DQ5
【プロローグ】における【パパス】の台詞で、【マーサ】のつけた【主人公(DQ5)】の名前に対する意見。
パパスは初め、息子を【トンヌラ】と名づけようとするが、
マーサ「まあ ステキな名前!
いさましくて かしこそうで…。
と一応は夫の顔を立てて評価するものの、
マーサ「でもね わたしも 考えていたのです。
○○○○と いうのは どうかしら?
と、(機転を利かせて?)プレイヤーがあらかじめ入力した主人公の名前を提案する。
なおマーサがトンヌラという名を評価するのは、本当に勇ましくて賢そうな名と感じていたのか、単に夫を傷つけないようにする方便だったのかは不明。
また、主人公の名前を「トンヌラ」に設定してゲームを始めると別の名前を付ける。
SFC版では「サトチー」、リメイク版では【アベル】と名づけようとする。
リメイク版では、多少なりともセンスの改善がなされたようである。
小説版、CDシアター版にこの台詞は登場しない。
小説版は「パパスとして冒険する主人公リュカ」という内容の夢から物語が始まる。
CDシアター版ではゲーム版の夢をベースに、マーサの提案した「リュカ」という名前に、パパスが「リュカ……おお……いい名だ!」と好意的に受け止めるという展開になっている。
また、「少し考えて『トンヌラ』を提案するパパス」のシーンはカットされている。
「女の子の名前のようにも きこえるぞ。
ちなみに、主人公の名前として「え」か「ご」か「み」で終わる2文字の名前、「え」か「こ」か「み」で終わる3文字の名前、あるいは「りん」で終わる4文字の名前を(ひらがなでもカタカナでも可)入力した場合、基本的には
パパス「それに 男の子なのに
女の子の名前のようにも
きこえるぞ。
という一文が追加される。
この演出に、全国の「キリエちゃん」や「クロエちゃん」、「チャコちゃん」や「ヒミコちゃん」や「まいこちゃん」や「マチコちゃん」や「リョコちゃん」、「ミミちゃん」や「エイミちゃん」や「スラみちゃん」、「アイリンちゃん」や「マリリンちゃん」達は驚いたことだろう。
しかし、一般に男性名として用いられる「マルコ」や「ロッコ」、「タクミ」、「オーリン」や「マーリン」といった名前を提示しても、パパスには「女の子っぽい名前」とされてしまう。
人名にすら聞こえそうにない「いえ」や「あご」や「ホイミ」も、パパスの前では女の子である。
モンスターの名前やニックネームである「マコ゛」、「スラリン」や「メタリン」や「リンリン」も隔てなく女の子として扱う。
極めつけには、これ以上に男性を象徴する語句(男らしい名前)はないと言っても過言ではない「むすこ」や「おとこ」も容赦なく女の子呼ばわりする。
ちなみに前者は、週刊少年ジャンプの読者投稿コーナーで「『むすこ』と主人公に名付けたら『女の子みたいな名前』と言われました」というネタが届いていたほど(なお「ムスコス」にすれば男扱い)。
もちろん、「むすめ」や「おんな」のような女性を象徴する語句を付ければ女の子呼ばわりされるなんてことはない。
やはりパパスのセンスは独特なようだ。
ただし、濁点や半濁点も一文字としてカウントされるという仕組みであり、「フ゜リン」や「ヒ゜リン」は、「(口にすると3文字になるものの)濁点・半濁点含めて『りん』で終わる4文字」という条件を満たしているので女の子扱いされる。
ちなみに濁音や半濁音をつけた文字の前に濁音や半濁音をセットするという仕組みになっており、前述の「マゴ」という名前が女の子扱いされているのもこれが原因(「マ゛コ)」。
残念ながら、「サ゛コ」や「コ゛ミ」、「○んこ」のような女の子どころか人間の名前にふさわしくない語句も、一応は条件を満たしているので女の子とみなされてしまう。システムの都合とはいえこれはひどい。
SFC版では「サ゛ッコ」、「シ゛ャミ」や「フ゛ラミ」、「キ゛ヒ゛リン」や「て゛ろりん」や「はく゛りん」や「ハ゛フ゛リン」といった「濁点・半濁点が多すぎて規定の位置に『こ(゛)』『み』『りん』がない名前」は女の子扱いされなかったが、PS2版ではきちんと(?)女の子扱いするようになった。
また、PS2版では基準が変わり、何故か「『え』で終わる2,3文字の名前」が女の子扱いされなくなってしまった。
前述の「男性(女性とは限らないキャラクター)であるにも関わらず女の子扱いされる名前」の他にも、反対に「れっきとした女性である上に『え』『こ(゛)』『み』『りん』が最後に来ているのにも関わらず、文字数のせいで女の子扱いされない名前」を探して、とことんパパスの揚げ足を取ってみるのも楽しいだろう。
例えば、「ティーエ」や「フ゛チエ」、「シ゛ハ゛コ」や「チェリコ」や「チコ」や「モチャこ」や「ルコ」、「ドランコ゛」、「コ゛レみ」や「コ゛レミ」、「マテ゛リン」や「マリン」や「りん」などが当てはまる。
実際にこれらの名前で遊ぼうとし、SFC版発売当時に女の子の名前だと反応してもらえなかったという苦い思い出がある女性プレイヤーもいることだろう。
……「ティーエ」と「チェリコ」は除く。SFC版は小さいあ行が入力できない。
しかし、前述の通りPS2版では濁点・半濁点の問題が解決したり「~え」が締め出されたりと仕様が変わったため、この中の内「ジバコ」と「ゴレみ」と「ゴレミ」と「マデリン」は晴れて女の子扱いされるようになった。
DQ11
【最後の砦】で【屍騎軍王ゾルデ】を倒した後、赤ん坊に主人公にあやかった名前を付けたいと話している人がいる。
この時に「はい」と答えると「◯◯◯◯・トン・ヌラリア2世」(◯◯◯◯部分は主人公の名前)と命名するのだが、「いいえ」を選ぶと名前を「それなら仕方がない。この子の名前はネルチョイだ。どうもパッとしない名前だね。」となる。
「はい」と答えた内容がまんまトンヌラを意識している辺り、DQ5でのやりとりからの引用で間違いないだろう。
ちなみにこの問いは何度でも聞き直すことができる。
DQ11S
Sの追加シナリオ【ロウと幸せの王国】において、【アーウィン】が【主人公(DQ11)】の命名を行うシーンが描かれ、案の定このやり取りが行われる。
このあと【エレノア】が考えた(プレイヤーが付けた)名前に決まるのだが、直前のトラブルでブチ撒けられた胡椒が空気中に残留していたため、名前を呼ぶ瞬間に【ロウ】が盛大なクシャミをした、という形で主人公名がボイスで呼べない状況を無理矢理回避している。
ウォーク
DQ5イベントのエンディングで原作プロローグが再現され、セリフも登場。文字数の関係か少し端折られた。
パパス「アベルか……パッとしない名だな。
しかし おまえが 気に入ってるなら
その名前に しよう!
パパスが「(プレイヤーの名前)」を、マーサが「アベル」を提案しており、オリジナルの特定名・任意名だった提案が逆転した形になっている。
プレイヤーの名前を「アベル」にすることは想定されていないようで、マーサの提案や名付けも変わらず、パパスに「パッとしない名だな。」と言われることに。