《キャラクター》/【マザー】

Last-modified: 2020-03-06 (金) 11:12:43

1st

1stとFに登場した敵役キャラクターの一人。
全ての魔族を産み落とした始祖個体にして、彼らの盟主たる「滅びの聖母」である。

パーソナリティ

性別:女性
年齢:不詳
身長:不詳
使用武器:内蔵されたミサイル、魔法
好きなもの:(わらわのかわいい)ジーク、生物のいない世界
嫌いなもの:生物


設定において全次元に計9体いるとされる「マザー」のうちの1体。彼女はその中でも破壊の衝動に囚われ、一切の生きとし生けるものを鏖殺し無に帰すことを絶対の使命とする個体であり、それ故に「滅びの聖母」を自称する。
生命が存在する星を見つけると、手駒となる魔族を産み、彼らを侵攻させてその星を破壊し尽くし、それが完了すると産み落とした魔族(こどもたち)をも喰らい、文字通り全ての生命が絶えた星を後にして再び他の生命ある星を探して他の次元へ渡ってゆく。この方法によって彼女はこれまで幾つもの星と生命を滅亡に追いやっており、ジークたちが故郷と認識するヒアデスもその一つである。


本編での外観は機械と聖母像、そして昆虫の体節のような組織が複雑に絡まり合ったような姿だが、これは仮初めの姿に過ぎず、本質的には個別に分裂と増殖を繰り返すユニットが集合した「機械の塊」と捉えるのが正しい。*1

本編中での扱い

約1000年前、彼女は新たに滅びをもたらす星として惑星ファルガイアに目を付け、侵攻を開始。惑星環境修復のために開発されたユグドラシルシステムを取り込んで大量の魔族を産み落とす力を揮い守護獣エルゥ達を苦しめるも、彼らの決死の抵抗の前に敗れ、心臓を三つに分かたれて封印された。
しかし本編開始のおよそ3年前、心臓から切り離され休眠状態にあるマザーの本体部分である「繭」がアークティカに保管されていることを突き止めたジークフリードアルハザードアークティカ城?を襲撃。城を王国諸共滅ぼしこれを強奪する。
その後、封印の要であった守護獣像が全て破壊されたことで心臓の機能が戻り、彼女は1000年の時を越えて活動を再開。
が、彼女のファルガイア侵攻の真の目的が「征服」ではなく「破壊」であること、最終的には我が子であるジークたちをも喰らい亡き者とするつもりであったため、それを知ったナイトクォーターズの造反によってロディたちの手で倒され、その肉体を肉塊レベルにまで粉砕される。
だがマザーは元々「分裂と増殖を繰り返すユニットの集合体」であるが故に肉体を粉々にした程度では殺しきれず、さらにかつて取り込んだユグドラシルシステムの活用により、未だ機能停止に至っていなかった体組織の一部がジークフリードの内部に入り込み、ついには彼の肉体を乗っ取って「マザーフリード」として復活を遂げる。
本来の目的である「あらゆる生命の破壊」を実行するべくロディ一行に襲いかかるも敗北、ファルガイアを覆う闇も守護獣達と涙のかけらの共鳴によって払われ、彼女の野望は完膚無きまでに潰えることとなった。

F

外観と声が付いたこと以外、特に変更点は無し。

パーソナリティ

性別:女性
年齢:不詳
身長:620cm
好きなコドモ:(わらわの可愛い)ジーク
嫌いな破壊:相手を思いやった破壊行為
CV:来宮良子


目に見える無機的な部分が少なくなったため、1stに比べると生物寄りの印象を受ける。
尤も、生物皆殺しを至上命題とする彼女にとっては不本意な変更かもしれないが。

エネミーとしてのマザー

エネミーとしてはフォトスフィア?での「マザー」名義での戦闘と、マルドゥークでの「マザーフリード」名義での戦闘、計2回を戦うことになる。

1st

フォトスフィアでの1戦目は低確率ながら複数のマイナスステータスを誘発する「アルス・マグナ」と66%で麻痺を誘発する「ヘルメス・トリス・メギストス」が中心、稀に全体魔力攻撃「ネレゲイトハーロー」を使用。
ミスティック+ホワイトローブで全員にステータスロックをかけてしまえばアルス・マグナは全く怖くなくなるし、ヘルメス・トリス・メギストスも脅威度は半減する。
ステータスロックの効果が切れた時に備えてザックかセシリアにはブルーブレスレットを持たせておけば万一の時もリカバリーしやすいだろう。

  • 頻度こそ高くはないがマザーの通常攻撃はATP300という高い数値で行われるので油断は禁物。魔属性攻撃なのでセシリアはましょうのリングを装備して半減を狙うのもいいだろう。

マザーフリードとして戦う2戦目も傾向はほぼ同じだが、強化解除効果のある「ファティマの奇跡」を用いるなど面倒臭さではパワーアップしている。
インフェルノ?ダークレイ?など特殊な上級魔法も用いてくるが、こちらもハイ・リフレクトなど対抗手段が増えているので、そこまで脅威ではないだろう。
聖属性全体魔力攻撃「セイファート小宇宙」が結構痛いので、聖なるリングを装備しておくのがオススメ。ファティマの奇跡の被ダメージも減らせるので一石二鳥である。
ちなみにHPは40000。

F

Fでの戦闘ではお伴にアマデウス?を引き連れて登場。
アタックやショットで狙われるとアマデウスにカバーリングさせつつ、マザー本体はアルス・マグナファティマの奇跡で全体攻撃を行うという戦術を取ってくる。
アマデウスは全滅させてもマザーが「ウィンクルム・アニマエー?」で復活させるが、逆に言えば復活させることによってマザーの攻撃を一回潰すことができるので、適度に倒していけばこちらの被害を軽減することができる。
アルス・マグナとファティマの奇跡はどちらも属性攻撃であり、セイクリッドアイソレーターが有効。ただしアマデウスのディスペルで打ち消されることがあるので、過信は禁物。


マルドゥークでのマザーフリード戦はアマデウスが青くなって4体に増えているが、殆どやることは同じ。
アマデウスのマイナスステータス攻撃をステータスロックで防ぎ、1戦目同様属性攻撃に対して防備を固めれば負けの目はほぼ無くなる。唯一「セイファート小宇宙」だけは無属性なので、気になるならプロテクトも使っておくとよい。
なお、マザーフリードからはEx.ファイルキーが盗める。ジェーンがいるなら忘れずに頂戴しておこう。

余談

「魔族の母」としてマザーの名を冠する存在は、1st・Fに登場した個体を含めて全宇宙に9体おり、各々異なる意思と能力を備えているとされている。*2
他の8体がいかなる存在で、どのような行動原理の下に動いているかは今のところ不明。中には彼女のような精神生命体もいるのかもしれない。
尤もその場合、肉体が無いのにどうやって他に魔族を殖やしていくのかという疑問が出てくるわけだが。


*1 『ワイルドアームズ 公式ガイドブック』
*2 『アルターコード:F コンプリートガイド』P575