【偽ギュスターヴ】

Last-modified: 2024-04-11 (木) 21:27:07

SF2

物語終盤の【メルシュマン】【ロードレスランド】は、以下の要因が重なったことで混乱期にあった。

王家からも他の貴族からも混乱を収めるだけの器の持ち主はなかなか現れず、後継者戦争は長期化・泥沼化した。
そして、13世が配偶者や子孫を持ったとか誰かを後任に指名したといった公的記録が無いことをいいことに、各地では「13世の孫」を自称する盗賊や反乱貴族、すなわち「偽ギュスターヴ」まで跋扈することなった。
本物の15世を知る【ヴァンアーブル】からすれば、ギュスターヴを名乗った時点でいきなりアウトのため彼らのことを「もちろん全て偽者」と断言しているが、事情を知るはずのない一般の人々を混乱させるには充分であった。
そして、数多くの「偽ギュスターヴ」の中でも特に大きな影響力を持った個人が、以下に説明する「偽ギュスターヴ」である。

特定個人としての偽ギュスターヴ

本名【デーニッツ】。作中で【エッグ】の依代となった最後の人物。
元は南大陸の少尉であったが、部隊を率いて【虫のメガリス】を探索していた際にエッグを発見し、取り込まれてしまう。
デーニッツを乗っ取ったエッグは、人間の集団の力に着目して自身も「偽ギュスターヴ」の一人となることを思い付く。
この作戦は人間社会の影の支配者として君臨しつつ、戦争をコントロールして戦死者のアニマを食らい、権力者として警備を固めることで宿敵ナイツ家を遠ざけることもできるという、エッグにとって一石三鳥のものであった。
 
手始めに周辺住民の指摘を聞いて、術で自身の容姿をギュスターヴ似に変える。金属鎧で固めて術士アピールする姿はどう見ても不審者である。
さらに同指摘から頼りになる部下が必要だと教えられた結果、直属の親衛隊【エーデルリッター】を始めとした軍を組織し、【ハン・ノヴァの戦い】で頭角を現す。
有力者不在の時代においては強力なリーダーが求められていた世相もあったため、この勝利によりまたたく間に支持を集め、本物説さえ流れるほどであった。
一方で、「本物のギュスターヴ13世ゆかりの者ならヤーデ伯を攻撃するはずがない」という状況証拠から冷静に偽者だと見抜く住民もいた。
しかし、【サウスマウンドトップの戦い】で敗北を喫したことで偽ギュスターヴとして社会を支配するプランは破綻。
頼りになる部下という助言も単に力の強い個人としての認識しかできておらず、結局エッグの考える人間社会模倣は見た目だけの真似事の域を出なかった。
 
その後エッグを強化させるべく、偽ギュスターヴことデーニッツの素体が有する高い力だからこそ可能とした【最後のメガリス】の機能を起動させる。
ここまでにエッグへ蓄えられたアニマがあれば計画はすんなり行くわけだが、今までの経歴を振り返ればナイツ家は必ず追ってくるだろうし、エッグ自身の怒りも頂点に達していた。
彼らへの対策としてエーデルリッターをエッグに飲み込ませてさらに強化させる計画を急遽追加し、ミスティを依代としていた時代に蓄積した知識でこれを達成しようとする。
最後は自身をもエッグに飲み込ませ、結果としてエッグは強大なモンスターの姿に変身した。
 
年齢については、プレイアブルとなる【ハン・ノヴァの戦い】にて31歳*1、すなわち生年は1274年。
アルティマニアによると「ギュスターヴ13世の孫を名乗ってもおかしくない年齢」で、グスタフと6歳違いなので辻褄が合う。

能力値

概要HPLPWPJP
最大回復最大回復
初期値309392613310
ハン・ノヴァの戦い50041601609

×200000101010101010
所有ロールなし
初期装備ガラティーン、ぼうぐ249、術戦士の鎧
初期習得技十字斬り
初期習得術

年表

年齢については、設定上はパーフェクトワークスP215より。内部データ上でもバトルキャラクターとして参戦する【ハン・ノヴァの戦い】での年齢データが31歳になっており設定と一致。


*1 パーフェクトワークスP215より。能力値を参照すると登場シナリオの年齢も、SaGa Frontier2wikiのデータによると回復JP以外の値が「31歳」と一致している。