フランス RankIII 駆逐戦車 ARL-44
概要
ランクⅢ版のティーガーII(H)?の様な車両で、フランスにしては厚めの装甲と全周旋回砲塔を備えるというどちらかと言えば重戦車的な駆逐戦車。
主砲の90mm砲は口径が同じアメリカ駆逐戦車M36 対戦車自走砲のAP弾より高い貫通力を誇る。
車両情報(v2.25.0)
必要経費
| 必要小隊レベル | 5 |
|---|
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 24.0 |
| 俯角/仰角(°) | -10/20 |
| リロード速度(秒) | 9.5 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 120 / 50 / 35 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 110 / 30 / 30 |
| 重量(t) | 50.0 |
| エンジン出力(hp) | 1,145 |
| 2,500rpm | |
| 最高速度(km/h) | 41 |
| 実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
| 視界(%) | 150 |
| 乗員数(人) | 5 |
武装
| 名称 | 搭載弾薬数 | |
|---|---|---|
| 主砲 | 90mm SA45 cannon | 43 |
| 機銃 | 7.5mm MAC 31 machine gun | 5000 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
| 90 mm SA45 | 90 mm Obus de rupture | APC | 10.6 | - | 1000 | 215 | 212 | 201 | 188 | 175 | 163 |
| 90 mm Obus de explosif | HE | 11.3 | 945 | 700 | 13 | ||||||
小隊ツリー
| 前車両 | E.B.R. (1951) |
|---|---|
| 次車両 | M4A1 (FL10) |
解説
ARL-44 (ACL-1)の量産型であり、威力のある90mm砲を搭載している。
特徴
【火力】
RankⅥのAMX M4が装備する90mm SA45 戦車砲を搭載しており、初期砲弾の最大貫徹力は215mmとランクⅢとしては過剰とも言える貫徹力と威力を持つ。そのため格上のティーガーⅠの垂直装甲を簡単に貫徹することが出来る。しかしAPCは距離減衰が起きやすく非貫通を起こしやすいので遠距離には苦労する。
そしてフランスお決まりの無炸薬である。なので敵の弾薬庫や燃料タンクの配置を知っておくとワンパン確率が上がるだろう。まぁそこが抜けるっていう表示でも非貫通になったりした挙句砲塔抜かれて返り討ちにあったりするけど
【防御】
ARL-44 (ACL-1)より車体装甲は倍増され、砲塔正面装甲も110mmに統一されたが、とりあえず誰にでも抜かれると思っていい。車体正面は傾斜込みで170mm程あるが、如何せん柔らかめの砲塔がバスバス抜かれ、炸薬入りの砲弾に貫通されると砲塔後部の弾薬庫に直撃して死ぬ。特にネックなのが側面装甲の配置で、昼飯の角度を取ると抜かれたり、車体右側(はみ出ている部分)の弾薬庫に直撃して爆散する。昼飯の角度を取る場合は遮蔽物で側面を隠そう。
また、一撃で吹き飛ぶ一蓮托生連帯責任なEBRと異なり、本車両では砲手と操縦手が逝きやすい。結果一瞬の判断ミスで「敵が油断してるのに撃てない」、「下がりたいのに下がれない」といったことがとっても起きやすい。そういう意味では一思いに爆散するEBRよりじりじりといたぶられるARLの方がストレスが貯まるのは筆者だけだろうか...()
くれぐれも慎重な操作を心がけよう。
【機動性】
重戦車(駆逐戦車)としてはまずまずである。後退速度が-8km/hしか出ないのが難点だが、それ以外は特にこれといった不満点はない。なお、車体は10km/h程出してから旋回するとグルグル回転できる。
【総評】
EBRを乗り越えた先にいるスバラシイ重駆逐戦車ARLと思ってやってきた方には残念だが「防御力は上がったもののそれ相応に下がった機動性」、「車体の装甲はなんとかしのげるが肝心な砲塔装甲が貧弱」と相対的な強さ的にはEBRと大して変わらない気さえする。また図体がなかなかでかいので悪目立ちしやすい。砲塔がペラペラなのも知ってる人は知っているのでできるだけ1on1で攻撃を受けずに攻撃することが重要だ。
まぁ重駆逐戦車だし、装甲とか期待してはいけない。
史実
「75mm砲を装備した30tクラスの先進的な戦車」というコンセプトの基、一応の完成をみたARL-44であったが、試作車の性能に軍部は満足しなかった。重戦車として開発されたARL-44であったが装甲は60mmしかなく、主砲の75mm砲も重戦車にしては些か威力が不足していると考えられ、「これなら供与されたM4シャーマンと同等かむしろシャーマンの方がマシ」とされてしまった。
そこで、より重戦車らしい性能にする為、装甲は正面120mmにまで増加され、主砲は艦載砲を元にした新型90mm砲が開発されて新設計の砲塔に載せられた。こうして生まれたのが本車である。正式採用され量産されたのはこのタイプであり、ARL-44と言えばこのタイプの事を言う。
しかし、この改良はARL-44の寿命を縮めることとなる。重装甲・重武装化による重量増大に本車の貧弱な足回りが悲鳴をあげたのである。ARL-44の足回りは第二次大戦の時点で旧式と化していたB1重戦車の設計の流用であり、既に改良前の時点から重量オーバーであったがこの改良がトドメとなった。
結局、量産されたのは60両にとどまり、公的な場に現れたのは1951年の革命記念日パレードの一回のみである。
車両自体の評価は散々であるが、ARL-44の開発で得た知識と経験はその後のフランスの戦車開発に活かされて行くことになり、開発意義はあったとされる。しかし、経験が活かされたはずのAMX-50は「重量増大による旧弊な足回りの不具合」という全く同じ問題を起こしている。オカシイネ
小ネタ
史実の通り本車は重戦車であり性能も重戦車らしいものとなっているのだが…なぜか駆逐戦車になっている。オカシイネ
実は1950年に再分類を受け駆逐戦車へと変更されている。恐らくGaijinもこれを基に駆逐戦車に分類したのであろう。
外部リンク
コメント
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