ソ連 RankVI 中戦車 T-44-122
概要
T-44の初期試作型の一つ。
装甲が薄くなっている代わりにIS-2と同じ122mm砲を搭載しており、圧倒的な火力を軽戦車並の快速で振り回すことができる。
車両情報
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 25.0 |
俯角/仰角(°) | -5/18 |
リロード速度(秒) | 23.3 |
スタビライザー / 維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 75 / 75 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 110 / 80 / 75 |
重量(t) | 31.8 |
エンジン出力(hp) | 954 |
2,050rpm | |
最高速度(km/h) | 67 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 83 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 122mm D-25-44T cannon | 1 | 24 |
機銃 | 7.62mm DT machine gun | 1 | 1890 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
122 mm D-25-44T | BR-471 | APHE | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 201 | 182 | 161 | 143 | 127 |
BR-471B | APHEBC | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 203 | 191 | 178 | 166 | 155 | |
OF-471 | HE | 25.0 | 3,600 | 795 | 37 |
小隊ツリー
解説
特徴
T-44の主砲を122mm砲に換装した、重戦車の火力と中戦車の機動力を併せ持った戦車である。
同じプレミアム中戦車としてT-34-100と比較されることが多いが、性質が全く異なるので自分にあった方を買おう。
【火力】
IS-2で本砲に触れた同志達なら分かるだろうが、圧倒的である。
しかしこの小さな戦車にこの122mmという巨砲はどう見ても無理がある。当然、装填速度はIS-2よりもさらに低下。23秒以上と、装甲も加味するととても撃ち合いの出来るものではない。先手必勝、一撃で仕留めるように心がけよう。
なお、IS-2が俯角は-3°とかとれないのに対して本車は-5°とれる。些細な差だがこれまでの122mm砲搭載車では無理だった痒い所に手が届くようになった点は特筆すべきだろう。
【防御】
ベースはT-44だが、T-44より装甲がそれぞれ10mmずつ薄くなっており(車体側面と砲塔後部は変わらない)、T-44よりかなり撃たれ弱い。
ちょっとした障害物や起伏でも隠れることができる車高の低さを武器にして、装甲の薄さを補おう。しかしソ連戦車の例に漏れずあまり俯角が取れない。これは車高が低いことと相性が悪く、今度はちょっとした起伏でも撃てなくなってしまう。射撃位置の選択は慎重に。
もう1つ構造上の欠点として、後部のエンジンルームが出っ張っているため、砲塔を後ろに向けると強制的に俯角に制限がかかる。後ろ向きに撃つことはあまりないだろうが、うっかり元々ない俯角をさらになくさないよう気をつけよう。
また操縦手席のバイザーが「狙ってください」と言わんばかりに大型化しており、例のごとく車内レイアウトは最悪。車体を貫通される=死と思って慎重に立ち回ろう。
【機動性】
T-34-100よりもやや良好で、特に不満に感じるものはないだろう。しかし装甲と装填時間を鑑みると単独で戦闘するのには不向きである。突出しないこと。機動力がありながら前進できないのは歯がゆいだろうが、その機動力は味方の支援を主とした遊撃に活かそう。後進速度も良好であるため、飛び出し撃ちが非常に有効だ。
【総評】
一般的な中戦車というよりも、むしろ旋回砲塔のついた対戦車自走砲といった趣の戦車である。撃たれ弱いとは言えども、機銃掃射で死ぬことはない。
車高の低さと機動力、そして有り余る大火力を生かして、前線から一歩引いたところで前線に火力支援を行おう。
史実
T-44の「第2世代」試作車にD-25-44T 122mm戦車砲を搭載したタイプ。分離装薬式だったそれまでのD-25系列と異なり、D-25-44Tは砲弾と薬莢が一体となった弾薬を使用するものとされた。しかしながら試験段階で問題が生じ、また車体も防御力が不十分であるとされ、没案となった。
その後、車体正面の操縦手用大型バイザーを廃し、正面装甲を75mmから90mmに増加させた「第3世代」車体にZiS-S-53 85mm砲を搭載したタイプが量産されることとなった。
外部リンク
コメント
- 味方と共に行動して側面を取って離脱する一撃離脱戦車w -- 2024-04-07 (日) 17:07:29