V

Last-modified: 2024-02-05 (月) 23:01:22
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 ※ここから先は、本編のネタバレがあります 


人物紹介

名前不明(アルレンからはVと呼ばれていた)
年齢不明
誕生日不明
身長不明
ポジション波使い、釣り師
所属非選別者

経歴

その昔、ザハードと共に塔を登った12人のうちの一人。
FUGの創始者グレイス・ミルチア・ルスレックが仕えていた主人であり、二十五日の夜の実父。
本名は不明であるが、恋人であったアルレンや、若かりし頃のクン・エドアンからは「V」と呼ばれていた。
これは、夜がFUGにつけられたビオレ(viore)の名前の頭文字がVである事と無関係ではないと思われる。

塔の王ザハードと共に扉を開けて塔に入り、偉大なる旅路を共にした仲間であるが、
いくつかの悲劇が重なりVの記録は、塔から消されてしまう。
偉大な旅を共にした13人のために、ザハードは「135階の鍵」を13個に裂き、ザハードと12人の仲間が持つための鍵を作った。
その12人の仲間のうち1人がVであった。

Vの過去

旅を共にした仲間たちが分裂した理由は、現在まで不明。
十家門同士の諍いか、単に性格が合わなかったかはわからない。
Vは、塔を登りながらアルレン・グレイスと恋に落ちる。
ザハードはそれを知ってか知らないでかは、わからないがアルレンに片思いをする。
134層を突破した後ザハードは塔を登ることを止め、自分が塔の王になると宣言しした。
塔の頂上へ行きたいアルレンとVはこれに反対したが、ザハードは意志を曲げず、管理人と契約して塔の王となり、アルレンに求婚した。
アルレンはザハードのプロポーズを断り、Vと一緒に逃げる事を選んだ。
逃避行の間に妊娠していたアルレンが子供を産んだと聞いたザハードは、アルレンの前に現れ、彼女の前で子供を殺してみせた。
打ちひしがれ何度も自殺未遂を起こすアルレンを見かねたVは「全てを忘れ、塔に戻って幸せに生きろ」と彼女に言い残して、自害した。

性格

第二部258話でポー・ビター・グストアンが、Vは「自分が出会った人物のうち、最悪の人間」だったという。
また、第二部288話でクン・エドアンのデータ人間は「俺たちの中から塔の王を選べと言われたら、俺はVを推薦する」と非常に高く評価していた。
力を得るほど他人に興味を示さなくなった自分達や、旅をして、ますます別次元になっていくザハードとは逆に、塔の住民にも関心を寄せ、継続して、普通の人間としてあろうとした姿を評価していた。しかし、これは、あくまでもD級選別者時代の話である。

容姿

東方風の衣装に黒く長い髪を持った青年。
回想でのみ登場のため詳細は不明。

戦闘能力

回想のみだが、剣と思われる武器を手にしている姿が確認されている。
クン・エドアンによると、12人の仲間とザハードたちの中で、最も張力が優れた者がVだったとしている。
オーブを通じた遠距離攻撃と武器を利用した近接攻撃を駆使しながら戦い、張力を接近戦に利用して戦ったと思われる。
彼のポジションは、波使いや釣り師と推測できる。

塔の内部は神之水の濃度が増す上層に上がれば上がるほど、剣は神之水の抵抗を受けて扱いづらくなる。
それでもなお134FまでVが剣を使っていたと仮定すれば、同じ剣使いであるアリエ・ホーンと同様に独自の剣術を駆使した可能性がある。
これらの推測は西洋タイプの剣を使用するアリエとは異なり、Vが一撃に特化した東洋の剣を使用したこと、すなわち、戦闘方式の違いや剣術のコントラストを主な根拠にしておくように見える。

所持品

名場面

余談

  • "V”と呼ばれていることは夜のスレイヤー候補名義である「ジュ・ビオレ・グレイス」のビオレ(viore)に関係があるとされ、スペルが紫を意味するvioletに近いことからVは紫に関係があるのではないかと考察される。
    そのため、第三部10~12話のケージにおける戦いで悪霊が紫色の神之水、神源流を操り、呪術のようなもので夜から受けた傷を回復していること、さらに夜に対し「まだ…まだ…だ『ザハード』と戦うには」と意味深な発言をしていることから、彼がV本人あるいはアルレンの呪術によって生まれたV怨霊のような存在なのではないかという考察がなされ、少なからず無関係ではなさそうである。
    また、そう考えると、第三部182話にて外見が顕となったFUG現首長及びスレイヤーでV仕えていた過去があるミルチアはアルレンや夜と同じ琥珀色の左瞳と紫色の右瞳のオッドアイであることから、Vとアルレンの息子、すなわち夜の兄なのではないかと考察しているファンもいる。