青春18きっぷ

Last-modified: 2022-12-17 (土) 17:44:02

青春18きっぷとはJR各社が販売しているお得な乗車券のひとつ

概要

価格は12,050円(子供・大人共通)、で1つの切符で1日乗り放題を5回分利用可能になる
有効期間内であればいつでも利用ができ1枚の切符で複数人利用することも可能自動改札機に通すことはできないので途中下車する際は駅員に見せる必要がある
JR全線の普通・快速列車が乗り放題になりJR線の代行バス・気仙沼線と大船渡線のBRT・徳島バス運行の高速バス「室戸・生見・阿南~大阪線」の途中乗降可能区間内の阿南~浅川・宮島フェリー・特例で普通乗車券のみで特急列車自由席に乗車できる区間*1・JR線に直通する私鉄車両のJR線区間も乗り放題になる
また2490円上乗せすることで青春18きっぷ北海道新幹線オプション券を購入でき木古内~奥津軽いまべつ間の北海道新幹線で片道1回のみ普通車の空席も利用できる
ただし上越線の越後湯沢~ガーラ湯沢・JRの子会社路線・JRバス・JRと私鉄の共用区間で私鉄の車両で運転される列車は青春18きっぷでは利用できない、例外としてえちごトキめき鉄道と肥薩おれんじ鉄道では有効な青春18きっぷを提示することで購入できる企画乗車券がある
青い森鉄道・あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道では一部区間を通過利用する場合のみ利用でき一部の駅では途中下車もできる
なお青春18きっぷと書いてあるが年齢制限はなく子供から大人まで誰でも購入可能になっている
利用期間は首都圏や西日本の学生が長期休暇に入る時期に合わせておりその10日程度前から発売されている

  • 春季
    • 発売期間:2月20日~3月31日
    • 有効期間:3月1日~4月10日
  • 夏季
    • 発売期間:7月1日~8月31日
    • 有効期間:7月20日~9月10日
  • 冬季
    • 発売期間:12月1日~12月31日
    • 有効期間:12月10日~1月10日

歴史

  • この切符は国鉄の増収策として設定され当時の国鉄では利用者層を若年・中年・老年と分けたとき中年層(社会人や主婦)は出張などで長距離利用が多いがそれ以外の年齢層では短距離利用が多かったと分析していた
    これらの層にも長距離利用をしてもらいたいと思い国鉄では老年向けの「フルムーン夫婦グリーンパス」を発売していた、これらの成功を受け1982年にこの切符の前身にあたる「青春18のびのびきっぷ」を発売開始
    「青春18」と書いてある通り学生の利用を目的としたものだが発売開始から年齢制限はなかった
    発売当初は1日券3枚分と2日券1枚のセットで価格は8,000円、青少年の利用を意識してバッグなどに貼り付けれるシール状の「青春18ワッペン」が付属していた。利用期間は3月1日~5月31日でゴールデンウイークも含まれていた
    夏季用は1日券4枚と2日券1枚のセットで価格は10,000円、当時は冬季の設定は無かった
  • 1983年春季用から青春18のびのびきっぷから青春18きっぷへ改称され、利用期間は2月20日~4月10日になった
  • 1984年夏季用から1日券5枚のセットになった、また冬季用の発売が開始された(利用期間は12月10日~1月20日)
  • 1985年から夏季用の利用期間が7月20日~9月10日になった
  • 1986年冬季から価格が11,000円に改定
  • 1989年夏季から消費税が導入されたのを受け価格を11,300円に改定
  • 1990年からマルス端末を使って発券が可能になった
  • 1993年から春季用の利用期間が3月1日~4月10日になった
  • 1996年からは5回分を1枚にまとめた形式になった
  • 1997年に消費税が上昇されたのを受け価格を11,500円に改定
  • 2004年から普通・快速のグリーン車自由席に限りグリーン券を別で購入することで利用できるようになった
  • 2007年春季のみ国鉄分割民営化20周年を記念して「JR発足20周年・青春18きっぷ」が発売され価格は発売開始と同じ8,000円だった
  • 2010年から冬季の利用期間が12月10日~1月10日に短縮された
  • 2014年夏季から消費税が上昇されたのを受け価格を11,850円に改定
  • 2018年冬季から券面に表記される有効期間が和暦表示から西暦表示になった
  • 2019年冬季から消費税が上昇されたのを受け価格を12,050円に改定

発券方式と発売枚数

JR各社ともマルス端末を使って発券する、2016年冬季までは赤い地紋の用紙に印刷された「常備券」の発売もあり鉄道ファンの間では「ナマ券・赤券」と呼ばれていた
効力はマルス券・常備券ともに同じだが、常備券は貴重または風情があるとして鉄道ファンの間で人気があり遠方から購入に来る者や現金書留を用いて購入する者もいるほどだった

発売枚数は年間70万枚と言われており2013年度は67万枚、2015年度は71万枚売り上げている
「国鉄最高の傑作」とも言われており発売枚数は伸び続けている

販売所

JR各社のみどりの窓口や一部切符売り場、旅行会社でも販売がある
JR東日本の指定席券売機、JR西日本のみどりの券売機・みどりの券売機プラスでも販売されている

関連商品

  • おれんじ18フリーきっぷ
    • 肥薩おれんじ鉄道が発売するフリー切符で有効な青春18きっぷを提示すれば2,100円で購入できる
      効果はおれんじ1日フリーきっぷと同じ
  • トキ鉄18きっぷ
    • えちごトキめき鉄道が発売するフリー切符で利用期間は青春18きっぷと同じ、価格は大人1,000円
      えちごトキめき鉄道全線の普通・快速列車に発売当日のみ利用可能で特急券を購入すれば特急列車にも乗車できる
  • 謝恩フリーきっぷ?

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*1 それを越えて乗車する場合別途特急券が必要