【しんくうぎり】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 08:51:29

概要

DQ6から登場した【とくぎ】
【バギ系】に弱い敵に通常攻撃の1.3倍のダメージを与える剣技。
属性付きの剣技のため誤解されがちだが、同じくDQ6で初登場した【かえんぎり】【いなずまぎり】【マヒャドぎり】【魔法剣】3種とは異なり、一貫して魔法戦士の剣技にはなっていない。
ただし、他の属性付き剣技と同じくコマンド選択時に「○○○○の ちからをかりて きりかかる」というテンプレートの説明が出るので、基本原理は同じなのかもしれない。
また、DQ6の公式ガイドブックには「竜巻の力を剣にみなぎらせ」「バギ系呪文と打撃の威力が同時に襲う」という記述があり、上記の通りシステム上も魔法剣と同等の扱いとなっている。
さしずめ【かまいたち】を繰り出す【武闘家】の力と【戦士】の剣技を組み合わせたバギ系の斬撃ということだろうか。
 
DQ9では他の属性付き剣技が敵専用特技として残されたにも関わらず、なぜかしんくうぎりだけは削除されてしまった。
DQ11では【しんくうげり】という名前の似た特技が登場した。

DQ6

たつまきの
ちからをかりて
きりかかる

【バトルマスター】★1で習得できる特技として登場。
【魔法戦士】では習得できない。そもそも【魔法使い】【バギ系】の呪文を習得しないからだろう。
バトルマスター★1で習得する関係上、【テリー】は最初から習得している。
 
魔法剣系と同じく属性付き剣技なので、攻撃呪文の耐性によって威力が変化し、真空斬りはバギ耐性を参照する。
耐性を持たないモンスターには、与えるダメージが約1.3倍になる。
弱耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約1.125倍になり、強耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約0.75倍に下がる。そして完全耐性を持っているモンスターには、与えるダメージが約0.3倍にまで下がってしまう。
 
武器に備わっている特殊効果も発生し、【ちからため】【バイキルト】などとも併用できるので、使いこなせれば強いのだが、使いこなすのが難しいため特技が揃うにつれて忘れられがち。
むしろ、AIに任せたほうが有効活用してくれる場合も多い。
 
最大の難点は武闘家を経由するため、SFC版のテリー以外なら【せいけんづき】をすでに習得していること。
命中さえすればせいけんづきの方が威力を出せるため、あえて真空斬りを使う場面は他の魔法剣よりも少ないと言える。
主人公なら【ラミアスのつるぎ】の追加ダメージのおかげで総火力はかなり高くできるが、後半はバギ系に耐性を持つ敵が多く【会心の一撃】も出なくなるので使い勝手は悪い。
バトルマスターの熟練度を上げると覚える【ゾンビぎり】【ドラゴンぎり】【メタルぎり】のほうが倍率が高いため、有効な相手にはこちらを使うと良いだろう。
 
使ってくる敵は【きりさきピエロ】【ボーンファイター】【エビルフランケン】の3種類だが、DQ6ではバギ系耐性を持つ強力な防具が少なく、隠しダンジョンに登場する後ろの2体はその威力を存分に振るってくれる。
また、敵ボスとして戦うテリーも使用する。

漫画版

離れた距離から高速に剣を振り、真空の刃を飛ばす剣技として登場。
デュランに洗脳されたテリーが放ち、ハッサンの顔面を斬りつけて重傷を負わせた。

DQ7

基本的な性能は前作から変わっていないが、表記が「しんくう斬り」になった。
【キーファ】がLv.20で習得する最後の特技だが、大抵はそこまで育たないうちに別れるだろう。
 
職業によって習得する場合、【バトルマスター】★2か【ダンビラムーチョ(職業)】★2で習得できる。
【ゴッドハンド】などさらなる上級職を目指せるバトルマスターで、多くの人が習得だけはしているだろう。
転職すること自体が難しいダンビラムーチョで習得した上で、大いに活用した人はいるのだろうか。
 
敵モンスターでは、【どぐう戦士】【サタンメイル】が使用する。
特に、どぐう戦士はバイキルトや【ルカナン】と組み合わせるなど、この特技の使い方を心得ている様子。
やっぱり今回も終盤にバギ耐性のない防具を着ていることが大半なので先述の補助呪文との組み合わせは地味ながら大ダメージを与える方法としては理にかなっている。

リメイク版

転職システムの変更によりゴッドハンド★2でも習得できるようになった。
【みなごろし】の削除に伴い【バーサーカー(職業)】★8でも習得可能に。

小説版

キーファの、そして1巻最後の戦闘シーンで彼が使用。
【ユバールの剣】を手にした直後、本人すらも無意識のままに繰り出し、一太刀で2体の【くびかりぞく】を斬り裂いた。

DQ8

これ以降敵専用特技となっている。
【ガーゴイル】【ボーンファイター】が使用する。

DQ10オンライン

仲間になった【リザードマン】がスキル「ゲッコウ流剣術」3ポイントで習得。
敵が使う場合と、仲間モンスターのリザードマンが使う場合で威力は異なる。
詳しくはこちらを参照。

DQM1・DQM2

本編シリーズと同様に、影響を受ける属性はバギ系。
打撃系特技で、消費MPは3。
【おおにわとり】【かまいたち】などが習得する他、ちからため+かまいたちで【思いつく】ことができる。
 
本編では主人公達は次第に使用できなくなっていったが、その一方でモンスターの特技としての地位は確立できたのか、以降のシリーズでも活躍する。

トルネコ3

表記は「真空斬り」。
【どぐう戦士】【キラープラスター】が使ってくる。
25の固定ダメージを与える特技であり、【被ダメージ変換能力】【2ダメージ化能力】を貫通し、【潜ってかわす能力】の敵も回避できずダメージを受ける。
ただし「技」に分類されているので【技封じの指輪】で防ぐことが出来る。
【フライングデビル】【ランガー】が使用する【ムーンサルト】とほぼ同じ効果の攻撃。
キラープラスターはこの真空斬りに加えて【ルカナン】、どぐう戦士はルカナンに加えて【バイキルト】も使う。
フロアを降りるまで効果が続くルカナンの方が厄介なので、正直な所この特技を使ってくれるとありがたい。
味方として使用する場合は、ダメージが固定であるこの特技はルカナンやバイキルトとの相性が悪い。
バイキルトで自分の攻撃力を増やそうが、ルカナンで相手の守備力を減らそうが、真空斬りは25ダメージのままなので、ぶっちゃけこの特技は相性が良くない。
仲間になった後は、一転してあまり使って欲しくない特技になる。
【タマゴロン】系や【はりせんもぐら】系を一撃で始末してくれるのはありがたいが。
余談だが、【風来のシレン】シリーズには「真空斬りの巻物」というアイテムが登場する。
効果は部屋の敵すべてにダメージというもので、こちらのシリーズで言う【イオの巻物】ポジション。

少年ヤンガス

飛んでいるモンスターに2倍のダメージを与える特技…なのだが、【ふゆう】特性を持っているモンスター全般に有効という訳ではないようで、基準がよく分からない。
また、疲れの溜まり方が大きいのも難点。
【ダークデーブル】【オルテカ】が最初から習得している他、【ぐんたいガニ】【ダークナイト】がレベルアップで覚える。

ヒーローズ1

【テリー】の特技として登場。
アクトメーアの特技と似ているが、こちらは前方に竜巻を起こしながら高く斬り上げるため、近接攻撃が届く間合いでしか攻撃できない。
【はやぶさぎり】の残像をまとってからだと高ヒットを叩き出し、テンションゲージをものすごい勢いで増やす。
さらに、【ミラクルソード】を発動してから使うとものすごい勢いで回復できる。
空中に飛び上がるので降りるまでが無防備になるが、【裂空斬】を発動していれば降りる時にも攻撃できる。

星ドラ

「しんくう斬り」表記。Dランクの攻撃特技で敵単体に最大威力145%のダメージを与える。
他の「○○斬り」表記の属性付き剣技は剣専用となっているが、これだけは斧専用となっている。

ライバルズ

「しんくう斬り」表記。スタンダードパックで戦士専用のノーマルカードとして実装された。

2コスト
ユニット1体に2ダメージを与える
上下にいるユニットに1ずつダメージを与える

縦1列にユニットを並べていた場合は合計で4ダメージを与えられる。とはいえ4ダメージ分与えられる機会は少なく、1ダメージで除去できるユニットも限られる。1コストで2ダメージ与えられる【はやぶさ斬り】や同じ2コストで2ダメージ与えて攻撃力を下げる【やいばくだき】と比べて使いづらく、採用されることは少なかった。

タクト

Cランクとくぎとして登場。表記は「しんくう斬り」射程1・消費MP3
「敵1体に威力120%のバギ属性物理ダメージを与える」
最大強化で 威力180%まで強化可能。
【きりさきピエロ】【ガニラス】などが使用可能。