シナリオ3「トラベラー」

Last-modified: 2021-01-25 (月) 16:38:56

注意:このページはサンプルシナリオの内容が含まれています。ゲームマスター以外は読まないようにしてください。

 メーラレン諸島で奇妙なことが起こっている。現実そのものがぼやけているようだ。物事、そして人々さえもが、警告なしに変わる。行方不明の子供が見つかると、一見喋れないようで、謎は明らかになり始める。これらの奇妙な出来事の背後には、何が、あるいは誰がいるのだろう?

 

 このミステリーは、1回または2回のセッションで遊ばれるように設計されています。 「パンドラ」キャンペーンの第3部として使用できます。

真相

 放射線科医エリザベス・サンドグレン[エリザベス・コックス]は、80年代にリクスエナジー[DART]で研究チームを率いていました。彼らは「科学の預言者」を名乗り、自分たちの高貴なる目標への促進のため、危険で非倫理的な実験を行うことで、人類を人類自身の手から救うことができると信じていました。彼らは多くの画期的な発見を、自分たちの研究室で行い、そこはヘパイステウムと呼ばれました。しかし、彼らの研究と秘密の実験室は、ジャーナリストによって暴露されました。刑務所や公衆の屈辱から逃れるために、エリザベスは、自分たちの研究を続けられるように、ヘパイステウムと共に未来へとタイムトラベルすることにしました。実験は成功したように見え、エリザベスを逮捕するために現れた警察が見つけたのは、何もない廊下と部屋だけでした。しかし、エリザベスが旅立ったのは未来ではなく、むしろもう一つの現実だったのでした。彼女は、研究室とその中のすべてが、途中でどこかへ、おそらくさらに別の現実へと消えてしまったことが分かりました。エリザベスは、自分の研究室、彼女のいた現実を探すために次元の間を移動し始めました。毎回、彼女は何もないところから始めて新たなマシンを作り、必要な数式は自分の肌に刻み入れました。
 10年間の苦労の末、エリザベスはなんとか元の現実に帰ることができました。 彼女はほぼ時を同じくして、地元の子供たちに遭遇し、彼女は自分が正しい世界にいることと確認できるか分析するために、その子供たちを誘拐しました。それから彼女は子供たちの精神を乗り物として使用し、ヘパイステウムを追跡するために彼らを他の次元に送り込むことにしました。彼女は再びさ迷う危険を冒したくなかったのです。子供たちは次元の間を幾度も移動することを余儀なくされ、それにより子供たちは精神的にも肉体的にも引き裂かれようとしています。彼らは遅かれ早かれ別の現実から抜け出せなくなってしまいますが、子供たちの1人はなんとか逃げ出して家に帰ることに成功し、多次元トラベルのショックから喋れなくなっています。
 エリザベスのトラベルは、島々における次元間の境界を和らげ、異なる現実の間の流出を引き起こしています。ティーンたちがエリザベスを止めない限り、彼らには自分たちの世界が間違った形に変わってしまう危険があります。

もうひとつの現実、有毒ガスあるいはエイリアン


 このミステリーにおける奇妙な現象は、NPCによって説明が異なります。 エリザベスは自分が色々な世界を旅してきていると信じており、イングマリー・ブランケン[カレン・リチャーズ]はUFOの関与を疑っており、エリック・グランフォース[エリック・ボイド]はこの島で軍が秘密の実験を行っていると確信しています。ミステリーはエリザベスの視点から書かれていますが、あなたはあなた自身の真実を選ぶことができます。 エリザベスが子供たちを無力化するために使用したガスが島々に漏れ出し、強力な幻覚を引き起こしたのでしょうか? 別の科学者は、エリザベスを何年もの間投獄し続け、彼女に誤った記憶を植え付けたのでしょうか? 彼女はおそらく、現実ではなく銀河の間を旅し、他の知的文明と交流したのでしょうか?

カウントダウン
 エリザベスの実験の結果、さまざまな現実が融合しています。 島々のほんの一握りの人々だけが変化に気づきます  その中にはティーンたちがいます。最初のシーンから以下の小さな変化を入れましょう。たとえば、時計が一晩でテーブルを横切って移動した、などです。 徐々に変化を大きくしましょう。ミステリーの終わりに近づくと、誰かの両親が突然離婚し、ティーンのパートナーが彼女を捨てます。変化は、ティーンたち以外は誰もそれに気づいていないかのようにして、話のついでに言及するだけにしましょう。他のすべての人にとって、物事はいつも通りです。状況によっては良い方向に変化するものもあれば、悪い方向に変化するものもありますが、その変化によって幻想的またはとんでもない社会の変化や、技術的な発明が生じることはありません。  たとえば、ライトセーバーや宇宙船はありません。現実のゆらぎは、島々周辺のその他多くの奇妙な出来事にもつながります  ティーンたちに、それらのいくつかについて聞かせたり、体験させたりしましょう(下のボックスを参照)。

カウントダウン


  1. 日常の小さな変化。パパはコーヒーの代わりにお茶を飲む。 ママは眼鏡をかけている。あるティーンのボーイフレンドは、彼女の見に覚えのない出来事について言及する。
  2. より大きな変化。 作文は期限どおりに提出されず、あるティーンはパートナーを裏切って浮気し、ママは足を骨折した。死んで埋められたペットが突然生き返る。
  3. 大きな(しかし、にも関わらずもっともらしい)変化。ティーンは別の家に住んでいて、両親は離婚している。お父さんは本土に引っ越しし、兄弟は学校を中退し、そしてお母さんは校長と結婚している。
災害
 ティーンたちがエリザベスを止めることに失敗した場合、彼らの世界への変化は永続的なものとなります。 エリザベスはヘパイステウムを見つけることは決してありませんが、ただもし彼女の実験が続けられれば、彼女が利用している誘拐された子供たちは、別の世界に閉じ込められてしまい、ティーンとエリザベス以外、誰も元の現実に彼らが存在したことを覚えていません。

風景の中の奇妙な出来事


  • ある地域の木々が突然葉を落とした。
  • ラジオとテレビが近所の付近で機能しなくなる。
  • 空のパトカーが道路の真ん中に立ち往生していて、エンジンはまだ動いている。パトロールしていた警官はこの現実には存在しなくなった。
  • 高速移動する光の点が、人間によって発明されたものをはるかに超えた機動性を持った飛行機のように、夜空を横切る。これらはキッズたちが調査する光であり、クローバーズ施設の周辺でティーンたちが目撃したものである(下記参照)。
  • 狭い場所で地面から奇妙なにおいがする。
  • 隕石が森に激突し、山火事が始まる。消防隊が現れたとき、すべてが元に戻る  火事は一度も起こったことがない。
  • 街路灯がモールス信号で点滅し始める。
  • 薄い空気中の一点が磁気を帯びる。
  • 強力な雷雨が島々を襲う。
  • 夜に何百羽ものフクロウが出てきて、通りで不気味に人々を見下ろしている。
  • 岩が地面に、難解で恐ろしい見た目の、奇妙な模様を形成する。
  • 畑にミステリーサークルができる。

NPCシーン

 ミステリーの3つの時点で、プレイヤーは自分のティーンエイジャーではなく、冒険するキッズたちのグループにプレイするのを切り替えます。 最初のシーン  子供たちが森の中で不思議な光を調査し、エリザベスに誘拐される  は、ミステリーの最初のシーンとしてプレイするのが良いでしょう。後の2つのシーンは対決フェイズの直前に行われます。プレイヤーは独自にキッズを作成するか、以下に説明する4つの事前作成キャラの1つを選択できます。自分のキッズを作成する場合は、そのうちの1人にシクステン[ジャレド]の手作りの光子力推測機(下記を参照)を持たせ、ロケーション1のミッテ[ゾーイ]を、新しいキャラのうち1人に置き換えます。

 子供たちは10歳から14歳で、お互いに近所の知り合いです。彼らはクローバー施設の近くの空に奇妙な光を見て、地元のUFO協会の会長、イングマリー・ブランケン[カレン・リチャーズ]の手を借り、光子力推測機を開発しました。 推測機は、キッズたちがその光を理解し、その背後にある謎を解くのに役立つはずです。 彼らは警察にも助けを求めに行きましたが、取り合ってくれませんでした。

 プレイを開始する前に、NPCシーンは結末が決まった話であることをプレイヤーに知らせると良いでしょう。 プレイヤーはキッズの目を通してイベントを体験するのであり、実際の代理をするわけではありません。 NPCシーン中にサイコロは振りません。

預言者と警察


ティーンたち以外のほとんどの人は周りの変化に気づきません  他のほぼ全ての人にとって、世界はいつも通りです。これは、ティーンたちが警察や他の当局に助けを求めることができないことを意味します。エリザベスはまだかつての同僚たちに接触していません。最初にヘパイステウムを見つけたいと思っています。

謎を解くキッズたち


ジリアン・スヴェンソン[ジェンナ・ウェブ]
 12歳、クラスで最も人気者の少女。とても賢く、かなり自己中心的。超常現象を非常に批判しがちで、自然科学の厳格な信者。グループの自称リーダー。赤毛。
シクステン・バーク [ジャレド・ヒックス]
 10歳、大・コンピューターオタク。 彼は、光るものを追跡して解析する「光子力推測機」と呼ばれる装置を開発した。やせていて、うるさく、髪が長い。 他人に認められるためなら何でもする。
デビッド・アンダーソン[チャールズ・ナイト]
 14歳、運動部、そしてあらゆる超常現象の熱心な信者。衝動的で、せっかち。ジリアンのことが好き。茶色の長髪。
ミッテ・カールグレン[ゾーイ・ストーン]
 13歳、変人。酔っぱらいの父と新しい母親の世話からできるだけ逃げるため、自分の家に帰りたがらない。怖いもの知らずで、たくましい。友達のためなら何でもする。やせており、長い黒髪で、だぶだぶの服を着ている。

NPCシーン1
 キッズたちは、ブラックレイクランズの東[ボールダーシティ北西の砂漠]にある森の向こうの奇妙な光を探すために、夜、懐中電灯を持って出かけます。 エリザベスが現れます。 次のテキストを大声で読みましょう:
 君たちは、両親には内緒で、懐中電灯にカメラ、スナック菓子を持って、こっそりと家を抜け出し、森の向こうに消えた不思議な光と、その裏にある謎をいよいよ解決することにした。君たちはあるお役立ち装置を持ってきていた。それは、手作りのフォトン・ディダクター、光に関する情報を集め、分析するものだ。ブラックレイクランドの東部から、南に下るようにして入り江があり、その東[レッドマウンテンのキャニオンロード]にある森の中に、君たちはかれこれ1時間半座っていたが、何も起こらない。スナックや怪談話も尽き、しばらくの間口論になって、すっかり退屈している。君たちのキッズを描写し、これからどうしたいかを説明しよう。
 プレイヤーにキッズを数分間プレイさせてから、突然、彼らは木の中に2つの点の光を見ます。しかし、それはただのフクロウが、幽霊のように見つめているだけです。ですが夜闇の中へと飛び去っていくので、何だかとても怖くなります。その後まもなく、キッズたちは、自分たちがここに来た目的のものを見つけます。  奇妙な光がすばやく空を横切ったのです。この光は、現実のゆらぎによって引き起こされる、時空間の亀裂の副作用ですが、たまたまUFOのように動きます。フォトンディダクターは光点の速度をマッハ2程度だと測定し、それは知っているどんな人工の航空機よりも優れた機動性です。光点は突然止まり、キッズたちのはるか下の浜辺[駐車場]に向かってゆっくりと下降し始めます。キッズたちが浜辺に降りていくと、水面の向こう側[レッドマウンテンの頂上]に、クローバー施設の照明の付いた3つの電波望遠鏡が見えます。
 目の眩むような光と大きな音で、キッズたちは地面に倒れます。 彼らが目を開けると、空の光は消え、目の前の燃え上がる砂の中に、エリザベスが裸で横たわっています。 彼女の周りの砂は融解し、黒いガラスとなってゴツゴツとした水溜まりを作っています。 彼女は炎の影響を受けておらず、眠っているように見えます。キッズたちがエリザベスに触って初めて、彼女は目を覚まします。 彼女は立ち上がって、何か身につけるものはないかと頼み、そして笑顔でこう言います:「手伝ってもらうわよ」。 その後、シーンは終了します。

ティーン導入フェイズ

 トラブルの有無にかかわらず、各ティーンに日常のシーンを与えましょう。プレイヤーたちは自分のシーンを設定するか、GMにすることを訪ねてもよいでしょう。すぐにカウントダウンを開始し、理由なく変化したかに見える不可思議な細部の描写を、ついでに言及します。

ミステリー導入フェイズ

 ティーンたちのうち一人が、地元の新聞で以下の記事を見つけます。以前のNPCシーン用に独自のキッズを作成した場合には、以下の記事のミッテ[ゾーイ]の名前を新しいキャラクターの1人の名前に置き換えてください。ロケーションの調査を続行する前に、少なくとも1つのシーンですべてのティーンが登場している必要があることに注意してください。

メーラレン島ニュースの記事
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行方不明の女の子見つかる  現在しゃべれず
 月曜日の夜、自宅から10歳から14歳までの複数人の子供が姿を消した。警察は、軽食、懐中電灯、カメラを持ち出したため、自発的に家を出たと考えている。子供のうちの1人、ミッテ・カールグレン(13)さんが、金曜日に保護された。彼女の両親によると、彼女は帰宅してから一言も喋っていないという。他の3人の子供の痕跡は発見されていない。ミッテさんは、現在メーラレン諸島UFO協会会長である、元警察官のイングマリー・ブランケンが自宅へと送り届けた。ブランケン氏は記者団に対し、「強力な力」が子供たちの失踪に関与していることをほのめかしたが、詳細には触れなかった。子供たちは家出してストックホルムに旅行に出かけており、まもなく親元に戻ってくるのではないか、と警察の広報担当者は話している。

ロケーション1:ミッテの家

 ミッテ[ゾーイ]と彼女の姉のリサ[ミーア]は、ブラックレイクランド南部のトロクスハンマー近く[ボールダーシティ北部]の家に、父親と新しい母親と一緒に住んでいます。父親のカート[ポール]は、ループがクラフト社[AEP]に売却されたとき、リクスエナジーから解雇され、ループ症候群に苦しんでいると主張しています。彼と妻のウラ[ケイトリン]は大酒飲みで、子供たちに家の周りすべての世話をさせています。カートは抑うつ気味であり、たくさん泣き、自分の人生でうまくいかなかったすべてのことで自分の子供たちを責めています。ウラは、攻撃的かつ支配的なチェーンスモーカーで、ミッテとリサの人生を生き地獄にしています。囲まれた庭園には、家族で飼っているジャーマンシェパードのキラーが住んでいます。家は汚く、空のワインとビール瓶でいっぱいで、ひどいタバコのにおいがします。姉のリサはいつも、両親が玄関の軒下で飲んでいる間、キッチンで見つけられます。
 イングマリー[カレン・リチャーズ]は2日前にミッテを発見しました。それ以来、彼女は一言も話さず、2階にある自分のベッドの中に引きこもっています。 2階は、実際には中途半端に居住できる屋根裏部屋なのですが、断熱性が低く、まだ塗装もされておらず、窓もありません。姉妹たちは部屋の奥の方にあるベッドを共有しており、その下に水の入ったマグカップと、クラッカーが置かれています。カートとウラは、ミッテが病気のふりをして、何らかのいたずらをした友達の片棒を担ごうとしていると思い込んでいます。彼らは食べ物を与えないことでミッテをこらしめています。

トラブル
 カートとウラはティーンたちをミッテに会わせようとせず、去らない場合には彼らにキラーをけしかけます。彼らは両方とも【自己中の知ったかぶり(魅了)】2です。お金、または貴重な物という形の賄賂は、ティーンに+2のアイテムボーナスを与えます。リサは妹のことを心配していて、家の中へ【隠密】するのを喜んで手伝ってくれます。
手がかり
 ミッテは、シクステンの光子力推測機から取り出したディスクをポケットに入れて帰ってきました。リサはディスクをミッテの枕の下に隠し、ティーンたちが助けてくれると思ったらそれを渡します。ディスクは、シクステンとイングマリーが目的のために開発した特別なマシンによってのみ読み取ることができます。ディスクには、子供たちが誘拐されたとき、彼らの居場所を特定するために役立つ情報が含まれています。【技術】で、ティーンたちがディスク上のデータを読み取るマシンを開発できます。
 ティーンたちがミッテと話そうとした場合、数秒の間彼女を無感情状態から解放するために、「非常に難しい」【魅了】判定(6が2つ)に成功する必要があります。彼女はビクッと身を弾ませ、ティーンたちを見て、声を漏らします。「一枚、二枚、三葉のクローバー。あの人は、トラベラー。私たちは、船。ヘパイステウム」。その後、彼女は生気のない目になり、それ以上話しません。【理解力】判定に成功したティーンは、ブラックレイクランドにクローバー施設と呼ばれる古い宇宙天文台があることを思い出します。
 ミッテの体を調べるために【調べる】を使うティーンは、彼女が体調が悪く、まるでかなり年をとっているかのようだと気づきます。背骨にかけて丸い注射痕が続いており、見たところ、医療機器によって残されたものです。彼女は足首と手首の周りに紐の跡があり、長い間縛られていたように見えます。彼女はきちんと栄養を与えられているように見え、他に打撲傷や切り傷はありません。リサは、ミッテが帰ってきたとき、靴を一足しか履いていなかった、履きつぶしたピンクのコンバース・オールスターだと言います。
 ティーンたちがミッテの家でダイスロールに失敗すると、ウラまたはカートに気づかれます。

ロケーション2:UFO協会の会長

 メーラレン諸島UFO協会は、元警察官イング・マリー・ブランケン[カレン・リチャーズ]が主催しています。彼女はステンハムラ[ボールダーシティ]の真ん中にある古い木造家屋の2階に住んでいます。彼女は、自分の家の1階でマンガ書店「ストリップ(大通り)」を経営しており、この店にはUFO関連のものもたくさんあります  小説、宇宙船の模型、かわいいエイリアンのおもちゃなどです。屋根にある上向きの看板には、「UFO、着陸はここ」と大きな文字で書かれています。2階の開いた窓から望遠鏡が突き出ています。近所の人たちは、四六時中奇妙なUFOマニアが訪れ、望遠鏡を空に向けて屋上で夜を過ごし、イングマリーが奇妙な自家製のデバイスを使って「エイリアンの周波数データ」を収集しに近所をさまよっている様子について、噂話をしています。
 イングマリーと夫のオロフ・スベンソン[アルバート・ブラウン]は、島々のすべての不思議な現象を記録しています。イングマリーは行方不明の子供たちと広範囲に接触しており、彼らがUFOにアブダクションされたのだと確信しています。彼女は、シクステンが光子力推測機を開発するのを手伝い、ミッテが所持しているディスク上のデータが分析できる特別なコンピューターを持っています。

トラブル
 イングマリーは喜んで手伝います。ここには明らかなトラブルはありません。
手がかり
 ティーンたちがミッテのディスクを持ってきた場合、イングマリーはそのディスク上のデータを分析できます。 シクステンとキッズたちは、ブラックレイクランズの東側、クローバー施設の向かいのビーチで大量のデータを収集しました。【理解力】を使うティーンは、光は夜にのみ目撃されていること、人間のどんな航空機よりも速く移動および機動していること、そしてそれらが薄い空気の中から現れたように見えることが判断できます。
 イングマリーは、ミッテが家の庭で、胎児の体勢で体を丸めていたのを発見し、すぐに家に送ってあげたと言います。彼女は、ミッテが他の子供たちの場所について何か知っていると今も信じているので、この最後の部分を後悔しています。ティーンたちがまだミッテを訪ねていない場合、イングマリーはティーンたちに、訪問して彼女と話してみるように勧めます。
 ティーンたちがミッテからディスクを入手しようとしたが失敗した場合は、GMはイングマリーに前回外出してからのデータをいくつか持っていることにして構いません。キッズたちがどこで行方不明になった可能性が最も高いかを特定するために、データを解析できますが、それには数日かかります。その間、カウントダウンは進み続けます。
 イングマリーは、島々での不思議な出来事の話を喜んで共有します。彼女は、預言者たちの凶悪な実験についてのミシェル・タンネンバウムの記事の後、80年代にリクスエナジーにある彼らの地下実験室を調査するために派遣された警察官の1人でした。彼女は、まるで複合施設全体がちょうど消えたかのように、彼らが空っぽのトンネルしか見つけられなかったことについてティーンたちに話します。彼女は、預言者がエイリアンと協力し、警察が到着する前に自分たちと研究室を遠くの銀河に転送したのだと確信しています。

ロケーション3:浜辺[キャニオンロード、レッドマウンテン]

ボールダーシティ:レッドマウンテン


ボールダーシティでプレイしている場合、キッズたちはレッドマウンテンを調査しています。クローバー施設は山の中腹にあります。浜辺の代わりに、光は駐車場に集中しています。キッズたちには山の上のクローバーの輪郭と、そこに続く山道が見えます。

 推測機からのデータを使用して、ティーンたちは子供たちがどこで姿を消したかを知ることができます。北から島を横断するようにしてある入り江の、ブラックレイクランド東部の小さな浜辺[レッドマウンテンのキャニオンロード]です。ビーチは背の高い草、雑草、小さなモミの木で覆われており、クローバー施設は水面の向こうにはっきりと見えます。ティーンたちが夜にビーチを訪れたなら、彼らは空に奇妙な光を見つけます。
 ティーンたちが到着した直後、森の中を懐中電灯が近づいてくるのを発見します。警察官のエリック・グランフォース[エリック・ボイド]が調査のためにやって来ます。イングマリーやティーンたちのように、エリックは現実の変化に気づく数少ない人間の一人です。エリックは、自分が今置かれいる状況と、子供たちの失踪が関係しているのではないかと信じて、捜査を続けています。
 彼にはペルニラ[ヘザー]という妻がいることを覚えているのですが、彼の周りの人間はみな、突然まるで彼女など存在しなかったかのように振る舞います。キッズたちは、浜辺上空の不思議な光について助けを求めるため、彼に連絡をとりましたが、エリックはそれを真剣に受け止めませんでした。妻が行方不明になった今、彼は草の根をかき分けるように探すことになり、子供の誘拐はペルニラの失踪と関係しているに違いないと、結局光を調査することにしました。

トラブル
 エリックは我を忘れており、さらにティーンたちがどういうわけかペルニラとキッズの誘拐に関与しているに違いないと見ています。彼は銃を抜き、彼らに向かって、地面に伏せて、知っていることをすべて話すように叫びます。【感受性】ロールに成功したティーンは、彼が自暴自棄になり、混乱していること、しかし自分たちは同じ立場であるということに気づきます。ティーンたちは、誘拐犯とグルでないことをエリックに納得させるために、【魅了】判定に成功する必要があります。ロールに失敗すると、彼は攻撃的になり、狂人のように怒鳴り始め、ティーンたちの目の前で銃を振り回します。ティーンのうち誰かが逃げようとすると、エリックは銃を撃ち、逃げるティーンたちは【運動】判定に成功するか「瀕死」状態になる必要があります。ティーンたちが地面に伏せたままでいる場合、エリックは最終的にあきらめて、他の場所で妻を探すために立ち去ります。
手がかり
 浜辺で【調べる】を使うと、ティーンは、エリザベスの燃える体が砂をガラスに変えた場所を見つけることができます。
 またティーンたちは、ミッテが失くしていたピンクのシューズを見つけます。
 【理解力】判定に成功すると、砂をガラスに変えるのに必要な熱で近くの草や木は燃えたはずですが、熱は砂の上に集中し、円を描いているように見えます。円の外に影響はありません。
 ティーンたちがなんとかエリックを落ち着かせれば、彼はお互いに助け合うことを提案します。彼は、キッズたちと自分の妻が、ループの技術を駆使してNATO[空軍]によって開発されている新しい秘密の航空機の、飛行試験を誤って観察したと信じています。彼は、クローバー施設がNATOとスウェーデン軍が共同で運営する秘密の軍事研究所の前線であると信じています。施設は、ペルニラとキッズが捕まっている場所に違いなく、エリックは彼らを脱出させるためにティーンたちの助けを必要としています。もしティーンたちがエリックを追ってクローバー施設に行った場合、彼はティーンたちが中に入ると角を曲がり、初めから存在しなかったかのように消え去ります。

NPCシーン

 ティーンたちがクローバー施設に行く前に、プレイヤーがキッズをプレイするNPCシーンがさらに2つあります。 ミッテのプレイヤーは、単に見ているか、もしくはエリザベスが同じように誘拐してきたキッズを新しく作成してもよいでしょう。
 2番目のNPCシーンは、エリザベスが他の子供たちを隣の部屋に引きずっていった後、放っておかれるキッズのうちの1人を中心に展開します。ガラスの壁を通して、1人になった子供は、エリザベスが友人をヘパイステウムを探すために別の現実に送る準備をしているのを観察します。3番目のシーンでは、別のキッズたちは麻薬から目を覚まし、自分が縛られていることに気づきます。彼らは、戦争と環境破壊によって地球が引き裂かれている、もうひとつの現実に送られます。彼らは同時に2つの世界に存在することによって限界に追い込まれ、シーンの終わりに近づくと、そのうちの1人は元の現実とのつながりを失い、間違った現実の中に永遠に失われる危機にさらされます。

NPCシーン2
 クローバー施設内のコントロール・ルームからロックされた研究室に置き去りにされたキッズのうちの1人を選び、その子に次のテキストを読み上げましょう。
 目を覚ますと君は、もはや見慣れた光景だが、君たちの囚われている部屋の、床の上に横たわっている。体はこわばって痛み、口の中は変な味がして、そう、これは入れ墨をした女  エリザベス  が、君を眠らせるために鍵穴から噴射したガスによるものだ。君たちは今、気味の悪い危険な実験に使われている。エリザベスは、君たちの精神を世界線を移動するための乗り物として使い、別バージョンの島々[ボールダーシティ]に送り、彼女がヘパイステウムと呼ぶ、何かを探している。エリザベスが言う。「100年くらい生きている気がするでしょう、それがその理由よ。お家にはもう二度と帰れないかもね。」 君は、自分の感覚を取り戻し、部屋の中で一人きりになっていることに気づく。
 空になったスープの缶や、もっと年下の子用の古いおもちゃなどが、床に散らかっている。部屋の隅に君たちの寝袋が積まれており、奥の壁には机、椅子、棚がある。部屋の入口のドアと、その隣の壁はアクリルガラス製で、そこからクローバー施設のコントロールルーム全体と、エリザベスのマシンが見渡せる。
 プレイヤーは立ち上がって周りを見回すかもしれません。部屋の簡単なスケッチを作成しましょう。ガラス越しに、エリザベスが床を横切って友達を引きずっていき、部屋中央の機械の周りに配置された歯医者用の椅子に、その子たちを縛り付けます。キッズたちは青ざめ、疲れ果てており、口や目の周りに傷があり、髪の毛が抜けかけています。エリザベスは彼らにチューブとワイヤーを取り付けます。
 意識のある方のキッズがエリザベスに話しかけると、彼女は答えます。あなたの精神が崩壊しそうなので、あなたは他のトラベルに取っておくことにしたの、と彼女は言います。今度のトラベルでは、あなたは元の現実とのリンクが切れ、トラベルから帰って来られない恐れがあるの。あなたがまた使えるまでに休息が必要だわ。キッズが壁を壊そうとしたり、鍵を開けようとするとエリザベスは、また薬を打たれたいのかしら、と脅します。 他のキッズの出発の準備ができたら、シーンを切ります。
NPCシーン3
 他のプレイヤーに、次のテキストを読み上げましょう:
 君たちは、口の中のピリピリとした感覚と、激しい頭痛によって目を覚ます。これは、実験で誰かの精神が必要になるときにエリザベスが使用する、催眠ガスによるものだ。君たちは、歯医者用の椅子に縛られて、お互いに向かい合うように座らされていて、その真ん中にはエリザベスの機械がある。エリザベスが君たちを機械につないだことで、君たちは背骨に鋭い痛みを感じ、それによって麻薬による重い眠りから目覚めた。君たちは、青白い顔と真っ赤な目で、お互いを見る。エリザベスは、ショートパンツに白いタンクトップ姿で、部屋を歩き回り、白い髪は自由になびいている。肌は数式の入れ墨に覆われている。 彼女は機械に繋げられた帽子をかぶると、ヘパイステウムを探すために君たちを別の現実に送ろうと、コントロールパネルの上に身をかがめる。ヘパイステウムとは、世界の真実のすべてがあるとエリザベスが主張する、消えた実験室だ。
 キッズたちは、お互いや、エリザベス、もしくはガラスの壁の向こうにいる友達と話すかもしれません。 彼らは自由になろうと試みることはできますが、サイコロを振ることはできません。彼らがエリザベスに開放してくれるように懇願するなら、エリザベスは、あなたたちの犠牲はより大きな利益のため、人類全体の救いのためだ、と言います。彼女はヘパイステウムの場所を見つけたと信じているため、このトラベルが最後だと考えています。
 エリザベスがマシンをオンにすると、キッズは激しい痛みを体験します。 彼らは意識を失います。 再び意識を取り戻したとき、彼らはクローバー施設があるはずの丘に立っています。 真っ赤な太陽が沈み、影は長くなっています。太陽から赤い稲妻が発せられ、空を横切ります。遠くから、飛行機か、おそらくヘリコプターからの、大きなエンジン音が聞こえます。大きな爆発が起きて湖全体が揺れ、地震が起き、何千匹もの紫や赤のバッタが驚いて飛び出します。 空気はむし暑く、じめじめとしています。
 キッズたちは、エリザベスの存在を頭の中から感じ、北に向かいなさい、という彼女の声を聞きます。 まだこの島に留まると言うこともできますが、家はすべて爆撃され、腐敗した遺体があちこちに倒れて転がっています。虫やネズミの他には、人や動物などは見あたりません。エリザベスは突然、彼らに隠れるように命じ、キッズたちは素早く隠れ場所を見つける必要があります。ピストルとライフルを持ち、戦いでの消耗で疲れ果てた人が5人、逃げてきて、機関銃と火炎放射器で武装した3体の二足歩行ロボットに追いかけられており、それらが通り過ぎて地面が揺れます。2つの異なる現実に存在することは、キッズの1人にとっては大きすぎ、その子は鼻血を出してその場に倒れ、嘔吐し始めます。元の現実では、その子の体は消え、その子は自分が今いる世界の住人であると思い込みます。彼女はエリザベスとの接続を失います。その子に次のテキストを読んでください:
 君は辺りを見回し、そして何かを忘れていることは確かなのだが、それが何なのかが分からない。君の目の前に、戦争が起こる前の写真でしか見たことにないような格好の、子供たちの集団が君を見つめている。彼らが誰なのか、自分は知っているはずだと感じるのだが、君は思い出せない。誰も制服を着たり、武装しているように見えないし、地上にいるにも関わらず防護マスクも着けていない。君たちは、間もなくロボットに見つかってしまうだろう。父親がずっと前に言ったことを君は思い出す、君のお父さんが子供だったときには存在した「ウサギ」という生き物は、その種を確実に残すために、常に危険を警戒していた、と。 君はトンネルに行かなければならない!
 切断された子供がどのように反応するかに関係なく、エリザベスは他の子供たちに、ヘパイステウムを探すために北に向かい続けるように命じます。 更にもう1人、キッズが血と吐瀉物を吐きながら倒れます。 そしてシーンを切ります。

対決フェイズ

 クローバー施設は、80年代に天文現象を研究するために使用された天文台です。ピーク時には、200人以上の従業員がクローバーの葉の形をした3つのアンテナによって収集されたデータを調査していました。しかし、施設の運営には多額の費用がかかり、クラフタ [AEP]は、企業を買収したときにこの施設を閉鎖しました。リネア・ホール[イザベラ・ワード]と呼ばれる天文学者と2人の用務員が建物の世話をするために取り残されましたが、クラフタは引き受けてくれる買い手を探しています。
 エリザベスはさまざまな現実の中のクローバー施設を訪れ、移動を続けるために必要な機械を、そこでの資源を使用して開発しました。リネア・ホールは、エリザベスを監督として、リクスエナジーに雇われた80年代の新進気鋭の天文学者でした。エリザベスはリネアを説得し、子供たちは別の現実に属しており、そして家に帰らなければ、彼女の世界は継ぎ目から裂けてしまうだろうと言いました。心の中では、リネアはそれをまったく信じていませんが、エリザベスを助けることは、空っぽの天文台の世話という終わらない退屈はよりマシだと考えています。

クローバー施設
 クローバー天文台は、一部分が地下にある大きな本館と、クローバーの葉の形をした3つの巨大な電波望遠鏡で構成されています。正面玄関のほかに、積み込みのための波止場と、いくつかの小さな通用口があります。内部は、20ほどの小部屋と迷路のような廊下が中央制御室を囲むように存在します。小さな研究室のほとんどは、1980年代から空っぽで、静かな孤独の中でクモの巣やネズミの糞が溜まっています。しかし、記録保管所には、施設の稼働中に収集されたすべてのデータがまだ収容されており、きちんとファイルされています。リネアと管理人たちは、空っぽのスタッフ用キッチンの奥の方で食事を取ります。
 制御室には、望遠鏡を操作するために必要な膨大な数のモニター、コンピューター、および機械があります。部屋の奥の方はガラスの壁で区切られており、壁の反対側には4つの小さな研究室があります。制御室に面した透明な壁により、研究者は他の乗組員とコンタクトを取りながら個人的な作業を行うことができました。エリザベスのマインド・トラベル・マシンは、制御室の中央にあります。それは画面、ボタン、レバー、ケーブルソケットで覆われた大きな箱のように見えます。拘束具のついた3つの歯医者用の椅子がマシンの方を向いており、多数のチューブとケーブルによって繋がっています。マシン自体は、天文台の大規模コンピュータに接続されています。
 ティーンたちが到着すると、エリザベスはリネアに命令し、すべての入り口をロックさせ、誰も中に入らせないようにします。彼女は制御室へのすべての電力を別ルートに変更し、複合施設の他の部分を暗くします。制御室へのアクリルガラス製のドアはロックされていますが、部外者は向こう側で起こっていることすべてを見たり聞いたりすることができます。
 エリザベスは、1人を除いたすべてのキッズたちを椅子に縛り付け、マシンに接続しました。ティーンたちが到着したとき、キッズたちの精神はすでに別の現実にあります。エリザベスは機械に接続されたゴム製の帽子をかぶっていて、彼女が望むように2つの現実の間でピントをずらすかもしれません。キッズたちは元の世界との接触を失い、間違った現実にとらわれる危険があります。彼らは見た目が急速に老けていき、青白い顔、真っ赤な目、そして明らかに薬に犯されています。彼らの内1人は、数秒間存在を明滅させ、その後消え失せます。きしむような警報が鳴り始め、マシンの赤いライトが点滅します。ガラスの壁の向こうにあるロックされた小さな研究室の1つに、ティーンたちは、最後のキッズを見つけます。
トラブル
 ティーンたちは、【技術】か【筋力】を使って施設の中に入るためにドアを壊すことができます。失敗しても中に入ることになりますが、リネアに見つかってしまいます。彼女は懐中電灯で廊下をパトロールしているか、キッチンでコーヒーブレイクを取っていますが、侵入者を予想していません。ティーンたちは彼女を【隠密】してやり過ごしたり、【魅了】を使って彼女を言いくるめたり、【筋力】を使って彼女と戦ったりすることができます。彼らが【感受性】判定に成功した場合、彼らはリネアがエリザベスが正しいかどうか疑っており、実際に必要なのは誰かが彼女の疑念をより強めて寝返らせることだと気づきます。リネアを突破できなければ、1人以上のティーンはコントロールルームの研究室の1つに閉じ込められ、後でエリザベスに乗り物として使われてしまうことになります。
 ティーンたちが制御室に近づくほど、現実の出血は強まります。ドアは消え、廊下は曲がったり分岐したりし、壁に絵が現れたりします。
 ティーンたちがエリザベスと戦う方法はたくさんあります。彼らはガラスのドア越しに彼女に話しかけ、彼女がしていることは残酷で無意味であると彼女に認識させたり、大規模コンピュータを外部からハッキングしてマシンをシャットダウンしたり、ドアを壊して物理的に彼女を取り押さえたりすることができます。彼らが選択した方法に関係なく、これを「非常に困難」なエクステンド・トラブルとして扱いましょう(必要な成功=ティーンの数の4倍)。エリザベスは、この最後の旅行でヘパイステウムが見つかるだろうと考えており、それが完了するためには何でもします。
 ティーンたちがマシンのシャットダウンまたは妨害に成功すると、キッズたちの体はちらつきを止め、正しい現実にしっかりと再固着します。彼らはしばらくして目を覚まし、解放してくれるよう頼みます。エリザベスを止められないと、キッズたちを間違った現実に長い間置き去りにすることになり、その時点で彼らはそこから抜け出せなくなり、この世界にこれまで存在していたキッズたちのすべての痕跡が消滅します。ティーンたちとエリザベスだけが彼らを覚えています。

対決フェイズ後

 対決フェイズの結果に関係なく、エリザベスがヘパイステウムを見つけることはありません。ティーンたちが失敗した場合、キッズたちは永遠に失われ、ティーンたちの現実の変化は永続的になります。 彼らがキッズたちを首尾よく救えば、世界は通常に戻ります。ただし、エリザベスが罪に問われることはありません  キッズたちの記憶は曖昧すぎ、ティーンたちが自分の話を共有しても狂っているように聞こえ、他の誰も奇妙な出来事を覚えていません。

後日談フェイズ

 トラブルの有無にかかわらず、ティーンたちは、それぞれ日常のシーンを行います。ティーンたち自身でシーンを設定してもよいでしょうし、GMにどうするか尋ねても構いません。もし時間がなければ、各プレイヤーは代わりにティーンの日常の一瞬として、短いスナップショットを描写します。

成長

 最後のシーンの後、キャラクターのシートをまとめて見て、ティーンたちが成長したかどうかを確認します。プレイヤーが望むなら、各ティーンの問題、コンプレックス、アイコンアイテム、または人間関係を変えても構いません。一同は、自分たちの対立をまとめて変えることにしても構いません。プレイヤーにXPの質問(97ページ)を声に出して読み上げてください。はいと答えるごとに1XPとなります。