十家門

Last-modified: 2024-02-14 (水) 21:51:47

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ザハードと共に、塔を134Fまで登った十人の戦士を家主とした偉大なる十の一族のこと。
通称「十家門」または「偉大な家門」
ザハード王家を除けば、塔の絶対的な支配階層であり、
ザハード王国の要職は、十家門出身者がほとんどを占めているので、塔での十家門の影響力は計り知れない。
どの家も塔で最高の力と権力を持った名門だが、特に「アリエ家」「クン家」「真田家」の三家は、十家門の中でも強力な一族として挙げられる。

家主の直系ではない十家門の血を引く者でも、まわりを圧倒できるほどの力があり、
十家門のランカーたちは一般ランカーの追従を許さない実力を備えていため、
十家門の出身ということ自体が塔の特権であり、本人の価値を証明する必要もなく、周囲がその立場を汲み取るほどである。

これまで登場したハイランカーの大部分が十家門の者であり、13月シリーズを下賜されたザハードの姫も十家門出身者ばかりである。
また、フロアを管理する支配者になれるのは、ザハード王家か十家門出身者に限られている。

十家門は、武力だけでなく経済力においても塔で有数の富を誇っている。
まず、134Fまでの塔のほとんどのフロアを十家門のいずれかが所有しており、その財産は計り知れない。
(1億ポイントで大金持ちになれる神之塔の世界で、100億ポイントもある浮遊船を十家門たちは戦闘用/居住用/移動用として使用している)

原作では위대한가문(偉大=위대、一家=한가문)。英訳は、10 Great Families。

家門の名

一族としての名(苗字)は、現実の東洋言語のように名前の前につく。
そして、これらの家からザハードの姫が選ばれた場合「家門の名前(苗字)/自分の名前/ザハード」のような形となる。
ただザハードの姫でなくとも、名前の後に苗字が付く事例も存在する。
クン・アゲロ・アグネスのように、母親の姓であるアグネスが名前の後に付いていたり、
ポー・ビター・ライボリック・クンは、ポー・ビター家とクン家の混血であるため、クンの名前が最後についている。

一部の家門は、ザハード王家のように10家門の出身でなくとも、
実力ある人材を自分の一族に引き入れることもあり、引き抜かれた者は
十家門の子供と同じように、家の名前を自分の名に入れる事ができる。
代表的にはヘンド家、蓮家、ロ・ポ・ビア家がこの方法を利用している。


アリ家

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家主は塔ランク18位のアリ・ハン。
実力はあるが争いを好まず、平和のために戦う家系。
ニードルの扱いと、音を立てない移動を得意としている。
第2部322話でザハード4軍団1師団長にアリ・ブライト・シャロンがアリ家の人間として初登場した。
アリエ家とは密接な関係を持つが、派手な剣術を使うアリエとは違いニードルを武器として使う。
アリ家は各々、自分の性格に合った針を持っていると言われている。
(第二部:44F 最後の駅:エヴァンケル(3)あとがきより)
家主は未登場で、家門独自の外見的特徴は不明。(ブライト・シャロンは金髪碧眼の少女)
アリエ家、真田家とは血の繋がりがある。
原作では아리 가문。英訳ではAri Family。

アリエ家

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家主は塔ランク5位の「アリエ・ホーン」
剣で「全て」をこなす家系。十家門最強と言われる。
塔で最も勢力が強い一族であり、支配するフロアも多い。
アリ家とは兄弟家として良好な関係を築いている。
クン家とはライバルのような関係で、80~90階の支配権を巡って、常に対立している。
家主同士の仲自体は非常に良いがクン・エドアン本人としてはアリエが自分よりランキングが高いことを内心で不満に思っている。
十家門のなかでも、もっとも血統と才能を問う家系。
血縁者の特徴として、白色の髪と瞳を持つ。

第ー部ではクォント・ブリッツによって一度名前が出たが
本格的にアリエ家の者が登場したのは第二部のエピソード、地獄列車に入ってからである。

  • 本拠地:100F
  • 支配層:100~95階、93~91階、79、78階(77Fはウレック・マジノに譲渡した)
  • 家主アリエ・ホーン

アリエ・ファミリー

  • アリエ・ハイペリオン・ザハード (塔内ランク36位、ホワイト討伐)
  • アリエ・ホアキン FUGに加わったため除名。
  • アリエ・ローゼ・ザハード
    ネームハント駅にてヘンド・ロック・グラッドメリー・ザハードとの派閥争いが示唆される。
  • アリエ・イニエータ 選別者。  

アリエの剣

アリエ式剣術はアリエ家の中でも選ばれた直系の子孫にだけ伝授される。
アリエの剣先は読むことができないレベルで早く、偉大なるアリエの剣と戦えるのは十家門の中でも真田家とクン家のみといわれている。
アリエ家の剣術は神之水抵抗を無視する特徴があり、加えて剣術自体が神之水を支配する空間であるため
「死角が存在しないため、事実上、剣の軌跡を読むことが不可能」と言われている。
作中描写でも、左からきた斬撃が気づけば、右から来ているとか、自分の正面から放った斬撃が後方から飛んでくるというトンデモ現象が起こる。
斬撃を放った本人以外に斬撃がどこからくるかを知ることができないので、予測は無意味である。

アリエ家の家紋

アリエの家紋が原作で言及されたことはないが、白色の剣がアリエ家の特徴と一致するため間違いないと思われる。
白い剣に25個の白い星が並列している。この25個の星が何を意味するかは未だ不明。
(二十五日の夜と関係があるのでは?という推測もある)

クン家

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家主は塔ランク6位の「クン・エドアン」
槍と雷を扱うことに長けた家系。血縁者の多くは、青銀の髪と青い瞳を持つ。
十家門のなかでも特に妻と子供が多い家で、内紛が絶えない。
第二部293話で、クン・アゲロ・アグネスが「姉だけでも3000人いる」と述べた。
クン家の子供たちは、10歳になると、お互い競い合うが、ここで敗北した者は「捨てられた子」と呼ばれ家から追放されるという。
逆に勝ちぬいた子供は、「選択された子」と呼ばれ家紋をつける事を許される。
十家門のなかでも真田家とアリエ家とで上位の権力争いをしている。

  • 家主クン・エドアン
  • 本拠地:94階(推定)
  • 支配層
    44F支配者;クン・ロイヤル・エリオット

真田家

家主は塔ランク10位の「真田ユリン」
接近戦が得意で、強靭な肉体を持つ女系の家系。
ユリンは同じ十家主のアリ・ハンとの間に双子の姉妹を産んだが、正式な婚姻関係は結ばなかった。
その後も結婚はしないままだったので、ユリンの子供はほとんどおらず、十家門のなかでも分家が少ない。
一族の中心は、ユリンが産んだ双子の子供を中心に派閥が形成されている。
問題は、この二人の姉妹の仲があまり良くなく、お互いが「自分がユリンの正統な後継者である」と言い紛争になっている。
ユリンは、この諍いに関心がないようで、最近はほとんどすべての活動を自分の母艦にこもって過ごしているようだ。
黒髪に、赤系色の瞳の一族。(真田ユラは父親の遺伝が強かったため例外的に黒髪ではない)
この中でも、家主の曾孫である真田ユリ・ザハードは、真田ユリンの再来と言われるほどユリンと似ており、身体能力も無茶苦茶に強い。
英訳では、Hah Family

  • 本拠地:90階(推測)
  • 支配層:???
  • 家主真田ユリン

トゥ・ペリー家

家主はランク11位の「トゥ・ペリー・トゥペリー」
本編ではまだ関係者が登場していない家。
それでも一族の者が概ね家主の才能を受け継いでいると考えると、灯台守としての力が強い家系と思われる。
塔最強の灯台「オペラ」を作ったのがトゥ・ペリー・トゥペリーと言われている。
家門独自の外見的特徴は不明。

ヘンド家

家主はランク16位の「ヘンド・ロック・ブラッドマダー」
神之水抵抗力と防御に長けた家系。100Fまで登った恩恵としての不老不死を受け入れなかった。
家主であるヘンドを生き永らえさせるため、ヘンド家の子供はたくさんおり、皆が短命である。
短命の呪いのためヘンド家は、十家門の中でもランカーの数が最も少なく、最も勢力が弱い一家となっている。
家門独自の外見的特徴は不明。

  • 本拠地:???
  • 支配層:???
  • 家主ヘンド・ロック・ブラッドマダー
    ザハード関連
  • ヘンド・ロック・ブラッドメリー・ザハード
    ネームハント駅にてアリエ・ローズ・ザハードとの派閥争いが示唆される。

ポー・ビダー家

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家主はランク14位の「ポー・ビター・グストアン」
ユーラシア家と同じように神之水を制御する能力に優れた学者たち中心の一族である。
ビダー家の嫡男は「研究会」という研究団体のメンバーに選ばれなかった場合、家から追い出されるという。
この「研究会」は、とても閉鎖的で権威的な団体として、クン家の「選択された子」と共に悪名高いという。
ユーラシア・エン・ザハード以降ユーラシア家とは、両方の家主の影響で家同士の仲も悪くなり、両家の間の結婚も非公式ではあるが禁止された。
明るい茶色の髪をした一族。

ポー・ビダー・ファミリー

  • ポー・ビダー・ベーレリル(母艦副艦長)
  • ポー・ビダー・プルースト(ハイランカー、583話で名前判明、ポー・ビター家序列2位)
  • ポー・ビダー・デュマ(ハイランカー、ポー・ビター家序列3位)
  • ポー・ビダー・ティアラ(例外的にザハードの姫に選ばれたが断った、噂によるとサイコパス?)
  • ポー・ビダー・マテ・ハー(母艦副護衛長)
  • ポー・ビダー・ルイ―ニー(1級司書、ハイランカー、第二艦隊・艦隊長、579話に登場)
  • ポー・ビダー・エルノ(ハイランカー、583話で名前判明)
  • ポー・ビダー・ギル(ハイランカー、583話で名前判明)
  • ポー・ビダー・ウィゴ(ハイランカー、ビクトル艦の艦長)

家主の文章から生まれた者~大司書

  • ポー・ビダー・リシュモン(大司書、ハイランカー)
  • ポー・ビダー・ミケル(大司書、590話登場)

既に死亡

  • ポー・ビダー・ギスカル(1級司書、ハイランカー、581話に登場)
    家主の隠していた本を取りに行くエピソード。
    ヤスラ―チャとヤマのコンビに殺される。
  • ポー・ビダー・ヌルビス(1級司書、上位ランカー、578話に登場)
    ロー・ポー・ビア・トロイメライに殺される
  • ポー・ビダー・バラン(ハイランカー、第三艦隊・艦隊長、595話に登場)
    FUG元老院ガルナックに殺される

その他登場人物

  • ポー・ビダー・ルー(ろくでなしトリオ)
  • ポー・ビダー・エンバー(ろくでなしトリオ)
  • ポー・ビダー・ラグマ(ろくでなしトリオ)

ユーラシア家

家主は塔ランク13位の「ユーラシア・ブロッサム」
眠る事が好きで、神之水を扱う事に長けた家系。波使いが多い。
最強のザハードの姫の一人、ユーラシア・エン・ザハードがこの一族の出身であり、
ユーラシア家家主ユーラシア・ブロッサムとポー・ビーダー家家主のポー・ビーダー・グストアンの娘である。
家門独自の外見的特徴は不明。

ユーラシア・ファミリー

  • ポンセカル・ラウレ(一部にて登場した主人公メンバー)
  • ポンセカル・イルレ(地獄列車にて登場、相方はキャンディ)
  • ポンセカル・ドラッグ(ザハード軍の中隊長)

蓮家

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家主は塔ランク17位の「蓮閑雅」
蓮家というが、家主の子供は一人もおらず、全て家主の名付け親の子孫であり、家主自体は未婚女性。
しかし家主の能力を子孫達が受け継いでおり、ザハードとザハードの姫のように、名付け親に自分の力を分け与えたのではないかと推測される。
炎を扱う事に長けた家系。赤色のチゲナの花の家紋。
その炎は水で消す事はできないと言われている。
真田家と同じ女性を中心とし母系一族で、家門直系の女性にだけ受け継がれる技がある。
黒髪が特徴的な一族。
英訳では、Yeon Family。

  • 本拠地:???
  • 支配層:21F
  • 家主:蓮閑雅

蓮・ファミリー

  • 蓮梨花

ロー・ポー・ビア家

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操り師の技に長けた家系。神海魚や動物、人間まで操れる。
ただし操り師は技術自体はザハードが塔に入って来る前から存在した技術であり、
ロー・ポー・ビア家も塔に存在していた技術を習得したので家固有の能力はないという。
しかし、ロー・ポー・ビア家エリートたちの操り師としての力量は、一般的な操り師とは次元が異なるとされている。
23種の動物をモチーフにした分家があったが、そのうち3つは他の分家に吸収され、今の分家は20。
塔52階は一族の拠点の一つである「巣」がある。巣は、周辺のすべてのものを浮かせるほど強力な浮遊石があり、ハイランカーも特別な装置なしには近付きにくい。

ロー・ポー・ビア・ファミリー

支派長(ロー・ポー・ビア家最強戦力の1つ)

  • 支派長ロー・ポー・ビア・キリン(家主の代理が出来る一人、最上位調教師、ロバソンと並んで2トップ)
  • トカゲの支派-支派長ロー・ポー・ビア・ゴルロ(母艦副艦長、警備団長)
  • 蜘蛛の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ホワイトガーメント・ウィドウ(御三家、ハイランカー)
  • 蛇の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ヨラリー(同家門のユルによって操られる)
  • 灰色狼の支派-支派長ロー・ポー・ビア・エルババ
  • 灰色穴熊の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ウムチチ
  • 霜風熊の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ウィーウィー
  • キマイラの支派-支派長ロー・ポー・ビア・ラシュート
  • 亀の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ポココ

元支派長

  • ロー・ポー・ビア・ペルペル(肉弾戦は支派長の中でもトップ)
    現在はキリン軍に所属

支派長候補(ハッチリング)

  • 魚の支派ロー・ポー・ビア・ホーラン(ハッチリングのリーダー)
  • 蜘蛛の支派ロー・ポー・ビア・シカリウス
  • ウニ-支派ロー・ポー・ビア・キャンディディ
  • 支派長候補ロー・ポー・ビア・マイヤー

キリン軍

  • ロー・ポー・ビア・クダダ(セクシーガイ)
    支派長争いの敗者

支派長の関係者と思われる人

  • ロー・ポー・ビア・レパブブ(スナイパー、ランキング278位)
    支派長になりたい

野戦軍

  • 司令官ロー・ポー・ビア・ロバソン(キリンと並んで2トップ)
  • 副司令官ロー・ポー・ビア・カタン
  • 幹部ロー・ポー・ビア・カデデ
  • ロー・ポー・ビア・ローラ(リーリャルとシーリャルの母、ロバソンの娘)
  • ロー・ポー・ビア・リーリャル・ザハード(ザハードの姫)
  • ロー・ポー・ビア・シーリャル・ザハード(ザハードの姫)

ザハード関連

  • ロー・ポー・ビア・レン
    処断部隊
  • ロー・ポー・ビア・ハ(真田)・シャーチャ
    ザハード軍、第五軍団第一師団長

その他登場人物

  • ロー・ポー・ビア・トンボウ(上位ランカー)
    母艦のホテルの支配人

FUG

  • ロー・ポー・ビア・エレイン(シンボルは狼、真田ユタカに買収後は夜の協力)

既に死亡したキャラ

支派長

  • 梟の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ファディディ(御三家、通称大足フクロウ、ハイランカー)
    家主ポー・ビター・グストアンに殺される
  • 海馬の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ペルセウス(御三家、通称白馬、ハイランカー)
    家主ポー・ビター・グストアンに殺される
  • 風鳥の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ドココ(ハイランカー)
    クンの策略によってレパブブの銃弾で殺される
  • 緑長寿亀の支派-支派長ロー・ポー・ビア・ダンプ
    610話にてポー・ビダー・デュマに殺される。
  • 金鯉の支派-支派長ロー・ポー・ビポア・ジュー
    610話にてポー・ビダー・デュマに殺される。

元支派長の家系

  • ロー・ポー・ビア・ディディアーノ
    巣での戦闘でエヴァンケルに殺される

ハッチリング

  • 蛇の支派ロー・ポー・ビア・オラリー
    隊長によって殺される。

ザハード軍

第五軍団

  • ロー・ポー・ビア・ヤスーチャ(軍団長)
    トロイメライの攻撃で瀕死、ポー・ビターとの争いの中で息を引き取る。
  • ロー・ポー・ビア・フシーレ(第二師団長)
    巣にてキャットタワーで自爆して死亡
  • ロー・ポー・ビア・ハラーチャ(第三師団長)
    巣にてユハンに敗北して死亡

夜の結婚合戦編にて登場したメンツと反抗勢力の者達

  • ロー・ポー・ビア・メル
  • ロー・ポー・ビア・カヨップ
    外部者
  • イルナップ・ロパール(記者)
    襲撃してきた蛇の攻撃で死亡
  • ドラビ(FUGの一員)
  • フインヤ・エポ(ロー・ポー・ビアと境界を争う傭兵隊)
  • プリファ(ロー・ポー・ビアに侵略された獣人族)
  • ヘムスライム(ロー・ポー・ビアに守護獣を奪われた嘉門の娘)
  • ロクー(ロー・ポー・ビアに家門のリーダーをを殺害された)
    襲撃してきた蛇の攻撃で死亡

十家主たち

塔の王となったザハードと共に神之塔を登った偉大なる10人の戦士たちのことを指す。
ザハードが塔を登るのをやめた後、偉大なる戦士たちは子孫を従え、偉大なる十家主として君臨した。
十家主たちは長い年月を生きてきたため、あらゆる事に無関心・無感情になっていると言われており、
第二部194話でホアキンが父アリエ・ホーンに会ったとき、アリエがホアキンを見て「おまえは誰だ?」と言い放った逸話にも現れている。
(ホアキンは、直系子孫であり、その中でも天才と呼ばれる注目株だったのに、である)
その後、アリエ・ホーンは、自分の試験を受けに来たウレク・マジノの強さに感嘆し、自分が収める77Fを譲る程の行動力をみせた。
まだ選別者にもなってない息子より、塔で評判の他人のほうに関心がいくという、情に薄いエピソードである。
データ人間であったクン・エドアンも、十家主やザハードは塔を登るにつれ、他人への興味が消えていったという話をした。
総じて十家主は情に薄く、クン・エドアンや真田ユリンのように、自分たちの子供や子孫が争うさまにも無関心である事が多い。
第2部258話でユリがグストアンを見て「ポー・ビター家の家主は、現世に興味が多い..」と判断したように、十家主の多くは、塔の現状に無関心で、隠居状態にあるようだ。
原作者曰く、10家主は、ランキングシステムが実装される前から実在した人々であるため、実際の戦闘能力を推定することは困難だという。
さらに偉大な戦士のうち、Vとヘンドロック・ブラッドマダーだけは、 100階の守護者によって齎された不死の契約を結ばなかった。(その理由は不明)

十家門の真実

第二部240話でガラム・ザハードが明らかにしたところによると、ザハードと共に塔を登った者は、ザハードを入れて13人いたという。
当初は「十家門」も10ではなく「十二家門」となる予定だった。
だが、12人のうちの2人はザハードが塔を登るのをやめ、塔の王になると宣言したことに反発し離反し、情報統制の末に抹消された。
12人のうち10人はザハード側についたため、それが現在の十家門となった。
10家主vs離反した2人の内戦の余波を受け、紛争とそれに関わるすべての公的記録は抑圧された。
そもそも13月シリーズという、135Fへの鍵を13に分けて作った武器も、ザハードと12人の仲間が分けて持つためであり、
消されたアルレン・グレイスと通称" V "の二人もザハードの仲間だったといえる事になる。