国鉄形特急電車形式一覧

Last-modified: 2022-04-02 (土) 14:13:01

このページでは国鉄時代に登場した特急電車についてまとめている

直流型

151・161・181系(引退)

  • 151系は日本初の特急型電車
    • 登場当初は20系だったが車両称号規定改定で151系となった
    • 高速度試験で当時日本最速の163km/hを記録した
    • 主に特急こだまで使用されたことから「こだま型」と呼ばれていたことも
    • 1964年4月24日に東海道線草薙静岡間で下り第一富士と踏切を横断中のダンプカーが衝突
      この事故で前6両が小破~大破し2~6号車は復旧されたがクロ151-7が廃車されサロ150-3がクロ150-3へ改造された
  • 161系は基本設計は151系と同じだが特急ときで使用するために山岳地区で冬季は豪雪地帯となるので寒さに強くした車両
    • MT比を151系の1:1から2:1とした6M3Tの9両編成となりパーラーカーやビュッフェは連結されなかった
    • クハ161は抑速ブレーキが使えなくなるが151系と連結が可能
  • 181系は151系・161系の性能を統一し新製車もいる形式
    • 最大の相違点は主電動機の出力、181系は120kwのMT54系モーターとなっている
    • 旧151系・161系は100kwのMT46系となっており120kwのMT54系へ換装し181系となった
      ちなみに取り外されたMT46系モーターは101系や421系の増備車へ転用されました
    • これにより山陽本線瀬野八本松間の連続急勾配である瀬野八を超える際に補助機関車を付ける必要がなくなった
    • 1966年からは信越本線に充当される編成に碓氷峠を越えるために横軽対策を施した
  • 1986年までに全車廃車されJRに継承された車両は一つもない
  • クハ181-1が川崎車輌兵庫工場車両本館前、クハ181-45が鉄道博物館に保存されている
  • クハ151のモックアップが京都鉄道博物館に展示されている

183系(引退)

  • 総武快速線の錦糸町東京間開業と外房線安房鴨川蘇我間電化に伴い登場
  • 181系からはボンネットを取り払ったため「電気釜」と呼ばれていた
  • JR西日本にも183系はいるがあれは別物
  • 2015年までに廃車され引退

185系

  • 国鉄末期の1981年登場
  • 特急型だが普通列車での使用を想定してドアが他の特急型より広くシートピッチは910mmと狭くなっている
  • 国鉄分割民営化時にはJR東日本に全車両が継承された
  • 1995年から2002年にかけてリニューアルが行われ2014年から廃車が開始
  • 2021年3月のダイヤ改正で踊り子がE257系に統一され湘南ライナーが特急格上げになり定期運用が消滅
  • 定期運用終了後も臨時列車で使われる予定だが2022年までに全車廃車するとのこと

189系(引退)

  • 碓氷峠でEF63と最大12両の協調運転を行うために登場、基本構造は183系と変わらない
  • JR化後に高速バスとの戦いに勝つためにグレードアップ改造を施した
  • 長野新幹線開業後はあずさやかいじ用として運用されたがE257系の登場で撤退
  • 末期はホリデー快速富士山やムーンライト信州といった臨時快速として運転されていたが2019年までに廃車され引退した
  • 碓氷峠鉄道文化むらに保存中です

381系

  • 日本初の振り子式特急車として登場、中央線のしなの、阪和線・紀勢線のくろしお、伯備線のやくも用として活躍
  • これまでの形式とは違って車体はアルミニウム製となっている
  • 振り子装置のおかげで曲線の通過速度を20km/hも向上させた
  • 自然振り子式では曲線通過時にかかる遠心力が静止摩擦力を上回ると最大限度まで車体が揺れ乗客には不慣れな縦揺れが発生し酔いやすくなったため
    エチケット袋を設置したり車掌が酔い止めを常備していたという逸話もある
  • ついに余命宣告、2024年から273系に置き換え開始

交直流型

485系列

  • 行数節約のため別記事→485系?
  • 塗装バリエーション→485系塗装大全?

581・583系(引退)

  • 日本初の電車型の寝台特急
  • 583系は交流50/60Hz対応で581系は交流60Hzのみの対応となる
  • 新幹線開業で寝台特急や夜行急行が軒並み廃止されると余剰車が発生したため普通列車用に改造、その結果・・・?
  • 2017年にJR東日本の団体専用臨時列車「さようなら583系」でラストラン、クハネ583-17のみ車籍を有している
  • クハネ581-8が九州鉄道記念館、クハネ581-35が京都鉄道博物館、モハネ582-106とモハネ583-106が台湾に保存されている
  • 学研都市線同志社前駅にはかつて本形式の廃車体を使った休憩室・喫茶店があったが2005年の駅舎全面改修工事で撤去された

交流型

781系(引退)

  • 本形式の登場前、北海道には485系1500番台がいたが冬の寒さと雪の細かさが原因で故障多発、この課題を解決するために登場した
  • 登場前の1972年に公害防止のためポリ塩化ビフェニル(PCB)の製造が禁止され主変圧器の絶縁油の代替え品の確保に時間がかかり登場が遅れてしまった
  • JR化後はライラックとして走っていたが札幌新千歳空港間は快速エアポートとして走るためドアの数が少ないと客扱いに時間がかかってしまい遅延製造機となりかねないためドア増設改造を施した
  • 2007年に引退、クハ780-2・クモハ781-2・モハ781-4・サハ780-4が函館市内のききょう幼稚園で保存されている

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