ポジション

Last-modified: 2023-09-23 (土) 03:02:56

ポジション.jpg

概要

神之塔での戦闘は、チーム戦である事が前提にあり、
チームメイトそれぞれが担う戦闘での役割分担をポジションと言う。
たとえ優れた戦闘能力の持ち主でも、連携がとれたチームを相手にすることは難しい。

塔に入った選別者は、試験の階で自分に合ったポジションに割り振られるが、
その後、ポジションを変えたり、いくつかのポジションを兼ねる事もある。

基本ポジションは、海に関した名前が多く採用されており、
(釣り師、ヤリ使い(銛)、灯台守、波使いetc)
これは昔、塔を登ったザハードと十家門が神海魚たちを相手にチームを構成した事から由来しているという。

基本的なポジション

釣り師

リール(釣竿のような道具)を使って敵を無力化する戦闘の中核ポジション。
遠距離相手にはリールを、接近戦ではニードルや剣、槍などを使用する。
複数の武器を入れたリールインベントリを所持している。
探索、接近&遠距離戦と総合的に優れたオールラウンダーが担当する事が多い。
その強さのため単独行動も可能。
英語版では「Fisherman」
該当者:ユリ・ザハード、エンドロシ・ザハード、アナク・ザハード、蓮梨花、etc

槍使い(ヤリ使い)

釣り師が捕らえた相手へ槍を飛ばし、相手を牽制したり、射殺するポジション。
狙撃や遠距離攻撃での役割が多い。槍以外の武器でも、長距離攻撃を扱う者は槍使いに分類される。
(ブーメランを使うノビックや、槍の形をした神之水を使うクン・ランなど)
接近戦や乱戦では活躍の場が少ないが、ピンポイントで獲物を狙う場合は、非常に強力。
試験の階では、視認できないほど遠くの標的に槍を当てるだけでも優秀と分類されるが、
ハイランカーともなれば、座標を聞いただけで対象に槍をあてるだけの実力があるという。
重量のある武器が使われる事が多いため、槍使いは大柄だったり筋肉質な者が多い。
また、基本的な身体能力が高いという点から釣り師のポジションを兼ねることができるのも特徴。
英語版では、Spear Bearer
該当者:ラーク、パラキュル、悪霊、虎助、アークラプター、クン・ラン、エンリュウetc

灯台守

暗い塔のなかを、灯台(神之水が入った箱型のアイテム)で照らし、
情報を収集し戦闘状況を判断、それを味方に伝えるポジションである。
戦闘の全体を把握し、作戦指示や総指揮を担当する。
単独での戦闘能力は、もっとも低いポジションだが、灯台を使って相手の動きを制約したり、盾を製作するなど
サポート的な動きができ、戦いでの重要な役割を占めている。
灯台守が操作できる灯台は、範囲と個数に力量ごとの限界がある。
(ちなみに第二部325話で、エヴァンケルを止めるためにエルパシオンが使った灯台は50個以上である。)
特性上、どのポジションと組んでも相性がいい。
管理局のネットワークと繋がっており、塔の様々な情報を検索することができる。
また作中では、他人の灯台をハッキングしたり、逆にそれを追跡して相手を操作できるシーンもある。
もっとも古い灯台守は、十家門のトゥー・ペリー・トゥペリー。
彼が作った塔に3台しかない「オペラ」は、最強の灯台と言われている。
英語版では「Light Bearer」
該当者:クン、ラヘル、レロ・ロー、クン・ハツルリング、シアシア、真田ユラetc

捜索者

戦闘の最前線でオブザーバー(改造されたボール)を使いながら、相手の動向を把握し
集めた情報を灯台守に送り、釣り師の突撃を補助するポジション。
戦闘の全体の流れを掌握する灯台守と比べ、捜索者の情報収集は斥候に近い。
機動性を重視するため、軽装である事が多い。
ポジション的に、メインアタッカーを担うほどの戦闘能力は要求されないが
隠密行動専門の捜索者と、戦闘もこなせる腕の立った捜索者とで二分される。
常に、敵対者と接触する性質上、最も危険が伴うポジションであり、生存のためのスキルが問われる。
(灯台がなくとも暗闇で神之水を読んで状況を把握したり、身体を隠す能力を用いたり)
敵の灯台を壊し、戦況を動かす戦術が基本である。
また、チームに捜索者がいない場合は、釣り師がその役割も受け持つことが多い。
もっとも古い探索者は、十家門の真田ユリン。
英語版では「Scout」
該当者:シビス、ハツ、王野成、クォント、カラカ、デイヴィット・ホックニーetc

波使い

神之水を操り戦闘補助や、直接攻撃で相手を制圧する戦場の支配者たるポジション。
才能に応じて能力の差が非常に出るため、他のポジションと比較して当人の持つ素質が最も重要となる。
そもそも神之水を制御できる人間は珍しく、戦闘スタイルも個人差が大きく、千差万別である。
アタッカー型の波使いと、サポート型の波使いに分かれるが、伝統的に波使いと言えば、後者である。
作中では、夜やウレック・マジノのような近接格闘に神之水を使う波使いも多く、
ラウレのような古来からの意味でいう波使いは、珍しい。
E級以下の選別者では神之水を操るアイテムに依存してる場合が多いが、
E級選別者以上となれば、波使いにはなれなくともある程度神之水を操る事ができる。
(だが、それは基本的な話であり、王野成やラヘルは、E級選別者になった後も神之水が扱えない…)
ペアの組み合わせにおいては、「灯台守+波使い」が最強といわれている。
英語版では「Wave Controller」
該当者:夜、ラウレ、ホー、ユハン、カレン、白蓮、エヴァンケル、アルレン・グレイス、ポー・ビター・グストアンetc

特殊ポジション

道案内(案内人)

塔のすべての道を熟知し、望む道をたどることができる。
時には、未来予知も可能な、特別な力を持ったポジション。
複雑なパズルを解いたり、落とし穴を見破ったりする事も容易である。
目的とするものの位置がどこにあるかも把握する力があり、これは灯台守なら厳密に計算し、その位置を
割り出さなければいけないものだが、道案内は感覚的にこれを察知する事ができる。
さらに優れた道案内は、将来を見通す予測能力を持っており、相手の素性や技能を知る事も可能である。
規格外の力を持つポジションであり、道案内を連れているチームはごく少数である。
しかし、ザハード王家の関係者や、ザハードの姫には、道案内を連れている者が多い。
塔の運命を動かすほどの人物でなければ道案内は協力せず、その道を歩く者には助言を施すと言われている。
事実上、道案内の力は種族特性であり、灰色のドワーフ(小人)族と、赤髪の魔女族しかその力を持たない。
2部316話によると、赤髪の魔女族は長期的な運命を見る事に特化しており、灰色ドワーフ族は目の前の岐路を見る事に特化しているという。
赤髪の魔女族であるカレンが視ていた未来を、ザハード王家主席道案内である灰色ドワーフ族のエヴァンが視られなかった事からも、この特徴は、種族ごとの特性であり、それを克服する事は不可能だと思われる。
英語版の表記は「Guide」
該当者:カレン、エヴァン・エドロック、アルミック・エドロックetc

赤髪の魔女族とエンリュウの関係性

  • エンリュウは、神之水で生命を創造したという噂がある人物である。
  • 赤髪のエンリュウは、塔で最高のハンサムと原作者が言及した事がある。また72話後半で、カレンは「美しいことが伏線」と述べた
  • 赤髪の魔女族の巡礼地の一つが死の階であるが、この階はエンリュウが塔で活動した唯一の場所であり、第二部241話で、カレンは彼女の種族が昔から降りてくる記憶に依存し、死の階に訪れると言う。
  • 赤髪の魔女族は、魔女という時点で男性がいないものと推測され、魔女族には繁殖能力に性別は関わらないと推測される。
  • グラン・ドゥーザとグラン・ドゥーサは、エンリュウを直接見た後、その両目に神秘的な力を得たとされるが、グラン・ドゥーサの得た力は「未来予知」であり、この目を移植したホックニーは、道案内と似た力で夜達をサポートする事となる。
  • エンリュウは、アルレン・グレイスの予言を叶えるために塔に入って来た存在であり、夜のためにトゲを残した人物である。赤髪の魔女たちが夜に協力的なのも、エンリュウが作成した生命体である可能性が高いためと思われる。
    赤髪の魔女族は、上記のような予測で非選別者エンリュウとの関係が示唆されているが、灰色のドワーフ族にはこれといったエピソードはなく、予知能力についても赤髪の魔女に押されている場面が多い。
    ただし、ザハード王家に使える道案内は、灰色のドワーフ族が担当しており、関連性が期待される。

火炎師

波使いを細分化したポジションの一つ。
神之水を炎のように扱うことができる。
十家門の蓮家、火炎師の名家と言われるブリッツ家は、多くの火炎師を輩出している事で有名。
該当者:蓮梨花、クォント・ブリッツ、クエトロ・ブリッツ、エヴァンケルetc

電術師

波使いを細分化したポジションの一つ。
雷属性の神之水を使用する事ができる。クン家の人間が多いポジション。
該当者:クン・エドアン、クン・マスチェニー・ザハード、クン・ランetc

操り師(お使い師)

波使いを細分化したポジションの一つ。
原作では부리미。英訳ではCharmer。
文字通り、神之水を使用して神海魚や動物を操る事ができるポジション。
優れた操り師は、塔の全ての動物はもちろん、人間ですら操る事ができると言われている。
操り師の力は、誰でも学ぶことができる技術ではなく、努力より才能が重要と言われる。
また十家門のひとつであるロ・ポ・ビア家は優秀な操り師を多く輩出する事で有名。
該当者:ナレ、ユハン、ロ・ポ・ビア・レン、カイザー、フロッグetc

断術師

波使いを細分化したポジションの一つ。
神之水を圧縮して強度を高め、相手の神之水の流れを遮断する事ができる特殊なポジション。
作中では月下翼松のクルダンが、クン・ハツリングの補助を受け、遠距離からロ・ポ・ビア・レンの分身を殺害してみせた。
なお、原作者がファンカフェのインタビューで天才波使いとして有名なユハンも断術師であると言った。
該当者:ユハン、クルダン

円術師

波使いを細分化したポジションの一つ。
神之水を高速で回転させ強度を高めて使えるポジション。
ミュール・ラブのように、神之水をボールのように飛ばしたり、体内に循環させて敵を攻撃したりする。
グストアンの試験に合格した者だけが認められる。
該当者:ユハン、ミュール・ラブ、ポー・ビター・グストアン

ディフェンダー

主に「灯台守」と「槍使い」を守るポジション。
該当者:ラーク、ヘンド・ロック・ブラッドマダー

呪術師

古代から存在する神秘の術を扱う事ができるポジション。
ザハード王からは、タブーとみなされているため、詳しい人間は少ない。
呪術にはいくつかの規則が存在する。
①呪術には規則があり、逆らうべからず。
②強力な媒介、もしくは神のような絶対者の協力が必要がある。
③呪術に協力した存在、もしくはその媒介の力がその優劣を決定する。
つまり、いかなる呪術も、より高度の呪術に破られる可能性がある。
その面では13月シリーズは最強の呪術道具と言える。
その呪術は管理人でさえも破ることができない強大なもので、もし13月を始動させれば不死の者でも殺せると言う。
その昔、十家門達と塔を登ったアルレン・グレイスは優秀な呪術師だったと言われている。
該当者:アルレン・グレイス、カラカ、クン・イカルディ、ホワイト

スピーダー

捜索者の特殊ポジション。移動速度が非常に早く、選別者でもスピーダなら十家門の選別者に劣らない程の速度が出せる。
該当者:エディ・ダン

時軸使い

時間と空間を自在に操る、神のようなポジション。
自身が作った固有空間の中では、無敵の防御力と攻撃力を備える。
原作者が設定した「Talse uzer story (通称TUS)」という宇宙規模の世界観におけるポジションの一つでもある。
英訳では「Axiser」
該当者:ペンタミノム(該当者は彼一人)