ので、とにかく組み合わせたい。
連携されるのとされないのとではこちらのLP消費ペースが段違いなので、必ず対処すること。
水耐性が重要になる理由は、こいつが全体睡眠の【ナイトメア】を使うから。
普段なら食らってもそのターンが終わればすぐ起きるから問題ない。
しかしこいつは【スチームサイクロン】でマヒさせてくる。
そしてマヒ状態でナイトメアを受けると、すぐには起きなくなる。
なので、スチームサイクロンを水耐性で防ぐ必要があるのだ。
年代順にプレイしているなら、ここから町シナリオ【ラウプホルツ】がプレイ可能になる。
しかしこのメインシナリオにないダンジョンが加わっており、破格の性能を持つ武器を狙える。
詳しくは【グールの塔】で。