ソ連 RankVI 中戦車 T-34-100
概要
Tigerに対抗するためにT-34に100mm砲を載せた型。
車両情報
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 25.0 |
俯角/仰角(°) | -3/18 |
リロード速度(秒) | 10.5 |
スタビライザー / 維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 45 / 45 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 90 / 75 / 52 |
重量(t) | 33.0 |
エンジン出力(hp) | 500 |
1,800rpm | |
最高速度(km/h) | 55 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 83 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 100 mm LB-1 cannon | 1 | 50 |
機銃 | 7.62 mm DT machine gun | 1 | 1890 |
弾薬
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
100 mm LB-1 | BR-412 | APHE | 16.0 | 100 | 895 | 210 | 208 | 188 | 164 | 144 | 126 |
BR-412B | APHEBC | 16.0 | 100 | 895 | 215 | 212 | 191 | 167 | 146 | 128 | |
BR-412D | APCBC | 16.0 | 93 | 887 | 240 | 235 | 211 | 185 | 161 | 141 | |
OF-412 | HE | 15.0 | 1.46 | 880 | 19 |
小隊ツリー
解説
ティーガーに対抗するためT-34に100mm砲を搭載した最強のT-34。
最大の特長である100mmはD-10シリーズでこそないが性能が絶大で、火力がやや劣る点を除けば122mm砲より性能が高い。ただし、T-34の車体には反動が凄まじく、正面ならともかくとして、横方向に向けて撃つと反動で照準を維持できない欠点がある。
攻撃が優秀な反面、車体はそのままT-34であり、このランクとなると傾斜による装甲厚増加も傾斜効果も期待できることもなく貫通されるので、絶対に撃たれない立ち回りが必要である。幸い、T-34譲りの機動性はそこそこあるので動き回ろう。
ちなみに、100mm砲を搭載するにあたって砲塔が大型化しているが、高さが低くなっているため正面からの平面積ではT-34-85砲塔と大差無い。
史実
D-5TやZiS-S-53では1000mの距離からティーガーの正面装甲を貫徹できるとはいえ、未だ8.8cm砲の有効射程内であった。そこでSU-100と同じようにT-34-85にも100mm砲を搭載する計画が検討された。この計画は2種類ある。まずは WarThunderに実装されている方、T-34-100である。I.V.スターリン名称ウラル戦車工場(第183工場/UTZ)第520設計局がT-34-85の車体機銃を撤去し砲塔リング直径を1700mmに拡大、砲塔はT-34-85の砲塔を押し潰したような形のものだった。また、キューポラも高さが低くなり視察スリットが撤去されペリスコープのみ搭載されていた。主砲は当初LB-1が選ばれ、工場試験までは同砲が使われていたが1945年3月にSU-100と同じ系列のD-10Tに換装。4月6~27日にかけて後述の車輌と試験を行ったが既にその時100mm戦車砲D-10Tを搭載したT-44V(T-54?)が完成しており必要性がないとされ採用はされなかった。
もう片方はI.V.スターリン名称第92工場設計局が主導で開発を行い、主砲には100mm戦車砲LB-1/ZiS-100が採用された(T-34-85の試作戦車砲にもLB-1があったがこれは名前が同じで中身は別物)。A・A・ジダーノフ名称クラスナエ=ソルモヴォ工場(第112工場)製の車輌がベースになり、1945年3月に試作車が完成。こちらは砲塔リング直径の拡大や車体機銃の撤去は行われていなかった。4月6~27日にかけて前述のT-34-100と同時に試験を行ったが換気能力の不足、戦闘動作に支障をきたす車内の狭さ、砲の反動による命中精度の低さを指摘され採用には至らなかった。
LB-1の「LB」とは45mm対戦車砲53-Kや85mm戦車砲D-5のように工場の割り振り記号ではなくある人物のイニシャルである。
その人物とは…ラヴレンチー・ベリヤ。避けては通れないソビエトの軍隊と政治の関係においても最も触れたくない人物である。今まで赤軍の戦車に個人の名前が冠されたのはソ連共産党書記長ヨシフ・スターリン(IS)、ソ連共産党レニングラード第一書記セルゲイ・ミローノヴィチ・キーロフ(SMK)、ソ連国防相クリメント・ヴォロシーロフ(KV)だけであり戦車でなく砲とはいえ彼の名前が冠されるということはそれほどまで彼の権力が大きかったことを示している(それ故にスターリンの死後に真っ先に粛清される)。
外部リンク
コメント
- T-54(1949)よりT-34-100の方が砲塔旋回早いからこっちの方が強いし、防御力もどちらもダーツには抜かれるからね -- Chicken? 2024-04-07 (日) 16:39:28