Charioteer Mk VII

Last-modified: 2025-08-16 (土) 09:40:12

イギリス RankV 中戦車 Charioteer Mk Ⅶ

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概要

イベント【ACES HIGH】にて実装された軍票ガチャ限定車両。
RankⅤ車両にしてFV4202と同じ主砲が使用可能だが、全体的な防御力はRankⅡのアヴェンジャーと大差ない。

機体情報(v1.17.1.14)

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)28.6
俯角/仰角(°)-5/10
リロード速度(秒)
(スキルMAX)
6.3
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
64 / 46 / 33
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
30 / 30 / 30
重量(t)30.0
エンジン出力(hp)600
2,550rpm
最高速度(km/h)62/-4
視界(%)119
乗員数(人)3

武装

名称搭載数弾薬数
主砲84 mm 20pdr OQF Mk.I cannon163
機銃7.62 mm L3A1 machine gun13600

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m
84 mm
20pdr OQF Mk.I
Mk.1 ShellAPCBC9.1-1,000239236222206192
Mk.1 ShellHE7.51.1360015
Mk.3 ShotAPDS3.22-1,433385381364344325
 

発煙弾

砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
範囲
(m)
発動
時間
(秒)
継続
時間
(s)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
距離10~1500m
20pdr Shell SS Mk.1Smoke10.13509520251-

装備

設置場所装備名説明
車体外部装甲後部に20mmの予備履帯
内部動力部と搭乗員区画の間に
5mmの構造用鋼
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る

小隊ツリー

前車両G6
次車両Ratel 90

解説

性質としては一言で言ってしまえば『オードナンス 84mm 20ポンド砲を搭載したクロムウェル』と言えよう。装甲面、機動性に関してはクロムウェル Vをほぼ踏襲している。その分新しく得た火力に関しては圧倒的という他なく、APDSは高初速且つ384mmと非常に高い貫徹力を持ち、ティー?ガーII?T95等と言った重装甲戦車の正面すらも貫徹可能となっている。ただし搭乗員の減少とクロムウェル車体にこの砲塔を載せた結果、後述する通りあまりに致命的な弱点を抱える事となってしまっている。

特徴



【火力】
RankⅥのFV4202センチュリオン Action Ⅹの主砲とと同等品である84 mm 20pdr OQF Mk.I砲を搭載しており、最大貫徹力は285mmとRankⅤ車両としては規格外の貫徹力を有しており、遭遇する戦車全ての正面装甲を貫徹できるだろう。しかし本車はイギリス戦車毎度の如く炸薬入りの砲弾はHE以外にはないため、弾薬庫や搭乗員等を的確に狙うスキルが要求される。


【防御】
前述の通りそんなものはない。比喩でも何でもなくペラッペラである。
車体はRankIクロムウェル Ⅴから変更がない。それどころか車体機銃が取り外されいかにも狙ってくれと言わんばかりの鋳造延鋼板で覆われるようになり、その箇所はたったの32mmしかないためむしろ悪化していると言えよう。砲塔もまた同様にペラペラでたったの30mmしかない。
だがこれらはまだ可愛いものである。まずは本車両の首元をよく見て貰いたい。何か違和感がないだろうか?そう、ターレットリングが露出しているのである。察しの良い戦車兵はお気づきかもしれないが、これが最大の弱点である。
ターレットリングの装甲値は14mmである。なんとここは重機関銃でさっくりと抜けてしまうのだ。7mmクラスであれば問題はないのだが、M2 ブローニングやDShkなど12mmクラスに撃たれたらひとたまりもない。また搭乗員が3名に減っているのがここで響いており、搭乗員3人中2人が砲塔内部に居るため、首元を12.7mmクラスで一撫でされればもれなくデスを貰うこととなる。


【機動性】
84mmという大型の砲を搭載したにも関わらず装甲を犠牲にし徹底的に減量を行った結果、重量はその見た目に反して30.0tで済んでいる。出力重量比は38.1 hp/tと戦中の中戦車系統としてみるとかなりの高さを誇っておりストレスを感じることは無いだろう。なお書くまでもないかもしれないが後退速度は相変わらずの-4km/hである。後退の二文字は存在しないと思おう。

史実

クリックで解説

1950年代初頭イギリス陸軍は王立装甲軍団に新型の20ポンド砲を付与した火力の増強を望んでいた。
というのも、イギリス陸軍が保有していたコメット巡航戦車、チャレンジャー巡航戦車では来るべくソ連戦車(IS-3等)に対する優位性は見いだせず、新型のセンチュリオン主力戦車の本格的な生産ラインが整っていなかったため、仮に有事の際に前線に送れる増援は数はあれど戦中に作られたクロムウェルが大半を占めていたため圧倒的力不足感は否定できなかった。
「じゃあ、これ余ってるし足もあるから改装して20ポンド砲のっけたらええやん」って発想の元にできたのが本車である。
当初クロムウェルの発展型であるチャレンジャーおよび派生型であるアヴェンジャー駆逐戦車が選定されていたが数がなかったため、クロムウェルに変更されている。
この決定に基づき、車体機関銃を撤去したクロムウェルの車体に20ポンド砲を装備した新型砲塔を搭載した暫定的新型車両が開発され、1952年に完成しFV4101の型式番号を与えられた。当初はクロムウェル重対戦車砲(Cromwell Heavy Anti-tank Gun)の呼称が与えられたこの車両は、後にチャリオティア駆逐戦車(Charioteer tank destroyer)もしくは中型戦車チャリオティア(Tank Medium, Charioteer)と称された。
因みにイギリスでは足りないものはあり合わせて作るゲテモノ斬新な発想はイギリスでは普通であり、今回もチャーチル・ガン・キャリアーなどとほぼ同じ理由でできている。

既存の物を改装するだけなので工程としては順調であったが、いざ実用試験すると問題が露呈し始めた。
まず、20ポンドという火力でありながら、当然重量も重たい、しかし機動力は捨てられないので装甲を削るというまるで零戦のような思想で作られたため装甲の薄さは一番に挙げられた
次いで専用の砲塔は、車長用展望塔を持たず、外部視察装置の数が少ない上に配置が不十分で、更に主砲発砲時の発射煙と砲口衝撃波によって巻き上げられる土埃が酷く、砲手席において照準器を覗いている限り周辺視界が取れない。そのため車長は車内で指揮や周囲確認ができないため砲撃戦には車外から出て直接視界で行う必要があった。
乗員も3~4人と少なく、特に装填手は20ポンド砲の手動装填、ラジオの調節、主砲同軸機銃の装弾/不具合発生時の対応とブラック企業顔負けの重労働を強いられた。
更に大型の砲塔でありながら、車体からしたら20ポンド砲なんて規格外の物のため車内に余裕がなく25発しか砲弾が積めなかったため継戦能力は低かった。
総じて、機動性と攻撃力に優れるが、防御力と戦闘継続能力に劣っている車両であり、戦時急造ならばともかく、ある程度の余裕がある状況下で戦力として配備するには予備車両の再利用としても費用対効果が低い、と結論されている。
そのため、当初の予定とは異なり1953年よりイギリスの予備役部隊であるイギリス国防義勇軍部隊だけに配備されて使用された。国防義勇軍での使用期間も短く、1956年より配備部隊からの引き揚げが行われ、順次外国に売却されてオーストリア、フィンランド、ヨルダンとレバノンにて装備、運用された。

小ネタ

プラモデル

日本のフジミ模型の1/44モデルは「イギリス戦車 コマンダー(BRITISH TANK Commander)」の商品名で発売されていた。

外部リンク

WarThunder公式英語Wiki

コメント

【注意事項】

  • 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。

  • こいつクッソウザくて草 ちょこまかちょこまか動き回って腹立つわ -- 2024-10-16 (水) 08:43:16
  • 致命傷になりかねない主砲とすばしっこい機動力の割にランク不相応な装甲ととんでもない遅さの後退速度とかこれ蚊じゃねぇか -- 2024-10-22 (火) 21:36:19
  • ティアⅠ未満の装甲に、無炸薬と後退鈍足…弱い(確信) -- 2024-11-01 (金) 20:11:52
  • 幸い貫徹力高いしモジュール破壊で活躍できる。(初撃で砲手殺らないと後退遅いし反撃食らうけどね) -- 2025-04-01 (火) 17:49:01
  • さも重戦車で弾ガンガン弾きますみたいなツラしてる癖に本当はカスみたいな装甲しか無い車両 -- 2025-05-24 (土) 12:34:43

*1 爆薬量はTNT換算