月下翼松

Last-modified: 2023-10-18 (水) 01:39:41

月下翼松.png
塔の3大勢力の一つであるグループ。
塔の77Fを支配し、77Fの森に拠点を持つ。塔ランク9位の白蓮が率いる組織。
創立者は、ウレック・マジノと白蓮。塔の外に出る方法を探している。
現在は、ザハード王家と十家門さえ恐れるほどの勢力であり、ウィングツリーを持っているというだけでも、最上位のランカーと呼ばれる証拠となる。
ランキング4位のウレク・マジノが所属しているだけでも、ザハード王家と十家門において脅威である。
もちろんマジノを除いてもランキング9位の白蓮を筆頭としたランカー達が所属する集団であり、
第三部52話でザハード第4軍団の師団長クン・ハインド・ルチが、塔を完全に支配しているザハードと十家門と競うほどの力を持つ集団であるという。(もう一つの勢力は、工房。)

第一部から言及はされてきたが、21Fでのウレック・マジノとの戦い以外、月下翼松に関連する事件は起こらなかった。
ただ、第二部98話で、脱出を企てるジュ・ビオレ・グレイスのために「月下翼松」浮遊船が工房の試験場外でしばらく待機し、その後、月下翼松の秘密のリゾート地にビオレ達を滞在させていたこともあった。

真田ユリ・ザハードがクルダンから強奪してシビスに渡したウィングツリーの証票が夜に届いた事により、
夜は月下翼松に入ることができる資格を得ることになった。
第二部254話では、ウレック・マジノが直接夜を月下翼松にスカウトした。

活動

塔の外へ出る事を目的としているグループ。
同じ目標を持った者の集まりであるが、団体行動はなく個々が目的のために行動し、時に助け合っている。
77Fを単独支配しており、その影響力は大きい。
ザハードや十家門と敵対しているわけではないが、塔の現体制を維持したい
ザハード達の思想とは相対するため、何かと対立しやすい。

証票

月下翼松.jpg
団員たちは「ウイングツリー(Wing tree)」と呼ばれる証票を持っている。
力によって翼の数が違い、最上級は、白蓮とマジノの7翼。
ウイングツリーの証票は、月下翼松を結成する切っ掛けとなったマジノと白蓮の逸話から来ている。
ウィングツリーには選択システムがあり、翼が4つ以上あるメンバーは、ランカーまたは選別者をメンバーとして推薦でき、ウィングツリーの幹部が承認を行う。

月下翼松の創立

白蓮は神秘的な森で育ち、選別者として塔を登りランカーになった後も、その森で過ごしていた。
当時、塔を登っていたウレック・マジノはこの話を聞き森を訪ね、白蓮と知り合った。
このときウレックがした塔の外の世界の話を聞いて白蓮は、自分も塔の外の世界を見たいという夢を見る。
ウレックはランカーになると白蓮のもとを訪れ、一緒に塔の外を目指そうと誘う。
しかし、白蓮は森を離れられないと断った。これに胸を打たれたウレックは
「それなら、俺はこの森に翼をつける。この木々に翼をつけ、おまえが行く場所につれていく!」
それを聞いた白蓮はウレックが酒に酔って冗談を言っているのかと思ったが、ウレックは本当に雷のような声を出し森のすべてを吸いこんだ。
吸い込み圧縮した森を、箱に入れて白蓮にプレゼントした。
しかし、小さくなっても重量はそのままの森を白蓮は重すぎて運べなかったが、これは両者の友情の証となった。
箱に入った森は、ウレックが支配する77階に植え替えられ、以降ウレックは白蓮に支配権を譲渡し、噂を聞いたランカーたちが集まり月下翼松という組織が作られた。
月下翼松という名前は、この二人の逸話から取ったものであり、
月下翼松のマークが「ウイングツリー(翼の木)」とされたのもこのためである。

メンバー

  • 白蓮(団長・7翼)
  • ウレック・マジノ(副団長・7翼)
  • ユジェ(6翼)
  • マゼクス(5翼)
  • クン・ハツリング(4翼)
  • クルダン(3翼)
  • 氷苺
  • レロ・ロー
  • クォント・ブリッツ
  • 蓮雲
  • トールラン

協力者

その他

ザハードの姫である真田ユリ・ザハードは、正式な団員はないが、
第一部でユリが個人的な行動に月下翼松のメンバーが同行しているのをみるに正式な団員ではないだけで
月下翼松では、事実上の幹部扱いになっていると思える。
真田ユリ・ザハードは試験の階で会った二十五日目の夜にウィングツリーの証票を渡すよう頼んだが、様々な事情で8年間達成されなかった。
第二部の工房戦エピローグで、ようやく夜にウイングツリーの証票が届いた。


なお、第二部108話で月下翼松がリゾート地を経営しているという事実が明らかになった。


本物の月が見られない塔の中で「月下」という名前を付けた事は、とても意味があるのではないかと言われている。
塔の頂上で星をみたい少女のような…塔の外に出たいというウレックの意志が感じられる。

作中で二十五日目の夜に対して一番友好的な組織。
この陣営と親しいユリが夜に非常に強力的な事もあるがウレックも夜に直接月下翼松に入らないかと提案した。
また、作中で唯一、夜に対価なしで好意的な組織という点から読者からも評価が高い。