イタリア RankVIII/Ⅸ 自走式対空砲 Sistema Italiano Difesa Aerea Mobile
概要
新たに追加されたイタリアの対空車両。
同じ小隊のミサイル車両であるM113A1と同型車体だがあちらより機動力に劣り浮行能力も備えていない。
車両情報(v2.7.0.25)
必要経費
必要小隊レベル | 15 |
---|
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 90.0 |
俯角/仰角(°) | -5/87 |
リロード速度(秒) | 1.0 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / 75 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 38 / 44 / 38 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 38 / 25 / 25 |
船体崩壊 | 無 |
重量(t) | 14.3 |
エンジン出力(hp) | 404 |
2,800rpm | |
最高速度(km/h) | 70 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -17 |
視界(%) | 122 |
乗員数(人) | 3 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 25 mm Oerlikon KBA cannon | 4 | 660 |
弾薬*1
名称 | ベルト名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
25 mm Oerlikon KBA | M792 | HEI-T* | 0.19 | 54.4 | 1,100 | 3 | |||||
M791 | APDS | 0.13 | - | 1,330 | 80 | 78 | 73 | 66 | 60 | 55 | |
Universal | HEI-T/HEI-T/APDS | 0.19 | 54.4 | 1,330 | 80 | 78 | 73 | 66 | 60 | 55 |
弾種
名称 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||
HEI-T* | 0.19 | 54.4 | 1,100 | 3 | |||||
APDS | 0.13 | - | 1,330 | 80 | 78 | 73 | 66 | 60 | 55 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
---|---|---|
車体 | 外部装甲 | 正面一部に15mmの履帯装甲 |
主砲 | 二軸スタビライザー | 移動中の砲の垂直と水平方向への揺れを軽減 |
搭乗員
搭乗員名 | 説明 |
---|---|
砲手 | 装填手の役割を兼用する |
小隊ツリー
前車両 | M113A1 (TOW) |
---|---|
VBC(PT2) | |
次車両 | - |
解説
特徴
25mm機関砲を4門により高い瞬間火力を叩き出す戦後対空車両。
優秀な射撃レートと砲門の多さの割に搭載弾数は少なめなので弾切れには注意しよう。
【火力】
素直な弾道・充実の炸薬量・高い射撃レート・砲門数4門…と弾数以外はとても優秀である。
しかしHEI-Tは距離2800mで炸裂してしまうためどれだけ頑張っても2800mより先の敵機は落とせない。
貫徹力に秀でたAPDSも使用可能だが60発しか搭載できないため注意。
RankⅨVCC-80/60小隊のSIDAM 25でのみ新たにUniversalという弾薬ベルトが使用可能であり、このベルトには3発に1発APDSが入っているため最大200発のAPDSを発射可能である。
【防御】
12.7mmクラスの掃射なら耐えられる程度、敵戦車に狙われないように立ち回る必要がある。
【機動性】
M113A1と同じ車体を使用しているものの対空用ターレットや弾薬などの重装備により動きは全体的に重い。
重量増加のためかM113A1にはあった浮行能力は失われている。
史実
SIDAM25対空自走砲は、イタリア陸軍の要求に沿ってオート・メラーラ社が開発した近接対空火器システムである。
試作システムの技術試験が開始されたのは1983年のことで、1986年には最終試験へと進んでいる。
生産型砲塔の製作は1988年から始められ、1989年には最初の生産型システムがイタリア陸軍に配備されている。
現在までに、275両のSIDAM25対空自走砲がイタリア陸軍向けに生産されたと見られている。
システムのメインとなる砲塔は、防弾アルミ板の溶接構造で1名が搭乗する。
搭載される機関砲はエリコン・イタリアーナ社製の80口径25mm対空機関砲KBA-Bで、砲塔の左右に各2門ずつ合計4門を外装式に搭載する。
機関砲カバーの側面には排莢用のハッチが設けられており、射撃時にはこれを開いて排莢を行うようになっている。
25mm対空機関砲の発射速度は1門当たり600発/分で、4門合計で2,400発/分にも達する。
射撃モードは単発、連発、そして15発または25発のバースト射撃を選択できる。
最大射程は約2,500m、有効射程は2,000mとされている。
砲塔は全周旋回が可能で、旋回速度は最大で120度/秒となっている。
機関砲の俯仰角は-5~+87度となっており、俯仰速度は最大で100度/秒となっている。
即用弾として、2秒バースト8回分に相当する600発のHEI(焼夷榴弾)を搭載している。
また4門の機関砲の内2門にはデュアル・フィード機構が備えられており、地上目標用のAPDS(装弾筒付徹甲弾)とHEIの給弾切り替えが可能となっている。
このため、HEIとは別にAPDSの即用弾30発を搭載している。
砲塔には低光量TVによる照準装置が備えられており、目標を自動的に追尾する能力を持っている。
この他にディジタル射撃統制コンピューターに接続されたレーザー測遠機を装備しているが、全天候能力は持っていない。
イタリア陸軍ではこのSIDAM25砲塔システムを、アメリカ製のM113装甲兵員輸送車の車体に搭載して運用している。
車体のレイアウトは基本的にM113装甲兵員輸送車のものが踏襲されており、車体上面中央部に25mm機関砲4門を装備する全周旋回式砲塔が搭載されている。
乗員は3名で車長は砲塔に、砲手は車体後部の兵員室に設けられた砲手席に乗る。
車体前部左側には操縦手席があり、前部右側にはパワーパックが収められている。
操縦手席の後方、車体左側には補助動力装置が搭載され、右側には射撃統制コンピューター、TV追尾用電子装置、無線機等が置かれており、一番後ろ寄りには砲手用コンソールが置かれている。
もちろんM113装甲兵員輸送車だけではなく、国産のVCC-80歩兵戦闘車やC13装甲兵員輸送車といった車両にも容易に搭載することができる。
小ネタ
本家のイタリアツリーの前車両はカエル号である。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- こいつ装填が早いから占領済みの拠点で構えてると無限にAPDS打てる -- 2024-11-05 (火) 10:02:59