エンリュウ

人物紹介

経歴

ザハードが塔に王国を築いてから、初めてやってきた非選別者。
不滅と言われた塔の管理人を殺害し、一躍有名になった。塔ランク2位。
塔に来た非選別者のうち、安定、変化、革命、自由のうち「変化」を象徴する人物と言われている。
（王国を築き、塔に「安定」を敷いたザハードの歴史に“管理人殺害”という変化を投じた。）
当時流れた管理人の血と、エンリュウが扱う赤い神之水が合わさった光景に「赤い塔（Red Tower）」「赤い雨（Red Rain）」の異名を獲得した。
塔の管理人を殺した後の消息は不明である。
塔ランク1位のペンタミノムと揃って謎に包まれた人物。

第二部240話・241話で、初めてその姿が明らかになった。
43Fに突如現れたエンリュウの状況を見ると、まるで43階の空にドアを開けて入って来たようにみえる。

エンリュウが43階の管理人を殺害した理由は長らく不明だったが、ザハードがアルレン・グレイスの生活の地であった43階に自分の祭壇を築かせて冒涜したとして塔に現れたことが明らかになった。「偽の王」に従った人々が破滅を迎えると警告し、エンリュウはザハードの狂信者を全滅させ、激怒したフロアの管理人を殺し43Fを死のフロアにした。エンリュウが去った後、巨大なトゲがフロアに取り残された。これはザハードと十家主を殺すトゲとしFUGが回収に手を回し、今は4つに分割され、その一つをジュ・ビオレ・グレイスが宿している。
彼はとげを塔に届けた「神の使者」と言われている。
レロ・ローの言葉によると、エンリュウは神之水で生命を創ることもできたという。
この言葉のために、ファリョンと彼女が属する赤髪の魔女族は、赤髪であるエンリュウが作成した生命ではないかと推測されている。また、エンリュウを直接「視た」グラン・ドゥーザとグラン・ドゥーサはその後、未来を視る力を得ることになった。

性格

作中で未言及のため詳細不明。
43Fに現れたおり「偽りの王を信じる者だけがここに残り、死に直面する」と宣告し、逃げる者は追わなかったエピソードがある。

容姿

「赤い塔」という異名らしく神之水だけでなく、髪も目の色も真っ赤である。
ウェーブがかった短髪で、前髪が非常に長く、両目はほぼ隠れている。
原作者公認の塔で最高のハンサム。

能力

直接、登場はしていないため戦闘能力は言及されているのみだが、塔の王ザハードを上回る力を持っている。
エンリュウの最も注目すべきは、神之水の圧倒的なコントロール技術と言われている。
その力は管理人よりも優れており、塔の法則を破る「異端の」能力と評価された。
エンリュウが現れるだけで、そのエリアの神之水が赤くなる。
彼の神之水操作の技は非常に優れているため、神之水を使用して生命を創造できると噂されている。
これは、ウレック・マジノのような者でさえ達成できない偉業である。
放を9000個作成し、地上に槍のように降り注ぐ戦いをして、エンリュウを崇敬する人々は「赤い雨」と表現するという。
また、エンリュウは、塔の歴史で管理人を殺したことのある唯一の人物であり、これはSIUによれば、ザハードでさえ全力を尽くしても達成できないものであるため、この偉業はエンリュウを塔全体で2番目に強力な存在としてランクインさせた。

人間関係

余談

• 英訳ではEnryu
• 神之塔後期には、エンリュウが登場すると原作者が言及している。