アメリカ RankIV 重戦車 M4A3E2 シャーマン ジャンボ 突撃戦車 "Cobra King"
概要
アメリカのランクIV課金重戦車。バストーニュにて激しい戦闘をくぐり抜け、敵に包囲されていた米軍の救援に一早く駆け付けたシャーマンジャンボがモデル。
必要経費
| 車両購入費(GE) | 4,290 |
|---|
報酬・修理
| SL倍率 | 3.8 |
|---|---|
| RP倍率 | 5.1 |
| 修理費用 | 4 |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 34.3 |
| 俯角/仰角(°) | -10/25 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 一軸 / 25 |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 101 / 76 / 38 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 177 / 152 / 152 |
| 重量(t) | 37.8 |
| エンジン出力(hp) | 500 |
| 2,600rpm | |
| 最高速度(km/h) | 39/-5 |
| 視界(%) | 121 |
| 乗員数(人) | 5 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 75 mm M3 cannon | 1 | 104 |
| 機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 600 |
| 機銃 | 7.62 mm M1919A4 machine gun | 1 | 3000 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | ||||||
| 75 mm M3 | M72 shot | AP | 6.3 | - | 619 | 91 | 88 | 78 | 67 | 57 |
| M48 shell | HE | 6.3 | 666 | 463 | 10 | |||||
| M61 shot | APCBC | 6.79 | 63.7 | 619 | 104 | 102 | 93 | 84 | 75 | |
| T45 shot | APCR | 3.81 | - | 868 | 139 | 135 | 121 | 105 | 91 | |
発煙弾
| 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 範囲 (m) | 発動 時間 (秒) | 継続 時間 (s) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離10~1500m | ||||||||||||
| M89 | Smoke | 3.0 | 50 | 9 | 5 | 20 | 259 | - | ||||
解説
特徴
ランク比で異常な程の重装甲と貧弱な砲を特徴とする、装甲に特化した究極の格下イジメ戦車である。
同格以下相手なら装甲を生かしてゴリ押しするスタイルで無双も可能。一方で、格上に対しては火力が貧弱すぎるので上手く急所を狙っていかないと厳しい。意外と弱点も多いので装甲を過信しすぎないよう気を付けよう。
【火力】
貧弱の一言。同ランクのM4A2と同じ75mm M3砲であり、M4A1からAPCRが使えるようになった程度でしかない。
AP弾はアメリカお馴染みの被帽も炸薬もないただの鉄の塊で、至近距離でも貫徹力が91mmしかなく、このランク帯では話にならない。どのくらい話にならないかと言うと、パンターやティーガーの正面装甲…は当然のこと、側面装甲やキューポラすら貫徹できない(貫徹しても重大な加害を与えられない)。むろん格下や軽戦車であっても打撃を加えられないことが往々にしてある。
APCBCは最大104mmで被帽も炸薬あるので遥かにマシであり、基本的にこれが普段使い用の弾になる。しかしそれでもこの貫徹力では戦えない相手が多く辛い。
APCRは貫徹力が最大139mmあるので、重装甲の相手にもどうにか対抗できるようになる。ただしAPCRも一見すると優秀だが、加害力は初期弾よりさらに貧弱な上、表記されている数値とは裏腹に傾斜装甲に極端に弱く非常に弾かれやすい為、主軸にする弾にはあまり向いていない。M61弾ではどうしようもない相手への備えとして少量持っておき、撃つ際も過信せずにしっかり垂直部分を狙おう。
機銃は同軸機銃7.62mmと砲塔上部の12.7mmが使用可能。
【防御】
本車は、このゲーム中のシャーマン戦車の中では最も砲塔の装甲が分厚く、天板部を除き最低でも152mmもある。さらに車体正面は車体装甲63mm+増加装甲38mmで約100mmの基本厚に加えて約45度近い傾斜があり、実質142mm前後もの厚さを誇っているため、同格以下の相手は100m以上の距離から、下手すると密着状態からでも本車を正面から貫通する事は不可能に近い。また、車体下部には増加装甲は無いが、いずれも110mmの厚さを超える上に曲面なので垂直に命中させるのが難しく、もし抜いてもその奥の変速機をさらに抜く必要がある。本車を正面から撃破するには、細かな弱点に対して、それぞれに対応した弾をうまく当てなければいけない。
正面における弱点
基本的に正面なら無類の硬さを誇る本車だが、一応と言うべきか弱点も存在する。弱点の小ささはWT史上最高ではなかろうか
- 砲塔上部:防盾上は25mm、キューポラは51mmしかない。被弾面積が少なく傾斜もあるため跳弾しやすいが、少し高い所から撃たれたり、真正面からでも油断していると意外と刺さってきたりしてここから撃破される事も多い。炸薬入り砲弾でキューポラを狙うのが最も容易い手段であると言えるかもしれない。
- 車体上面:他のシャーマン同様19.5mmしかなく、大口径榴弾を砲塔に食らうと貫通して一撃で撃破されることも。また、上から飛んでくる支援砲撃も普通に貫通する。
- 車体機銃部:この部分だけ増加装甲がなく63.5mmの1枚装甲。最も脆弱な部分であり、特に近距離戦でよく撃たれることが多いので注意。といっても相手からすれば非常に小さいので動いていればかなり狙いづらく、加害力が低い弾だと機銃手を倒すだけに留まる事もあるので、ただの徹甲弾しか持っていない状況で本車に遭遇した際に他の箇所がどうしても抜けない時の最終手段である。
- 履帯内側:38mmと側面部分で一番薄い。厳密には側面の弱点だが、正面からも少し角度をつけただけで見えてしまう。跳弾しやすかったり履帯に当たり判定を吸われたりするが、砲や弾種次第では一番撃ちやすい。
- 履帯上:履帯上の車体底面はなんと9.5mmと最薄。ドイツ75mm砲の榴弾でも抜かれる。また支援砲撃の至近弾の爆風や、地面や履帯内側で跳弾した弾もたやすく貫通する。榴弾を撃ってくる相手は少ないが、支援砲撃には特に注意。
といった感じで意外と弱点も多いが、その多くは小さく、車体にある物はハルダウンしてしまえば大方はカバーできる。ただし支援砲撃は橋の下などにいない限りどうすることもできないので、最初の散発的な観測射撃の内にできるだけ素早く退避しよう。
車体側面も76mmというKV-1 (ZiS-5)並みの厚さがあり、浅い昼飯豚飯をすると手に負えなくなる。しかし、広範囲が垂直で履帯ガードも期待できないというシャーマン系共通の弱点を受け継いでおり、さらに履帯裏に至っては「正面における弱点」でも触れた通り38mmと薄く、普通に昼飯豚飯をしてしまうとそこを簡単に撃ち抜かれてしまうため絶対に深い昼飯をしてはいけない。
その他、砲塔と車体の間には微細な隙間があるので、装甲に甘えて20mm以下の機関砲や機銃を近距離でいつまでも浴び続けているとごく稀に入ってきてしまう事がある。
装甲の重さのせいで機動性が悪いので、より確実に本車を倒す方法は大口径砲や格上の砲を持ってきてしっかり当てる事、および横から車体を撃つ事である。
【機動性】
普通のシャーマンよりも重量があるため最高速度は35km/hと遅いが、加速と操作性は良好。後進はあいかわらず4km/hと遅い。
史実
1944年12月から翌年1月にかけて起きたバストーニュの戦いにおいて、バストーニュの米軍救援のため駆けつけたアメリカ第3軍(ジョージ・パットン将軍)第4機甲師団第37戦車大隊(隊長クレイトン・エイブラムス中佐)の先鋒となったC中隊(隊長チャールズ・バーガス中尉)の戦車。車体番号3083084。
バストーニュへの進撃に辺り、五台の戦車と一台のハーフトラックを持って進撃したが、ドイツ軍の激しい砲撃と敷設されていた地雷により、目的地に辿り着いた時にはこのコブラ・キング号ともう一台のシャーマン中戦車のたった二両のみになっていたという。
C中隊所属であるためCが頭文字となるよう*2「Cobra King」と名付けられている。 バストーニュ一番乗り!
実はこの戦車にまつわる話には続きがある
バストーニュ解放後の1945年3月26日、第三軍のジョージ・パットン中将直々の命令により第4機甲師団から抽出して編成されたタスクフォース・バウム(隊長はエイブラハム・バーム大尉。総員314名)の一員としてドイツ軍の防衛線を突破して敵地にあるドイツ軍の捕虜収容所キャンプ(Oflag XIII-B)に収容された300名と予想される連合軍捕虜(実際は1400人。米軍側の情報取集が杜撰すぎてキャンプの位置すら分からない状態で任務にあたった。)を救出する任務に参加する。防衛線を突破する際に激しい抵抗に遭遇するが、なんとか捕虜収容所キャンプにたどり着いた。到着後、タスクフォース・バウムは一部の捕虜を解放するが、増援にやってきたドイツ軍に包囲されてしまい全滅、コブラ・キング号も集中砲火を浴びて被弾炎上した。作戦の結果としては米軍の惨敗で、314人居たタスクフォース・バウムのうち自軍陣地に戻れたのは35人だけだった。残り279人のうち、32名が戦死、残りは捕虜又は行方不明となった。
ちなみにこの捕虜収容所にはジョージ・パットン中将の義理の息子であり北アフリカ戦線で捕虜になったジョン・K・ウォルター中佐が収容されており、この任務の正当性について議論が巻き起こった。
もしパットンがそのことを知っていた場合、作戦を実行できる自身の地位を利用して自分の義理の息子を助ける為、つまり私的な理由で独断で部隊を派遣し、全滅させたということになる。本人が知っていたかどうかは不明だが、キャンプ収容者とタスクフォース・バウムの隊員はパットンはそれを知っていたと考えていた。
どちらにせよ独断で作戦を実行し部隊を全滅させたパットンに対しアイゼンハワー連合遠征軍最高司令官は大激怒、彼を一層嫌うことになる。
そして約60年後の2004年、ドイツのヴィッセルに眠る一つのM4A3E2をChaplain Keith Goode氏が興味を持つことがきっかけで、実はそのM4A3E2がコブラ・キング号であることが判明した。その後修復を経て、今はアメリカに保管されている。
外部リンク
コメント
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- この子、市街地なら化けるな。主砲のせいで遠距離戦は難しいけど、装甲活かして、敵の初弾弾きつつ、一発打ちながらM2で履帯切って二発目で倒せるようになるとキル量産できる。厄介なのは虎で正面向いてても抜きずらいから、砲身割る→両履帯切る→側面回って倒すってことになるから大変。パンターは正面抜いてくるから注意! -- 2024-12-10 (火) 09:36:02
- これが重戦車ってマジですか…?? -- 2025-02-10 (月) 18:15:09
- よくいるパンターとかティーガー2(P)が正面装甲抜いてくるから怖い -- 2025-03-11 (火) 23:58:13
- シャーマンのくせに生意気な... -- 2025-09-13 (土) 23:15:21
